ミノテショーゴ(ヒロック校長)

2022年4月、世田谷に開校するHILLOCK初等部校長。元公立小学校の先生。ICT使…

ミノテショーゴ(ヒロック校長)

2022年4月、世田谷に開校するHILLOCK初等部校長。元公立小学校の先生。ICT使って個別化したり、プログラミングやったり、デモクラティックな学級経営考えたり、自由進度学習で基礎学力定着させたりしながら、究極フルインクルージョンな教育環境を実現してみたいのです。

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はじめまして。HILLOCK初等部校長のミノテです。

1984年5月31日生まれ。 父は自由な高校化学教師、母は雑学女王。5人兄弟、全員男子の2番目として生を受けました。 鎌倉育ちなので、自然に囲まれながら、異年齢でのびのび育ちました。学校は窮屈で、友達や兄弟相手に毎日遊びをあみ出しながら日々過ごしてきたことが、今の力に繋がっていると実感しています。 中高時代は、ゲームばかりしていました。私にとっての先生は漫画の主人公であり、ロックスターでした。 不良、というわけではないですが、大人が作る常識や「当たり前」が嫌いな子でした。

    • 個別最適なスクールタクトの使い方

      教育界では「個別最適な学び」というキーワードが広く聞かれるようになりました。 中には懸念する声も聞かれますが、個人的にはAIと同じく「扱う側=人間」がしっかりと認識していればいいと思います。 1つは、最適化されるべきは個々人のWellBeingだということ。 そしてもう1つは、最適解はアウトプットを通してのみ可視化されるということ。 この2つについて、もう少し詳しく述べていきます。 最適化されるべきは個々人のWellBeing 「個別最適な学び」への批判の1つに、お国のた

      • schoolTakt活用術㊺記名型アンケート

        クラスでは、アンケートをとる機会って多いですよね。 これまでは、紙に書いてもらって集めるのが主流でした。 先生が集めるものもあれば、子どもが集めるものもあり、記名のものもあれば匿名のものもありました。 これがICTの登場により、新たなアンケートが可能となりました。 たとえば下の写真。 国語の、読書につなげる単元です。 子どもたちに「どんな時に本を読むか」についてアンケートをとりました。 この結果は、教師も見たいけど、子ども同士も見たい。 教師にとっては、児童理解に繋がるし

        • schoolTakt活用術㊹納得のいく道徳の授業を

          皆さんは、道徳の授業をどのように進めていますか? 私は、子どもの頃から道徳の授業が「大っ嫌い!」でした。 大人が望んでいる「キレイゴト」を言えば正解。 一方で、それ以上の突っ込みはご法度。 「友情って大切だよね」と言いながら損得で裏切られるし、「すべての命は等しく尊重されるべきだよね」と言いながら、お肉は取り合い、野菜が大量に残る給食…。 世界は矛盾だらけ、大人は嘘だらけ、学問なんんて役に立たないと思っていたかわいげのない子どもが私です…笑。 教師になり、もちろんそんな道徳

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          schoolTakt活用術㊸具体的操作の強みを。

          今回は算数の実践紹介。 ちょっと難しい話になりますが、心理学や神経脳科学の発展により、ヒトの脳は系統的に発達していくことがわかってきたんですね。 赤ちゃんとして生まれてから、徐々に身体的な感覚や運動を通じて世界とコネクトできるようになります。 次第に頭で考え、物や言葉を操作することで、世界とコネクトできるようになるのです。これが大体2歳から7歳と言われています。 小学校に入る年齢になると、物を操作しながら、論理的に物事を考えられる段階になります。 そして、中学校に入る年齢にな

          schoolTakt活用術㊸具体的操作の強みを。

          schoolTakt活用術㊷簡単!めくり問題

          今回は、授業の導入などで使える簡単実践をご紹介します。 名付けて「めくり問題」! 子どもたちに考えて見てほしいことがあるとき、答えを隠して提示することってよくありますよね。 それが言葉や数式なら黒板でも問題なかったのですが、これが絵や写真、グラフとなるとこれまでは難しかったのではないでしょうか。 ここに、ICTの強みが生かされます。 まずはスクールタクトに、問題として提示したい資料の写真をとります。 今回は5年国語科「漢字の成り立ち」を例示に説明します。 教科書にある、象形

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          schoolTakt活用術㊶言語事項の定着を図る

          今回の事例は、国語の言語事項と呼ばれる領域。 例文を挙げて、文の組み立てを学ぶ単元です。 主語と述語の関係、全国的に見ても苦手な子が多いところですよね。 「まずは述語を見つけ、そことつながる形で主語を探す」というのが私なりの指導法です。 教科書に直接書き込んでもらうことも多かったのですが常々、書き込みづらさ、共有のしづらさ、確認のしづらさに悩んでいました。 それを一挙に解決してくれるのが、やはりスクールタクト! 例文をあらかじめ書き、子どもたちに配信します。 子どもたちは自

          schoolTakt活用術㊶言語事項の定着を図る

          schoolTakt活用術㊵体育の思考を評価する

          体育の評価は「できた」「できなかった」や「好きか嫌いか」だけでなく、どう向き合っているかについても見ていきたいですよね。 それがいわゆる「思考・判断・表現」であり、「主体的に取り組む態度」であるわけです。 「得意だからA」とか「嫌いだからC」みたいに安易につけるのは、もはや評価とも言えませんよね。 とはいえ、子どもにとって「嫌いなものは嫌い」だろうし、「苦手なものは苦手」なわけです。 好きなように偽って成績を上げるのも違います。 そこで私は、レポートのような課題を出していまし

