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旅での要は“宿泊先”を選ぶことから?HOSTEL NINIROOM代表・西濱 愛乃さんに聞く「友達に会いにいくような旅へ」

「旅に出たいけど、ちょっと不安だなぁ」「旅先に友人でもいたらいいのになぁ」と思ったことってありませんか?

そんなあなたにおすすめしたいのが、「京都に住む友達の部屋」というコンセプトのHOSTEL NINIROOM(以下、NINIROOM)。旅先で暮らす友人のように、あなたの旅に安心できる居場所を用意してくれます。 

今回は、NINIROOMを運営する西濱愛乃さんにお話を聞かせていただきました。

友達のお部屋に行くような気持ちで旅に出る

2017年12月、NINIROOMは京都市・神宮丸太町駅の近くにオープンしました。

運営するのは、愛乃さんと妹の萌根さん姉妹。
築40年の印刷会社オフィス兼倉庫ビルをリノベーションして開業しました。1階は受付/カフェ/バーのスペース、2階と3階が宿泊用の部屋となっています。

「NINIROOMは『京都に住む友達の部屋』っていうコンセプトで私と妹の部屋に気軽に遊びにきてもらうような感覚で、来ていただける拠点になればいいな、という想いを込めています」

全16室ある部屋のインテリアは、姉妹がこだわりをもって家具や照明、壁紙を選び、コーディネートされています。

京都での開業前は、姉妹ともに東京で、それぞれ設計や広報の仕事をしていました。そんな2人にとって、宿泊施設をつくることは、新たな挑戦でした。

クラウドファンディングで資金を調達したり、部屋全体のデザインを考えたり、またイベントをしながらこの場所を知ってもらうような宣伝や広報を展開してきました。

現地の日常をちょっとのぞいてみる旅へ

旅というと、観光地を巡ったり、ご当地名物を食べたりすることも醍醐味ですが、NINIROOMでは新しい旅の魅力を教えてくれます。

大学院生時代にフィンランドのヘルシンキに4年半留学されていた愛乃さんが、ある時、フィンランドの友人の誘いで、その友人の両親とマッシュルーム狩りに行ったそうです。

その家族にとっては当たり前の季節のイベントでしたが、文化も育った環境も違う愛乃さんにとっては、「非日常の経験を感じられて大切な時間だった」と話してくださいました。

「現地の人にとっては当たり前のことでも、その暮らしの一部に日本人である私が、現地の人に混じって『ちょっとのぞいてみる』そんな感覚が楽しいんです!それをNINIROOMでも感じてもらいたい!と思っています」

スタッフの仕事への向き合いかたが心地よい空間をつくる

開業から1年、宿泊したお客さまからは、「スタッフさんがフレンドリーで仲良くなれる!」「掃除が隅々までゆきとどいて、清潔!」とお声をいただいているというNINIROOM。

このようなスタッフへの評価の背景には、「仕事を役割によって分けずに、スタッフ全員が受付も掃除もする」という、NINIROOM ならではのスタッフのあり方が関係しているようです。

「一人ひとりのスタッフにも、ここを自分の家、部屋と思いながら、自分の友達を招く気持ちで働いてほしいと思っています。スタッフが、お客さまが使う場所をつくり、準備をする。直接、お客さまと話すことで、この方のために綺麗にしよう!という感覚が自然とうまれていくと思います。もしかしたらそれも、一種のコミュニケーションと呼べるかもしれません」

受付や掃除を「コミュニケーション」と意識をしたことはなかったのですが、改めて考えると、実はそれも大事なコミュニケーションの一つだと教えてもらいました。スタッフの心遣い一つひとつが私たちの旅にほっとできる空間を提供してくれるのです。

見知らぬ土地へ訪れる旅の不安な心を和らげてくれるような、愛乃さんの柔和な雰囲気とNINIROOMの「友達の部屋」という、ほっとできる場所づくり

友達の部屋に遊びに行く感覚でこの場に人々が集い、観光地・京都から、友達がいる町・京都、というもっと気軽に旅に行きたくなるような感覚を教えてもらいました。

京都の暮らしを、「ちょっとのぞいてみる」。
そんな、楽しい旅を、HOSTEL NINIROOMから始めてみてはいかがでしょうか?

【HOSTEL NINIROOM】
HP https://niniroom.jp/
Facebook https://www.facebook.com/niniroom/
instagram https://www.instagram.com/hostel_niniroom/

(文・写真/藤井 一葉)