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生粋のちぎりパンラバーより、愛をこめて。


セブンイレブンと言えば、ちぎりパン。ちぎりパンと言えばセブンイレブン。生粋のちぎりパンファンです。こんにちは。

ちぎりパンの美味しさ、素晴らしさは現代社会の基礎知識だと思っていました。同期にちぎりパンの話をしたらそもそもセブンイレブンにあんまり行かないらしく、認知もされていませんでした。ちぎりパンラバーとして大変悲しい思いです。

これを読んでいる皆さんの中にもちぎりパンという言葉を初めて聞いたという人もいるかもしれません。簡単にちぎりパンの概要説明をさせていただこうと思います。

ちぎりパン。正式には「ちぎりパン(チョコチップクリーム)」(愛おしいネーミング…)。赤ちゃんの腕みたいなポコポコのフォルム。白くてふわふわのパン生地に優しい味わいのチョコクリームとつぶつぶのチョコチップがアクセントになる、最高の逸品。オノマトペの有用性すごい。発売当初から何度か形を変えて「ちぎりパン(つぶつぶチョコ)」だとか「国産小麦のちぎりパン」だとかいろいろ名称を変えてリニューアルしてはいるものの、コンビニ商品入れ替え大戦争を勝ち抜いてきたセブンイレブン売上ランキング第1位(個人的見解)の商品です。

わたしとちぎりパンの出会いは10年前まで遡ります。あれはまだわたしが幼き中学生だった頃。志望校への合格を夢みて毎日栄光ゼミナールに通っていた頃の話です。

朝塾の途中のセブンイレブンでお昼ご飯を買っていくのが毎日のルーティンでした。少しでも勉強の時間を増やしたかった意識高めの私は、セブンイレブンでちぎりパンと午後の紅茶おいしい無糖を毎日のように選び、毎日のように自習室横のちっちゃい飲食スペース(まるみえ)で昼食を取っていました。ちぎりパンと午後の紅茶(無糖)はいつでも私のそばで受験を応援してくれていたことでしょう。

しまいには塾の先生にこの組み合わせが最高すぎる、ちぎりパンはセブンイレブン界の王者である、とまで熱弁し、しっかりとちぎりパンファンへと育成しました。ちぎりパンの普及に大きく貢献したといえますね。

私にとっては高校受験の味。この組み合わせは今でも私をあのガムシャラだった日々に連れ戻してくれます。

高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、私の傍にはちぎりパンがあった。程よい甘さとフワフワの白い生地がいつでも優しく私を包み込んでくれた。

そんなちぎりパンとの思い出は、今年6月を持って終了しました。

あの日はいつもの様に菓子パンを求めてセブンイレブンへ。甘いパンが食べたければ、勝手にちぎりパンに手が伸びる。セブンイレブンといえば、ちぎりパン。ちぎりパンといえばセブンイレブン。


職場のデスクでワクワクしながら1口。


…ん?
チョコチップが…いない…?

気のせいかと思ってもう一口。
パカッと開けてクリーム部分を見る。
諦めきれずもう一口頬張る。

どこを探しても薄茶色のクリーム。
あの絶妙なぷちぷち、ふわふわの生地にアクセントになる、チョコチップが、いないのだ。
まちがえてちぎりパン紛いの新商品を選んでしまったのかとパッケージをみる。

「ふわふわちぎりパン(チョコクリーム)」


ふわふわちぎりパン(チョコクリーム)…?
わたしが愛してやまないあのちぎりパンとは、別物か…?

急いでTwitter(現X)で調べる。
どうやらわたしが10年以上愛してきたちぎりパンは商品改良によりチョコクリームのみになってしまったらしい。
私と同じようなちぎりパンラバーの悲痛な声がタイムラインには並んでいた。

セブンイレブン商品開発部の皆さんへ。

約10年間ちぎりパンを愛してきました。
チョコチップが入っていないちぎりパンはちぎりパンではないです。チョコチップ無しにして、ちぎりパンなし。長年のファンとして、大変悲しい思いです。


わたしはあの日以降、ちぎりパンを買っていない。わたしとちぎりパンの10年間の思い出は儚く散った。受験生だった頃の我武者羅な思い出も、ちぎりパンによって蘇らされることは無いのだろう。

推しは推せる時に推せ。
ちぎりパンは食べれる時に食べろ。

約10年間ちぎりパンを愛してきた、生粋のちぎりパンラバーより、今は亡きチョコチップ入のちぎりパンへ。愛をこめて。

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