          schoolTakt活用術㊵体育の思考を評価する

          schoolTakt活用術㊴一人一電子黒板⁉

          今回も短めなTipsです。 先生用メモに、下のような写真を準備します。 お気付きの方もいるかもしれません…そう!これ、教科書の写真です。 とある川の、20年の変化を表した写真です。 ちなみに教科書では、この2つの川がおなじ場所で撮影されていること、どちらが現在の写真かが明記されているんですね。 私は、ここを導入で子どもたちと考えたいと思ったんです。 そこで、説明の部分をトリミングし、撮影年を黒塗りしました。黒塗り教科書w 教室のモニターでは細かいところが見えないので、子ど

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          schoolTakt活用術㊳教師の仕事術

          今回はライトめな実践をご紹介。 教科は国語、単元は「熟語の成り立ち」です。 小学校で習う二字熟語の成り立ちは4つに区分されます。 ①似た意味を表す漢字で構成されたもの ②反対の意味を表す漢字で構成されたもの ③上の語が下の語を修飾する関係にあるもの ④下の語が上の語を修飾する関係にあるもの これを理解するには、概念でイメージを深めるより、実際にある多くの熟語を分別していった方がいいと思うんですよね。 そこで、下のようなワークシートを作成して子どもたちに配布します。 右にある

          schoolTakt活用術㊳教師の仕事術

          schoolTakt活用術㊲毎時間、探究はできる

          壁新聞 探究、というほどでもありませんが、社会科や理科では調べ学習の時間を多くとるようにしていました。 古くから「壁新聞」という実践が全国に広まっています。 単元の終わりに、3時間ほどかけて、教科書で学んだことを新聞形式でまとめ、壁面に掲示するという手法です。 もちろん私も、多分に漏れず実践してきました。 しかしこの実践、子どもたちがつまらなそうなんですよね。 その理由を自分なりに分析して、出た答えが2つ。 1.みんな同じ内容 これは教科書を使った授業全般に対して言える

          schoolTakt活用術㊲毎時間、探究はできる

          schoolTakt活用術㊱ジグソー法

          「ジグソー法」という手法をご存知ですか? 熊本大学さんの解説を引用します。 元々はアナログで用いられることの多いこの手法を、ICTを使って実践したのでご紹介します。 第6学年社会科「世界の中の日本」。 日本と馴染みの深いUSA、韓国、中国、サウジアラビアの4ヵ国について、日本との違いやかかわりについて学んでいく単元です。(東京書籍の教科書では、同じ方法で紹介されています。) ①調べたい国を1か国決める。 ②すべての国が同じ数になるよう調整(相談) ③同じ国を調べる子でグルー

          schoolTakt活用術㊱ジグソー法

          schoolTakt活用術㉟子どもから学ぶ!

          新年一発目は、ICT活用において私が最も大切にしているマインドを、具体例を示しながらご紹介します。 それはずばり「子どもから学ぶ」! 所詮教師が考えることなんて、一人の人間のアイデアなんですよね。 「でも、大人は子どもよりも長く生きて、経験してきたわけだから…」 確かにそうですよね。 しかし、ことICTにおいてはそうとも言い切れません。 というのも、デジタルが生み出されてからの経験年数って、実は子どもも大人もさほど変わらないんですよね。 環境によっては、日々の活用量は大人をし

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          schoolTakt活用術㉞プログラミングの宿題

          プログラミング必修化2020年から、学校でプログラミングが必修化されました。 皆さんの学校でも、プログラミング授業は行われていますか? かなりセンセーショナルになるはずでしたが…新型コロナによる未曽有の事態であやふやになってしまっているのが現状です。 とはいえ、プログラミングを義務教育で行うことには大きな意義と可能性が秘められています。 このことを語り始めると2万文字くらいになってしまいますので、今回は割愛しますが。w というのも、私の前任校の前原小学校は総務省の推進指定校と

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          schoolTakt活用術㉝描くことで学ぶ

          絵が大好きな子、どこのクラスにもいますよね。 ご家庭でも「うちの子、絵ばかり描いていて…」と悩む親御さん、いるのではないでしょうか。 絵を描くことは観察力、創造力、手指の力加減や技術などから見ても多くの学びがあります。 私の学級では、絵を宿題にしてもよいことにしていました。 しかし、条件をつけました。それは 「昨日より成長していること」 そのためには、記録をポートフォリオで残していくことが重要です。 スクールタクトで記録を残すというと、タイピングや作図やアニメーションなど重く

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          schoolTakt活用術㉜ドキュメンテーション

          ドキュメンテーションをご存知ですか? 活動を写真や動画などで記録し、振り返りに活用する手法です。 日本では保育現場や図工・美術で取り入れられることが多いですが、もともとはレッジョエミリアから来ているそうです(諸説あり) スクールタクトに記録を残すよう言うと、子どもたちは完成品だけしか載せちゃいけないと思うようですね。 レポートやプレゼント同じ感覚なのでしょう。 しかし、教育において大切なのはプロセスです! どんな順番で制作してきたか。 どこで悩み、何がきっかけで方向転換したの

          schoolTakt活用術㉜ドキュメンテーション