中国語の通訳や講師の仕事が進むにつれ、悩みがでてきました。このままでいいのかな？これからどうしよう？しかしそんなのんきな事を言ってられない事態に！

第9章　これからどうする？

振り返ると2001年に中国から帰国して、無知で怖いもの知らずだったため、いきなり中国語フリーランスの道に進んだ形になりましたが、ジャンルも通訳は法廷通訳、コミュニティー通訳、医療通訳、商談通訳、コンテスト、視察通訳、表敬訪問通訳、結婚式通訳、テーブル通訳、学校で、役所で、…様々な通訳をしてきました。法廷通訳のため接見で大阪のほぼすべての警察署に行きました。

そして2006年からは本格的に中国語講師の道へも進んでいきました。厳しい日本人師匠から半年間ほど、中国語講師のご指導を受けましたが、今から考えると無言の「俺から盗め」的な指導もあったかもしれません。絶対褒めてくれないし、答えを簡単には教えてくれません(-_-;)厳しいの。そしてテキスト作りが天才的で、中国語文法に関しては超マニアの有名な職人気質のお師匠様です。そうそう2001年に「厳しい先生だなあ～」と思って出会ったあの男性講師です。日本人中国語講師からノウハウや心構え等を教えていただいたのは貴重です。

中国語講師のスタートは、最初はマンツーマンでしたが、同時に何件かの法人研修で空港、ホテルやメーカー様にて中国語レッスンをこれまた大量にスタートしていきました。

レッスンは週に1回。もあれば、1か月毎日6時間缶詰で！検定試験に向かって！超スパルタ！楽しく！様々な形がありました。ほぼ発音からのレッスンですが、受講生さんからは「え？そこ？」という面白い質問がたくさん出てくるので、準備と予想される質問を事前に調べ時間をかけていました。

同じ時期に観光関連の専門学校も中国語授業がスタートし、担当コマ数も年々増えていきました。

今日は午前はA社で、午後はB社で、夜はC社で中国語講師という働き方をしていました、月曜日から次の月曜日まで(笑)、ぎっしりのスケジュール、それくらい通訳や中国語講師が楽しく好きだったので、全く苦にはなりませんでした。

しかし、これが1年、2年、3年と進んでいくと、レッスンは「3週間集中！」などある一定の時期一緒に学習するけれど、その後はその受講生がどうなったのかな？と、受講生のその後が気になり、中国語の成長を見届けることができないなぁ…寂しいなあ…と思ってきたのでした。

そんなもやもやしている時に、あの男性講師からの推薦で、通訳学校の中国語通訳コースのレギュラー講師としてデビューさせていただきました。

これまで法人研修や専門学校で入門から中級レベルまでを中心に中国語レッスンをしてきましたが、おお！通訳学校のレギュラーコース！あこがれのレギュラーコースの講師です！責任重大！そして受講生がレベルが高いので、予習、予習、予習、準備が大変です！そして宿題の添削などなど、時間もかかります。ターム中も休めません！そして数年後には、教材作成にも携わるようになってきました。

ここで受講生とは、数年間一緒に学習する機会も増えてきましたよ。だんだんこのレベルにはこんな教材、この受講生にはこんな教材がいい、など教材についても考える事が増えてきました。

また中国語講師についてはたくさん書きたい事もあるので、別の機会に♥

さて、2010年頃、たまに帰ってくる夫から「ブログをやってみれば？」との話があり、「ブログ？書かない！忙しいし！」ときっぱり断る私。それでも食い下がる夫。結局、スタートし始めましたが、ご存じの方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、ブログは文鳥の事の方が多かったですよね。

ブログを少しずつ続けていくと、中国語に関する質問などいただき、それにお応えすると反応もいただけて嬉しくなってきました。

そしてその頃から、毎日ものすごく忙しいけれど、今後このまま中国語通訳で行くのか、中国語講師で行くのか、いったい自分はどうしたいのか？と考えるようになってきました。

起業？ビジネス？って？と、2012年頃からは、時々、東京にセミナーに行くこともあり、中国語以外の世界を知る機会が増えてきました。世の中にはものすごい人たちがいるんだなあ！自分の世界って実は狭かった！と思いました。

そして2013年には、伸ばし伸ばしにしていたC型肝炎のインターフェロンもスタートしました。実は15歳の時に心臓の心房中隔欠損症の手術をし、大量に輸血していただいたのです。C型肝炎キャリアはその時のものかな？

いままで体力だけには自信があったのですが、治療中は、身体が重い、気持ちが悪い、食べられない、髪の毛が抜ける…わかっているけれどその副作用が辛かったです。

治療の半年間、頑張って中国語講師も続けていましたが、尋常じゃないコマ数でしたので、今までの仕事を、少しずつ、他の方に変わっていただくうちに、気づきました。あれ？私じゃなくても仕事は回っていくんだ。

ショックでした。「この仕事は私しかできない」、「休んじゃ負けだ！」「休んだら迷惑がかかる。」と思っていた事が、いい意味でも悪い意味でも、こんなに簡単に代理や代講ができるんだ。と思うようになってきました。

インターフェロンも終わり、えいやっと！2013年末に東京でビジネスセミナーに参加。ここでいろいろ教えていただき仕事の方法を変えなきゃと思っていた矢先、夫が大阪に帰ってきました。

さて、夫は9年間ほど東京、静岡、上海等で単身赴任をしていました。仕事はとてもできる主人でしたが、なんせ会社員は嫌らしく、9年間の間、副業もやり始めました。ネットワークビジネス、FX、転売、アフリエイト、中国輸入…詐欺にもあいましたし、内容証明が届いた事も！

軽く高級車が買えるくらいの〇金を抱えて大阪勤務として大阪へ戻ってきました。そして、一言、会社を辞めたいとのこと。つまり一言でまとめると…

『借金があるけど会社を辞めたい…』

お～～～～い！矛盾してるぜ…(^^♪

どうする？これから？

次回へ続く

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中国語ジャーナル2012年秋号に記事が掲載されました。（この写真、近日中のみ公開しますね）