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12000円で髪がサラサラになる!アメニティの櫛を使っていた私が、木曽のお六櫛を購入。

せっかくアイロンやスタイリング剤で髪をセットしたのに、
会社につくと髪がボサボサ・・・なんてこと、ありませんか?

私は自分の髪質にすごくコンプレックスがあります。
1本ごとが太くて硬いうえ、量が多い。パーマはうまくかからなくてチリチリするし、湿気があるとすぐに広がる。

「髪質改善するには、どこにお金をかけるのが良いのでしょうか…⁉」
以前美容師さんに聞いたことがある。曰く、
「良いシャンプーを使うのが最優先。その次がドライヤー。櫛は一番お金をかける必要ないと思います。

それまで私は櫛を買ったことがなく、いつもホテルのアメニティのブラシを使っていたのですが、、、(笑)
それを聞いて「あ、ホテルの櫛でいいんだ(笑)」と安堵したことを覚えています。

そんな私がどうして、1万2000円もする櫛を買ったのでしょうか。

(私の自己紹介については、こちらを読んでください!)


効果をすぐに実感!お六櫛のスゴサ

先日、岐阜県に限りなく近い長野県にある、奈良井宿という宿場町を旅していたときの事でした。山々に囲まれたひっそりした場所にあり、江戸時代にタイムスリップした雰囲気。

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たしか午前9時前で、全然お店があいておらず、
でもせっかく来たから、開店していたお土産屋さんにふらっと入ってみました。

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おみせはこんな感じで、「ザ・伝統工芸品」ばかり並んでいました。正直、25歳の私が買うものなんてない!と思ったので、1分で店をでるつもりでした(笑)

店を出ようとしたとき「この櫛は皇室にも献上しているものなんです。」と、お店のおばあちゃん。

!?!?!?!?
旅ではローカルに浸るのが好きな私は、この後1時間半くらい立ち話をすることになりました。

おばあちゃんは机の下から紙を取り出し、木曽の伝統工芸であるお六櫛がいろんなテレビに紹介されたこと、「嵐にしやがれ」で雨上がり決死隊の髪をサラサラにしたこと、そのおかげで大ヒットしたことを教えてくれました。

それもそのはず。
湿気が高く広がっていた私の髪が、お試しでといでみるとどんどんサラサラになっていくではありませんか!!!!
櫛の歯が細かく、ざっと1mmに1本は歯がある。髪1本1本のキューティクルがうまくおさまり、毛先までまとまっていくー。

お六櫛のときごこちも、なんとも言えない良さがある。
おばあちゃんによると、お六櫛で頭皮を刺激しながら髪をとぐと、白髪が生えにくくなるらしい。確かに、60歳を超えたおばあちゃんの髪は真っ黒でした…!

誰もが認める皇室から芸能人、そして庶民の私まで効果が実感できるお六櫛。スゴイ!


地元のおばあちゃんが伝える、お六櫛のストーリー

頭痛に悩んでいた少女「お六」の持病を治したことから広まったと言われているお六櫛。

「みねばり」という寒冷地に育つ木から作られているそう。
木を切ってから10年以上も乾燥させ、職人の手で1つひとつ丁寧に削り、やすりをかけていく

1つひとつの歯は0.5mmくらいだろうか。
よーく見るとなだらかな曲線を描いており、これを削った職人技は簡単に真似できない。歯の間隔は1mm以下。
約280年間、人々の生活に根付き、受け継がれてきた技だそう。

おばあちゃんによるとお六櫛は、親子何代も受け継がれるくらい丈夫なものとのこと。

「最近のお母さんは忙しいから、娘の髪をとかしてあげることなんて少なくなったでしょう。このお六櫛で子供の髪をとかす時間は、コミュニケーションをとる時間であり、親から子への愛情を示す時間なんです。」

母が昔、私の髪を良くとかして結んでくれたことを思い出した。
髪を可愛く仕上げてくれる、その時間が楽しみだったこと。母の手つきと、母の匂い。日常の何気ないシーンで、何を話したか全く覚えていないんだけど、その情景を鮮明に思い出すことができた。

お六櫛というモノ自体の機能性やこだわりだけでなく、モノを通してうまれる心の豊かさや愛情のようなものを、おばあちゃんは教えてくれました。


職人は2人だけ!?新人は50歳!?見えてきた課題と職人への投資

「それは12000円。」

はい!?!?!?
耳を疑った。伝統工芸で、一つひとつ手作業だから高いのは承知だったんだけど、予想以上だった。
だって私は、ホテルのアメニティ、つまり0円の櫛を使っていたから(笑)

「櫛は一番お金をかける必要ないと思います。」
美容師さんの声がよみがえる…。

いやー、さすがに櫛に12000円だせないわ、と思ったのが本音。
こんなに話して仲良くなったのに、「おばあちゃんごめん!」という気持ちで、この店をどう抜け出すかを必死に考えてました。

でも、よくよくおばあちゃんのお話を聞いていると、お六櫛をつくるプロの職人さんは現在2人しかいないらしい。そして2人とも70~80代くらい。
機械で作っているものもあるから、お六櫛自体はなくならないけど、このままでは手仕事でできる人がいなくなってしまうー

そんなとき、技を継ぐ若手があらわれた!
仕事の合間に10年かけて、そしていつも車で1時間かけて木曽の山奥の工房に通い、技を磨きあげてきた男性。

「10年たっても新人と呼ばれるような厳しい世界なのに、わざわざ時間をかけて通うなんて、私にはできない!彼は期待の星だわ!」と、おばあちゃん。

「その方はおいくつなんですか?」と訊ねると、「50代」との答えが。

確かに、山奥で生活が不便なところに住みたいと思う若者ってめったにいないよなあ…。ただでさえ少子高齢化なのに、若者は良い機会を求めて都市へ行ってしまう。家庭や子供を守っていく若い時に、伝統工芸に従事するのは収入面でも安定しないだろう…。

12000円。
仮に時給1000円だとして、12時間でこの櫛を手作業で作れるのか?

スゴイ技術で、こんなに髪がサラサラになる良いモノだから、
このさき50年、100年、もっともっと続いてほしい。

そんな思いで、私はカードをきったのでした。


まとめ:高くても良いものを買う理由

私は、お六櫛を買ってよかったと思います。
おなじ12000円でも、衝動買いで安い服を買いすぎた時とは気分が全然違う。安い服は1、2年で飽きてしまって、すぐまた新しいものを買ってしまうけど、お六櫛は10年使えば1200円/年、親子で100年使えば120円/年。人って目の前の価格に目がいきがちだけど、高くても長く使えば使うほどお財布に優しい。
このお六櫛で自分の髪を大切にし、いつか子供ができたら、その子の髪をとかして結ってあげたいと思います。

なぜ12000円の櫛を買ったか。

①「モノ」自体の価値を感じたこと
②「モノ」の良さを伝える「人」が良かったこと
③「モノ」の裏側にあるストーリーや課題(「コト」)に関心を持ったこと

これって、1つだけだと成りたたないような気がしていて、
例えば①だけでも、店員の態度が悪ければ店から出たくなるし、
②だけでも、高かったり古くさかったりしたら買わないだろうし、
③は世の中の超一部の「意識高い系」の人が心動かされがちだけど、たいていそういうモノは高くて、お金がないと買えない。

伝統工芸は基本的に価値あるものばかりだから(だからこそ今まで残っている)、あとはそれを誰に、どう伝えて、正当な価格で買ってもらうのかが重要な気がします。

マーケティング勉強しようかな~

さあ、深夜ラーメン食べよーっと。

おわり。

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