見出し画像

大喧嘩

昨日次男と大喧嘩した。
7才児と41の自分がだ。
音読の練習をしようと提案したら、相当やる気がなかったらしく教科書を投げつけてきた。
それが無性に頭にきて、感情が昂っていくのを止められなかった。
「ねえ。投げないよね?」
「だから何」
「だから投げないでしょ?
ママびっくりしたし、痛かった。」
「ふーん。だから?
はやく音読始めれば?」
「なにその態度。こんの、、、」
クソガキ。
言いたくなかったのに声に出してしまった。
内心混乱していた。
ああ、どうかクソガキの意味がわかっていませんように。母親のくせにひどいこと言うよな。
最悪じゃん。
次男の態度は変わらない。
次男「読まないわけ?」
「ママ、今読めない。腹が立ちすぎて読めない。一人で漢字練習しなさい。全部やりなさい。終わらせなさい。綺麗に書かなかったら最初からやり直しだから。」
嫌みたっぷりにいい放つ。
ダイニングテーブルで漢字練習ノートに漢字を書き始める次男。
まず土の漢字の最初の横線を五つのマスに一本ずつ書き、二本目の横線も五回それぞれのマスに書き入れる。そんな調子で漢字を書いていく。
こんな書き方間違ってる。
またメラメラと込み上げてくる何かがある。
「はい、駄目。
最初から。こんな書き順めちゃくちゃなの駄目。」
次男、ついに切れる。
「じゃあ、もうやんない!!」
怒って自分の部屋へいき、ドアを思いっきり叩き閉めた。
こんのマジクソガキ。
と怒る感情と、
なにやってるんだバカ母、いい加減大人な対応しろよ。子供が可哀想だ。
と非難する理性が渦をまく。

でもわかっていた。
今日はどちらが勝つのか。
今日は駄目な日だ、止められない。
今日の私は母親失格決定。
手まで上げなかったものの、次男をとても傷つけてしまった。
あの後も終わらず、事態はもっと悪化していき、喉がじんじんするまで叫びまくった。
鬼のような自分。

女性には、情緒不安定になる時が最低1ヶ月に一度はやってくる。
言い訳に使いたくないけれど、その日は時々突然やってくる。
この日は危ない、と自覚できている時はまだマシだが、今回はまったく心の準備ができていなかった。まさかこんなに不安定になるなんて思ってもいなかった。最悪だ。

あの後次男は、部屋で丸くなって寝てしまった。

30分後。
コーヒーを飲んで気分を落ち着かせ、次男を起こしにいった。

「今日行く予定だったハロウィーンの工作会、まだ行く気ある?」

私はもう行く気力などなかったが、言った方がいいような気がした。次男はただうなずいて、買っておいた工作用のかぼちゃを持って靴を履き始めた。

工作は思った通り、良い気分転換になった。
楽しんで帰った後は、二人で謝りあった。

ごめんね、言いすぎたよね、本当にごめんね。
僕もやりすぎた。ごめんねママ。

次男、本当にごめんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?