あおぞらの日
あおぞらの日は、陽の当たるところでのんびりしたい。
別府は、海と山に囲まれた素敵な町だ。
昨日博多で買った本と、「うみとじかん」のスコーンを鞄に忍ばせ、コーヒー片手に、海の見える公園へ行った。
公園へ行くまで、少しのんびりしたから思いのほか時間が下がってしまったけど仕方がない。
陽がよく当たる大きな木の下に腰を下ろし、ずっと楽しみにしていた「続 窓ぎわのトットちゃん」を読み始めた。
先日公開された、映画「窓ぎわのトットちゃん」に心を打たれてから、主題歌を鬼のようにリピートして聴いたり、映画のレビューを読みまくったり、黒柳徹子のYouTubeを見漁ったりしている。
だから、この本を読むのは待ち遠しかった。
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私は、徹子さんの並べる言葉が大好きだと思った。
とってもわかりやすくて読みやすい。
シンプルな言葉でも、こんな表現ができるんだ!と気づかせてくれる。
それに、映画の中ではあまり詳細に描かれていなかったシーンも、本には明確に記述されていて、読み進めていくうちに、だんだんとその背景が鮮明になっていく感覚が嬉しかった。
本に夢中になっているところ、風が強く吹き付けて、芝生に置いたコーヒーが倒れてしまわないか心配したりした。
途中、散歩中のトイプードルが近寄ってきたから相手をしたり、友達から「ユニバのチケットが15%OFFで買えるよ」と電話がかかってきたりして、それもまた嬉しかった。
それからしばらくトットちゃんを読み進めたけど、一向に風が止む気配はなかった。
ちょうどホットコーヒーがアイスコーヒーに成り果てた頃、その場を後にして帰路についた。
冬の空気は、何故だかいつもより新鮮に感じる。
車通りの多い道だけど、胸いっぱいに息を吸った。
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