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手作りのぬくもり。

私は民芸品が好きです。

例えばにぎやかな町は楽しいけれど、
ユニクロやスタバなど
どこの町にもあるようなお店ばかり
入っているショッピングセンターは
少しつまらなく感じます。

ユニクロやスタバ自体は
嫌いじゃありませんがね。

どうせ行くんだったら
その街にしかない
その店独自の魅力がある
お店に入りたい。


モノも同じで、
一点もの。
手づくり。


こういうものに惹かれます。

まあね、今年はもう半分も
終わりそうですが、
我が家にいる
2021年の主役を
ご紹介しましょうか。

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モ~!!

赤ベコは大きいものから順に

うしお、うしノ助、うし之丞🐄

前にいる佐世保の牛は、シュテファン
(なぜかドイツ語)です。


もう年季が入っているので
ヨボヨボです。

私よりずっと前に産まれた子たちですから。

うしノ助なぞは
背負っていたお米が
無くなってしまいました。

私は幼少の頃から
この牛たちが大好きでした。

まだ3~4歳の頃、
私の枕元に
お人形ケースがありまして、
その中にうしおが
入っていました。

私はそれが
とても気に入っていて
寝る前や起きがけにいつも
じっと見ていたところ、

「この牛は、頭が動くんだよ」と

母に教えてもらいました。

それからは何とか
人形ケースのガラスの扉を
開けて、ちょんと頭をゆらしたくて
仕方がなかったのですが、

ケースの前に何か置いてあったのか
理由は分かりませんが、
まだ小さかった私が
開けることはかないませんでした。

私はいつもガラス越しに
うしおを見ていました。


この4匹が我が家にやってきたのは、
実家を解体するときです。

今はチビが喜んで
最早ガラスの家には閉じこもっていない
うしおの頭を揺らしています。

🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄🐄


牛4匹と共に
やって来たこけしがいます。

私は三人姉妹だったので
実家には3人分のこけしがありました。

子どもが産まれるたびに、
親が買ったようです。

長姉のは、髪が長くて
赤いリボンをしているこけし。

次姉のは、
やっぱり少女のような
可愛らしい女の子のこけし。

私のは、これ。

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頭が尖っているのよ〜。

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二頭身なのよ〜。

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後ろ姿も髪が短いのよ〜。


小さいときに、
3つそろったこけしを見て
母や姉たちが

「みおいちちゃんは小さいから
 赤ちゃんのこけしだね。」

「髪の毛がまだないんだね。」

「赤ちゃんだから頭が大きいんだね。」

「頭がとがっていて、栗みたい!」

なんてからかわれて、


どうして私だけ
ちゃんと女の子(少女)のような
姿の子じゃなくて、
まるで赤ちゃんみたいなの
なんだろう

って
ずいぶんと
悲しくなりましたが、

今ではこの子が
とても愛らしくて可愛いな、と
思います。


親からすれば、
末っ子はいつまでも
赤ちゃんみたいで
いて欲しかったのかも
しれませんね。


赤べこもそうですが、
この手で描かれた表情
何とも言えない可愛らしさや
特別感があります。



実用的ではないにしろ
思い出もいっぱい。
もうしばらく大切に
我が家に置いておきたいです。

それと同時に
こんな文化も
潰えて欲しくないな、と思います。

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