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しばらく前に退職しました。


東京から拠点を移すのに伴って、8年程度勤めた会社を退職しました。それから既に結構時間が立っているけど、所感などを残しておきたい。

前の会社がどうだったのか、不満がないといえば嘘になる。完全週休二日制のわなや技術力の軽視、育成するすると言いつつ後回しなど、何点も上げることができる。 完全週休二日制については擁護のしようがない。
また、かなりの下請けであったため、景気に多少なりとも光が見えた時点で先行きが厳しいだろうなと感じていたし、あまりにもレガシーなことをやり続ける部署にいて終わりが見えているが終わった時点でも定年には程遠いことから拠点変更がなくとも近いうちに転職に踏み切ることは間違いなかったと言える。

もうすこし掘り下げて書いておこう。
リーマンショック後、社内は新人が溢れていた。どこも採用を絞った結果わりといい人材が流れてきていたのだ。しかし、仕事としては運用系の部署が多く、勤務は過酷であった。交代勤務の上、定時が来てもするっと帰れるわけでもない。構築などつぶしの効く業務につける可能性は少ない。
アベノミクスにより、程度や捉え方はともかく求人が増えた。すると構築系の職にも運用系エンジニアからもトライすることが可能になる。当然、前社からは徐々に人が減るだろうと推測できた。

当時、自分は運良く構築系の職にあってそれなりに裁量を持って案件を動かせるようになっていた。しかし、サービスにロックインされているうえ、使う技術は超レガシー(主要なプロトコルだけではなく、その他の要素においても…)という状況。技術力で図抜けているわけでもないと感じていた。更にマネージメントの道に片足を強制的に突っ込まれつつあり、「年齢はともかく、この技術力でマネージメントに行くとここから抜けられなくなるな」と寒い思いがあった。

実際、転職活動を始めてみるとあとひと押しが足りないことを痛感する。悪くはない評価をもらえても、その場で自分を取るべきと信じ込ませることは出来てない。そんな感触が残ることが多くあった。とはいえ、なんとか現職にありついてまあまあ楽しくやっている。何より会社が、教育にマネーを叩いてくれるのがありがたい。今ならあとひと押しができる気がする。

転職活動をしてみて、もう一度社会に出たような気がした。会社の中にいると、その中の物差しですべて考えてしまいがちになる。会社外の人間に、自分がどれだけアピールできるのか。アピールできないならばそこにいるしかない。社会人になったことで自身の選択肢はなくなったような気がしていたが、会社に埋もれていることで選択肢をグレーアウトさせていることに気がつけた。以前から新技術へ取り組むことは好きだったが、好き以外に自分を後押しする動機を得られたのは収穫だ。

まあ、あとは会社を選ぶ立場になると、めちゃくちゃ楽しいですよってことでこのエントリーを終わる。

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