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おっさんずラブリターンズ#7 つくってできてく家族のかたち

ラスト1分の衝撃…は武蔵でしたね。
私は、健康問題もあって武蔵が再び姿を消してしまうのではないかと予想しました。そして、武蔵がいなくなることで、その存在の大きさをみんなが知ることになるだろうと。ですが…まさかの余命宣告。己が武蔵の存在の大きさを知る羽目になろうとは。永遠の別れだけはやめてほしい。

よもや、本当に武蔵がいなくなってしまうことはないとは思っていますが…。

余命1カ月の武蔵

”家族になること”をテーマに描いている本作。人生において大切な家族(のような存在)である人との死別は避けては通れない。なんなら自分が愛する家族を残して逝く側になるかもしれない。残す側、残される側どちらになるかわからないまま、なんとなく日常を生きているけれど、できれば余命宣告なんてないうちから、家族や仲間に向き合って生きなきゃ…そんなところまでを描くのでしょうか。

7話前に武蔵の未来予想をしてみたのですが、7話をみて改めて、お隣に引っ越してくる線はありそうだなと思っています。
もちろん、武蔵が死んでしまうなんてバッドエンドは一ミリも考えておりません。

フラグ立ってる菊様と武蔵エンドも考えたのですが、この流れでそこがパートナーになることはないかな。あるとしたら、匂わせて終わり…ぐらいでしょうか。
今のところは、全力で菊様の気持ちが和泉さんに届くことを祈りたい。

ただ、秋斗のためか、和泉のためか(いや、仕事だろ)、菊之助が命をかけて任務に向かおうとしていることを察した武蔵が、ぬか漬けを託すシーンはカッコよかった。でもね、”生きて帰る理由”のぬか漬けを、他人に譲ってしまったことには一抹の不安を感じるのです。
いや、マジで、マジで。武蔵が死ぬなんてことはあってはいけない!

8話予告で、はるたんキャラ弁に牧もいるところで、マジ泣きできてしまう。武蔵は牧を好きな春田ごと愛しているのだと思うのですよ。それは、とっくに恋愛を超越していて、もう春田という存在自体が何もかも愛おしいんだと思うの。(私もです)


弟ポジを捨てた菊様

弟のポジションを失うことが怖かった菊様。ついに告白。
切ないキス×山本監督=最高
期待を裏切らない、屋上夕景キッス。透明感と温もりがある水彩画のようなタッチの色合い。少女漫画のコマ割りを思わせる画面の切り取り方。さすがっす、山本監督!屋上でもエモ。墓場でもエモ!!

告白する勇気がなかったんじゃなくて、弟のポジションを失う勇気がなかっった菊様。「心配するな、弟」と、和泉さんにはっきり言葉にされて、初めてそんな自分の気持ちにも気付いたのかもしれない。

菊之助は大切な家族。
あまりに身近にいすぎて考えもしなかったことに、初めて気がついた様子の和泉。その家族の意味は弟を超えるものなのか。報われてほしい、菊様。

和泉に対しては、公安なのに迂闊に何度も唇奪われてんじゃないよ、と思わなくもない。心許している相手には、ガードがゆるゆるになる自分の特性に早く気付いてほしいところ。


ジャイアントベイビー春田

マイマイのちずへの言葉には、思わず涙してしまいました。そのシーン、マイマイ一家がコートの下にムームー?を着ているのも微笑ましい。急いで帰ってきたんだね。

ママの靴の汚れを拭い揃えておく吾郎の描写のさりげなさも良い。大人は誰もそれに気づかない。大人の知らないところで、実は子どもも頑張っているものです。吾郎なりに母に何かあったことには、気付いているし不安だったはず。いつも、ちずが頑張って仕事をしていることも、吾郎は知っている。子育ては大変が9割だったとしても、1割の幸せで全てが逆転する瞬間があること、思い出させてくれた気がします。

牧の設定が、はっきりと”子どもが嫌い”になっていたのも、正直でよかった。でも、この吾郎を抱くシーンで、ちょっぴりだけど”かわいいな”って気持ちが芽生えるところも良き。そんな幸せの一瞬を切り取りながら、日々の大変な子育てをやっている人は多いと思う。

ところで、吾郎の中の人、笑い方とか逃げ方とか色々お上手でとても演技とは思えない愛らしさがありますね。ダンゴムシブーム…あるあるだね。タイトルバックは今回の落書きヴァージョンが一番好き。

S1での、牧の引っ掛かりポイント、”春田の子ども好き””春田母は孫が欲しい”について、春田と面と向かってそのことを話すことができましたね。抱え込み系涙目チワワも、徐々に抱え込まずに春田に気持ちをぶつけることができるようになってきています。そこは、春田の揺るがない愛情の土台のおかげだと。いま、春田の前にロリで巨乳をぶらさげても、絶対牧しか見えてないだろうと思えます。

つくってみないとどんな家族の形になるかわからない。
これからも、変化していきながら、彼らは彼らだけの愛のかたち、家族のかたちを見つけてくれると確信。この後、どんな展開が待ち受けているのかはわからないけれど、多分、私が見ることができなくなったその先も、彼らは幸せでいてくれる…。
(と、安心感とともにすでにロスが…涙

牧君、子どもの抱き方下手だよね。慣れてない…っていう演技なら高度だし、中の人が出ちゃってるなら、パパ、頑張れ!って思う笑


* * *

日経エンタメに貴島Pのインタビューがあるのですが、それを読むと、武蔵のバッドエンドはない!と思うのですが…。こちらの雑誌には、きじPの他、脚本の徳尾浩司さんや瑠東監督といった作り手側のインタビュー、眞島秀和さん、金子大地さんの演者側のインタビューもあって読み応えありです。


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