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パラグアイ・オリンポである理由

地球の反対側、パラグアイ 

パラグアイ
 パラグアイ共和国は南米大陸の中央にあり、日本からだと飛行機を2回乗り換えて約30時間ほどかけていくような国です。
 日本から見るとちょうど地球の真反対に当たるパラグアイとつながることで、大きな地球スケールでの国際交流を行っていきたいと考えています。

 他国との交流を考える際、もっと身近で行き来がしやすい国もたくさんあると思います。しかし、地球をまるっと一つの家族とするのが八紘一宇のような考えがSDGsなどにも共通する精神であるとするならば、同じアジアの、例えばお隣の韓国や、東南アジアの国々など比較的近場の交流ではなく(その交流はまた別のチームにお任せして)、日本から一番遠い、地球の反対の国と繋がることで、比喩ではなく現実的に『地球』を一つにするようなスケール感を持てるのではないかと考えます。
 わたしたちの時代には、そういうスケール感・・・アジアとかヨーロッパとか、東洋西洋など特定地域の視点ではなく、地球という一つの星の住人としてのダイナミズムです。ぼくたち地球人…ドラえもんも歌っている、そういう感覚です。

オリンポ
 正確には「フエルテ・オリンポ」は、パラグアイの最北県アルト・パラグアイの県都で、ブラジルとの国境に面しています。
 人口は約5,000人。

 そして、この街は「la puerta de entrada al Pantanal」つまり、パンタナール地方への玄関口としても知られています。
 パンタナールというのはまだ人の手が入っていない地球最大規模の湿地帯として近年注目が集まっている場所です。

パンタナール

 パンタナールは、世界最大の熱帯湿地と世界最大の水につかる草原地帯からなっている自然の宝庫です。
 主にブラジルのマットグロッソドスル州内にありますが、ボリビアとパラグアイの一部にまで広がっています。

 その広さは、140,000から195,000平方キロメートルと推定されていて、  
 その中にはさまざまな生態系が混在し、それぞれが異なる生態学的、地質学的特徴を持っています。それ故に、まだ発見されていない動植物も含め、非常に多くの珍しい生物が生息していると考えられていて、様々な意味で大変貴重な、地球の宝が眠る場所と考えられています。

 しかし、地球の他の地域と同様、今このパンタナールも乱開発によってその貴重な自然が失われる危険性に、大いにさらされています。

地球の肺の保護活動へ

 パンタナールは熱帯湿地であり、アマゾンの原生林と共に大変多くの酸素を作り出しています。それ故に、アマゾンとパンタナールを「地球の肺」と呼ぶ人もいます。
 植物がたくさんの酸素を生み出すということは、同様に多くの二酸化炭素も吸収しているということです。この地域の環境破壊は、わたしたちが生きて行くために必要不可欠な空氣と密接に関係しています。

 空氣は水よりも食糧よりも重要です。喉が乾いて水が飲みたいとき、どれくらい我慢ができるでしょうか? 空腹はどれくらいの時間我慢して活動できるでしょう。そして、空氣(酸素)は、どれくらい我慢ができるでしょうか。
 人が息を止めていられる時間の短さを考えれば、酸素を生み出すパンタナールやアマゾンの自然保護がどれだけ重要か容易に察することができます。
 呼吸は長くても数分しか我慢ができず、死んでしまいます。

 わたしたちは、そんな貴重なパンタナールの入り口であるオリンポに意識を向け、活動拠点も築いていくことで、現地の皆さんと共にパンタナールの保護活動にも従事していきたいと考えています。


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