マガジンのカバー画像

アートや演劇あれこれ

26
おもに観た作品のことについてまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

存在を照らす踊り――しんしんし『しんのいし』に寄せて――鈴木南音

存在を照らす踊り ――しんしんし『しんのいし』に寄せて―― 鈴木南音 20世紀を代表する哲…

8

踊りを巡る断片集

ゴールデンウィークは、兵庫県豊岡市出石町で「しんしんし」のオープニングイベントに参加して…

みなと
2年前
8

演劇業界の「告発」運動と、ポストトゥルース的な言説について

演劇業界で、Twitter上での告発運動が再燃しているようです。 (この記事は、演劇業界のTwitte…

みなと
1年前
12

以前書いたハラスメント防止のためのガイドライン

わたしは(芸術活動の文脈では)演劇をメインに活動しているのだけれど、ハラスメントに関する…

みなと
2年前
9

上演を自粛してしまった去年のこと

noteはスキ機能を、コメント機能みたいに、選択制にしてくれればいいのに、と思う。 私は意志…

みなと
2年前
8

舞台制作者と芸術と傷と

noteを週に一回更新するのだと、10月の頭に高らかに宣言してみたはいいものの、既に二週間ほど…

みなと
2年前
18

「若手」について

「若手」って難しい言葉だよなと、思う。 私は小劇場演劇の制作者をやるときがあって、ときどきプレスリリースを書いたりするのだけれど、どこまで、作品をカテゴライズしていいのかについて、いつも迷う。 できれば、「若手」という言葉によって、自分たちのことを自称したくない。 芸術に年齢は関係ないのだし、「若手」という言葉をつけた途端、「若手なのにすごい」もしくは「若手だからこんなもんか」という、いずれかの見方に誘導してしまうような危険も生じるだろうから。 作品は、若手と名付けた瞬間

「弱よろしく派」でありたい

「人は痛みを知ると、他の人の痛みが分かるようになる」というのは、小さいころ、周りの大人が…

みなと
2年前
15

「弱いい派」は自称できるか?:「noteを週に一回更新する!」という目標を立ててから…

「noteを週に一回更新する!」という目標を八月の目標として立てていたが、気がつけば八月が終…

みなと
2年前
3

Pre: 生活とともにあるそれとして

この数ヶ月は、芸術からすこし遠ざかってしまっていた。 いつも通り、演劇を観に行ったり、小…

みなと
2年前
26

がらんどうの記録

昨年、コロナの影響で延期を余儀なくされた「No. 1 Pure Pedigree」。 今年の5月に緊急事態宣…

みなと
3年前
9

孤独についての日記の断片

無隣館という、劇団青年団付属の養成所のようなところで、この半年ほど世話になっていた。 最…

みなと
3年前
7

自己表現がしたいわけでもない

自己表現、ということについて、このところ考えていて、 演劇をする人のなかには、「表現者」…

みなと
3年前
21

演劇のハラスメントと権力について

このところ、演劇界隈で、ハラスメントについての話題をよく聞くようになった。 これは(当然だけれども)、最近になってハラスメントをするひどいヤツが増えてきたということではなくて、これまで平然と行なわれてきたハラスメントが、顕在化してきた、ということだ。 ハラスメントについて語られることになった発端は、「地点」という劇団で、辞めた(あるいは、辞めさせられた)俳優が、演出家のハラスメントを糾弾したことにある。 わたしは、地点という劇団でどういうことが行なわれていたのかは知らない