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タバコと葉巻の違い

2018年10月からタバコ税が増税となりました。
しかも、段階を分けて増税となり今回は1段階目・・・。タバコを吸う人たちはそろそろ禁煙を考える時期ではないかと戦々恐々されているのかも知れません。ただ、葉巻を吸う人達にとっては増税は(そもそも葉巻が高いから)対して気にはしていません。

むしろ気にしているのは「受動喫煙防止条例」のほうです。

現時点では施行されれば東京都内は全域で「飲食」を提供する店舗内での喫煙は禁止となります。「喫煙スペースがあるから大丈夫じゃん」と思われてる方もいらっしゃるようですが「店舗内」での喫煙を禁止しているので「喫煙スペースは例え完璧に分煙していても同一店舗内だから喫煙不可」となります。
おそらく、喫煙スペースは都内全ての飲食店舗から撤去されることでしょう。

飲食をせずにタバコだけ吸える場所を提供している店舗…というのはタバコ屋がそれに該当するのでタバコ屋では吸えますね😃

「受動喫煙防止条例」は世界的に見ても前例がないほどで、ヨーロッパなどでは店舗内が喫煙不可ではありますが、公共の場所は喫煙可だったので例えば街路にテーブルや椅子を並べて店舗の喫煙スペースとしてガス抜きをしていました。

今は東京都内だけですが、これから大都市を中心に「受動喫煙防止条例」が施行されていくと思われます。ただ、田舎の都市は人が少ないのと、そもそも取り締まる人の数が足りていないので施行されてもあまり意味はないでしょう。

小池都知事はエロ本や二次元の萌え絵が街路に並ぶことすら嫌う潔癖主義ですからタバコなんて当然禁止にするだろうとは思っていましたが…。

しかしタバコ吸いにも原因はあります。
嫌煙家達の非難は避けられないでしょう。
禁煙区域でプカプカとタバコを吸っている人達。注意しても止めず、それだけならまだしもその場にポイッと吸い殻を捨てる始末。
こんなことをしていては増税されようと街路で吸えなくなろうと仕方がないと言わざるえません。腸が煮えくり返る思いです。

え?葉巻を吸ってるくせに何を言ってるの?
タバコを吸ってる輩と同類でしょ?

と言われる方が多いと思いますが、違うのです。全然違うのです。素材は同じだけどタバコと葉巻は全然違う物なのです。今回はそれについて話をします。

タバコの葉を使った嗜好品の種類

まずテレビから得た知識だけの人、いわゆる一般人から見た「タバコの葉」を使った嗜好品は、「紙巻きタバコ」と呼ばれています。

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タバコの葉っぱを刻んだものが紙に巻かれて根元にフィルターがあるものですね。これについての説明は後にします。

次に私が大好きな葉巻です。

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タバコの葉っぱをそのままの形状で巻いたものが葉巻です。タバコのを巻いたから「葉巻」、実にわかりやすい名前です。

葉巻には紙巻タバコのようなフィルターが存在しません。
これは煙を肺まで入れない(入れる必要がない)ことを意味しています。葉巻が作られた当時はニコチンと呼ばれる物質が含まれているなんて想像だにしませんから、どれだけ効率よくニコチンが摂取できるかなんて当然ながら考えていません。ただ煙を焚けばいい匂いがしていい気分になるもの・・・だから肺に入れようとはしません。

これは他のタバコの葉の嗜好品も同様です。

例えば世界中で葉巻と同様に親しまれている「パイプ」はタバコの葉をパイプに詰めて火をつけ、煙を愉しみます。

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日本に古くからある「キセル」は刻たばこと呼ばれるタバコの葉をさらに細かく刻んだものをキセルに詰めて火をつけ、煙を愉しみます。

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香りを嗅ぐだけでよかったもの・・・それが葉巻です。
つまり、お香などと同じ分類です。

紙巻きタバコの歴史

ニコチンが麻薬物質であることは今はすでに広く知れ渡っていますが、当時は「この葉巻を嗅いだ時に感じる幸福感をより濃く愉しみたい」という人達が当然ながら既にいて、より効率的に多くのニコチンを体内に摂取する方法を探し始めました。

