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妻と吾の灯火親しむ趣味は別

ようやく朝夕が涼しくなり、たそがれ時になるとほっとする。

夕食後、テレビの紀行番組を家内と二人で楽しむ。旅行好きな彼女は、いままでに訪ねた場所が紹介されると、いろいろな思い出話をしながら今度は二人で行きましょうと必ず言う。

出不精なわたしが生返事をすると機嫌が悪くなるのである。

そのうちに、彼女は食卓の上で何やら書き物をはじめたので、わたしも隣の自分の部屋にこもって、俳句関係の原稿を書き始める。子育て時代を卒業してからは、それぞれ自由に過ごせる時間を尊重しあうようになった。

ぼくが四十才の時に夫婦揃って受洗、クリスチャンになって一緒に祈ることが日課になった。信じている神様は同じだが、二人の趣味や体験はもちろん違う。それぞれ自分たちが授かった賜物や恵みを活かして、神様のお役に立つことが出来れば、これ以上の幸せはないと思う。


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