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若手芸人のテレビ番組出演が割に合わなさ過ぎる理由

⁡昔からずっと思っている事だけど、いま一度まとめてみる。⁡
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⁡まず、2023年現在、テレビ局が未だにクソ高いギャラを払ってまでさんまやダウンタウンのような大御所を番組で使っている。⁡
⁡タレントのギャラというのは、慣習的に上がることはあっても下がることがまず無いので、彼らのレギュラー本数も大御所になる前の全盛期からほぼ変わっておらず、結果的に収入はテレビのバブル期からほぼ変化が無いはず。⁡

まともに考えたら、今どき番組収録一本につき100〜200万のギャラを彼らに支払う経済合理性は無い。⁡
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にも関わらず、彼らの年収がテレビバブル全盛期⁡からほとんど変化が無い理由は、⁡⁡

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⁡①吉本的には大御所タレントの高額な使用料が入ってくるのでブッキングさせたい。⁡
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⁡②テレビ局も吉本の株を持ってスクラムを組んでいるので彼らをキャスティングする動機がある⁡⁡

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⁡この2点に尽きるはず。⁡
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⁡まず、テレビ局というのは免許制度に守られた電波利権によって、長年に渡り不当過ぎる程の高い収益を上げており⁡、広告代理店と芸能事務所というのは基本的にその甘い汁のお零れを頂く為に放送事業者に忖度をする。⁡
⁡で、その結果番組のタイムテーブルに各事務所枠というのが存在していて、そこに自社の所属タレントをあてがう。⁡
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⁡その際に、高額のギャラが振り込める余力のありそうなゴールデン枠に、安いギャラの若手を起用すると事務所側の取り分が減るので、なるべくタレント使用料を吊り上げる為に大御所を起用したがるし、放送局も芸能事務所の株主なのでいずれその利益が配当として返ってくるという蜜月の関係にある。⁡
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今は、例えばTBSは不動産による権利収入が一番大きな収益源だけど、とある芸能事務所を優遇して後押しするのもその延長線上。⁡
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⁡よって、利権によってガチガチにスクラムを組んだ所に後から参入するのは、まともに考えたら正気の沙汰では無いし、この見立ては割と当たってると思うけど、20歳前後の世間知らずの状態からずっと事務所に囲われているので、外の世界を知らないまま良いようにコキ使われ続けるという構図があるのでは。⁡

で、この力関係を俯瞰して理解している人でも、活動を続けているとたまに甘いご褒美のアメを貰える事もあるし、周りの同業者はみんな面白い人達ばかりで、彼らに囲まれて毎日過ごすのは楽しいので、この青春が終わるのが嫌だという理由で、今更抜け出すのは難しいという。
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⁡#吉本興業 #NSC #若手芸人 #見世物小屋 #猿回し

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