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みんコレ!医師国家試験 予想問題(臨床問題編) 第14問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
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問題

33歳、2経妊1経産の妊婦。前回の出産は骨盤位のため帝王切開が行われている。前置胎盤を指摘されていた。警告出血が出現したため、妊娠36週で帝王切開が施行された。児は元気に出生したが、胎盤娩出後に出血が多く止血処置が必要になった。現在のバイタルサインは心拍数120回/分、血圧80/60mmHgである。
以下のうち、最も適切な記載はどれか。

a: 出血量は2,000ml程度と推定される。
b:出血コントロールのために直ちに子宮全摘することが望ましい
c:癒着胎盤を事前に診断することはできない
d:動脈結紮術よる血流遮断が有効である


≪この下は正解・解説です≫






解答

d:動脈結紮術よる血流遮断が有効である

解説

前置胎盤、弛緩出血により分娩後の大量出血を来した症例である。既往帝王切開であり、癒着胎盤が合併している可能性もある。
脈拍を収縮期血圧で割ったショックインデックスが出血量の推定に有用である。この症例では1.5であり、妊婦では循環血液量が増加しているため2,500ml程度の出血が想定される。
まずは外科的縫合、圧迫、凝固因子補充などを試みる。子宮摘出は最終手段である。
癒着胎盤はMRIや超音波などの画像検査により事前に診断可能な場合もある。

参考文献
病気が見える vol.10 産科
産婦人科診療ガイドライン_産科編2020
産科危機的出血の対応指針2022
Medical Note 牧野先生の記事より
https://medicalnote.jp/contents/160121-017-YP
https://medicalnote.jp/contents/160121-022-ZY
https://medicalnote.jp/contents/160121-019-FK
https://medicalnote.jp/contents/160121-020-RI

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