口内や鼻腔内で煙からニコチンを摂取していては飽き足らず、当時考えうるなかでもっとも効率良く体内にニコチンを取り込める方法・・・肺喫煙が考えられました。しかし、煙を吸い込むと咳き込んでしまう・・・だからフィルターをつけて肺喫煙に耐えられるように改良しました。

まだこの段階では対して違いはありません。しかし、いよいよニコチン中毒化してくるとアタマがイカれた連中が湧いてきます。

タバコの葉っぱが燃えるのがおせェ〜んだが

葉巻やパイプはそれと共に過ごす時間を愉しむものでした。
しかし一部の麻薬中毒患者のニコチン供給欲求はうなぎ上りに上昇し、体内のニコチンが切れると同時に瞬時にニコチンを供給させる・・・それに耐えうるものをメーカーは提供せざるえませんでした。そもそもタバコの葉は植物である為、放っておいても水分を吸収します。つまり燃えにくいのです。

紙に燃焼剤を混ぜてそれを巻いた「紙巻きタバコ」はここで登場します。が、それだけでは飽き足らず・・・禁断のレシピ・・・「燃焼剤」がタバコ本体に添加されるようになります。

戦前のタバコは今の紙巻きタバコと姿形は同じですが、葉巻同様に香りを楽しむものでした。高齢のお爺さんお婆さんの中には一般で売られているものだけれど買う人を見たことがない「わかば」や「エコー」を吸われているのを見かける人がいるかもしれません。
「あんなキツイ煙のタバコを…流石は戦前の人だ!」
と勝手に勘違いされてる人も。実は肺で吸っていなかったりします。

そもそも紙巻タバコも元々は葉巻と同様に「香り」と、「香りの中で過ごすゆったりとした時間」を楽しむ為の嗜好品でした。

それが高度経済成長期、目まぐるしく変化していく世界と、ゆっくり流れていた時間の損失・・・「タバコをゆっくり吸っていられる時間なんてない!!」という世相の変化の中でフィルター付きの紙巻タバコが売られるようになりました。

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フィルター付き紙巻タバコの登場は、
現代人の「ゆとり」の損失を意味しているのかもしれません。

タバコと葉巻の違い

さて、ここまで読まれるた方は既にタバコ(紙巻きタバコ)と葉巻の違いを、そのおぞましい違いを理解されたことだと思います。😫

葉巻やキセル、パイプなどのタバコの葉は、タバコの葉っぱを発酵させた「農作物」です。ハーブティーも紅茶もコーヒーも農作物です。発酵しているので漬物などと同じです。それを香のように燻し、香りを楽しむもの・・・それが葉巻です。

では・・・紙巻きタバコとはなんなのでしょうか。
いい意味で言葉を連ねるのなら「人類の技術の結晶
悪い意味で言葉を連ねるのなら「科学が生んだ厄災

肺喫煙で燃焼剤と呼ばれる危険物を体内に流し込む・・・ニコチンの摂取量は中毒に陥るレベルまで濃く、数回の摂取で二度とタバコをやめられない脳みそに置き換わる・・・悪魔の作りしおぞましい嗜好品。

それがタバコ。

高度経済成長期の中「タバコを吸うだけで過ぎていく時間」を楽しむという「ゆとり」を失った事を体現する存在。

またタバコが増税されるみたいですし・・・これを機に、一本がそもそも高くて40円値上げしようが400円値上げしようが気にならないぐらいに割高な葉巻に移行されてみては如何でしょうか?

そして高度経済成長期のように忙しく1時間置きに吸うのではなく、一日の終わりに家でゆっくりと吸いませんか?。🚬

貧しかったけれど「ゆとり」のあった頃の日本を、
あなたの中にだけ取り戻してみませんか?

タバコも葉巻もやったことのない人達、このサイトをここまで読みきったら、もう大人の階段を上る準備ができているも同然。是非とも素敵な葉巻ライフを始めてみては如何でしょうか😀


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