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A：現地での生活はどのようなものでしたか？

M：私が住んでいた所は400万人都市の大都会でして、交通面はそれなりに発達していました。職場へはグアグアと呼ばれるバスと地下鉄を乗り継いで行っていました。その他にもウーバーというタクシーがたくさん走っているので、これを良く利用していました。
　地下鉄もあったので、発展して便利なように聞こえると思いますが、どの交通機関も人がいっぱいで大変でした。グアグアには人が溢れんばかりというか実際に溢れて乗っています。降りる時に料金を集める人がいるのですが、その人は体半分外にはみ出してバスに乗っています。それくらい車内は常に満員でした。その他にもカロプブリコと呼ばれる乗り合いタクシーもありまして、それは普通の乗用車サイズなのですが、運転手以外に前に2人後ろに4人乗ります。もうぎゅうぎゅうでスリとかの心配もあるので、なるべく乗りませんでした。

Ａ：それはすごい途上国感がありますね。料金はどれくらいなのでしょうか？

Ｍ：グアグアというバスとカロプブリコは25ペソで50円位。地下鉄の値段は忘れてしまいましたが20ペソで40円位だったと思います。ウーバーは市内であれば大体200ペソ(400円)以内で行ける程度でした。交通費は日本と比べてだいぶ安いと思います。

A：それは安いですね。その他の物価はどんなものだったのでしょうか？

M：まずは食に関する物価をお話しますと、私が主に買い物をしていたスーパーでは食料品は日本より安いです。日本の半額ぐらいのイメージでしょうか。一方日用品はスーパーでは安くなかったです。日用品はほとんど輸入品だったのでそのせいかもしれません。
　レストランでの食事は高いです。ウエイターがいるような所ですと日本と変わらないぐらいの値段です。マクドナルドも日本と変わらない値段でした。

A：物価も一律で安いという訳ではないのですね。現地の人達の給与もそれなりにあるという事でしょうか？

M：現地の人達の月の平均給与が4万円位と聞いたことがありますのでそれほど高いわけではないです。私が行っていたようなスーパーで買い物をしていたら月4万円ではとても暮らせないと思います。多くの現地の人は、日本のコンビニ位たくさんあるコルマドと呼ばれるミニスーパーのような所で買い物をしているのだと思います。おそらくそっちの方が価格が安いと思います。

A：日本から見ると物価が多少安く感じても、現地の人の給与から見たら結構物価は高いのかもしれませんね。

M：そうですね。首都で月4万円の生活はとても大変だと思います。家賃も払わなければならないですし。どうやって暮らしているのかが不思議でした。

A：では次に住居の話をお聞きしたいと思います。どのような所に住んでいて家賃はどれほどだったのでしょうか？

M：私が住んでいたのはホームステイ先の1部屋です。大体8畳位でキッチンとトイレは大家さんと共同で使っていました。大家さんはおばあちゃんでしてそのおばあちゃんと二人暮らしでした。家賃は2万2千円位でした。場所的には中心部から少し外れた所で、職場まで40,50分くらいかかる場所でした。

A：ホームステイなのですね。それは自分で選んだのでしょうか？色んな経験ができそうですね。

M：治安面も考慮して住居はホームステイと決まっていました。確かに色んな経験ができました。いい面も悪い面も含めてですが。

A：では、そのいい面と悪い面を教えて頂けますか？

M：そうですね。いい面としてはドミニカ共和国の暮らしぶりが分かったという所ですね。どういう家で、どのような生活をしているのかを経験することができました。悪い面としては、立地と停電・断水ですね。後は大家さんととても良好という関係でもなかったという部分です。
　立地は幹線道路沿いという事で、とにかく車からの騒音と公害が酷かったです。最初に部屋を掃除したのですが、埃が積もった部分を拭くと真っ黒。ただの埃ではなく油が混じったような。そして、車からの騒音が強烈で、大家さんと喋っていても相手が何を言っているか全くわからなくなるレベルでした。ただでさえスペイン語がわからないのに騒音で聞こえなくなって会話ができない。そして深夜や早朝には車からの騒音で起こされるという感じでした。
　それと、停電と断水が続いた時が辛かったですね。1日程度ならいいのですが、4日ほど続いた時はさすがにしんどかったですね。
　大家さんとの関係もそれほど良い訳ではなかったので、家にいてもあまり気が休まらないという感じでした。

A：そのあたりは日本での生活とは全然違って海外協力隊ならではの経験のような気がします。現地では食事はどのようにされていたのですか？

セルフインタビュー4に続く