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不即不離心得てをり道をしへ

人間関係はガラス細工のようにもろい。ちょっとした誤解や行違いで直ぐに壊れる。特に信頼していた人に裏切られたとき、どうしようもないほど哀しくなる。

傷心を慰めようと山道を散策していると斑猫に出会った。近ずくと、「合点!」とばかりに、数メートル先へジャンプしては振り向く。繰り返されるその動作はまるで、人付き合いの極意を教えてくれているようで、じっと見ているうちに、なんだか拘りが消えてきて塞いだ気持ちが和んできた。 

ことばは、ときに凶器となって人の心を傷つけることもある。ところが、ことばを持たない野の花や小動物は、その健気な営みを通して私たちに慰めと励ましを与えてくれる。 

天地万物を造られた神様はすごいと思う。

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