これ、ちょっとしたぼやきでもあります。
ご了承頂き、お付き合いください

いつも口調がきつくて
話すと怒られている気持ちになる人
だけど
悪い人じゃない

機嫌が悪いと挨拶もろくにしない人
だけど
悪い人じゃない

相手によって態度と意見が変わって
軸が読めない

柔軟性があるとは言えばそうだけど
そのブレが大きいと
私までも揺らぐ

ただ
その手の人がまとまると
彼らの通り道にしばしば
台風並みの荒れた光景を見ることになる

直撃された人達は
黙って
それぞれの気持ちの復興活動を始め
遠くから見ていた周りの人達は
復興支援を行う

台風本体は荒々しく通り過ぎて
何事もなかったかのように凪いで

しばらくすれば又
次の台風が発生する
その繰り返し

自然を知れば
人が映し出されるのかなとか
ぼんやり考えていたのが昼休み

＊

掲示板に貼られた伝達事項
丁寧語で書かれた手書きの文字から
イライラと
蔑みが滲む

感情を表す言葉も無く
ただの伝達事項なのに

「そこに愛はあるのかい？」

昔見たドラマの主人公の決め台詞がよぎる
多少はどこかにあるのだろうけれど

もっと良くしたい
向上したい
もっと高いレベルを目指したい

その想いは皆同じ
そのはずなのに

＊＊

「緊急事態宣言解除後に、
外部への言葉は優しくなったかも知れない
だけど
内部に荒さが向けられている気がする」

ポツリと私にそう言った上司は

「絶対に復帰するから！」と

かなり大変な病の治療に
しれっと笑って
長期の入院生活に向かった

…この方に愛はある
この方の未来予想図を
リアルにこの目で共にみたい

と、上司の笑顔に思ったのは
この時ばかりではなかった
この方の右腕にはなれずとも
「透破」位にはなれたかな

目下上司は闘病中…
正直職場はしんどい
なんせ仕事が細やかで
とにかく出来る人だから…

＊＊＊＊

気づかないの？
今あなた方が一緒に仲良くやってる
一つの作業を

今まであなた方が
見てみないふりしていた
諸々の業務を
上司が一人でこなしていたことに

我が物顔でしているその仕事
手元にあるのは
上司が残した綿密な指示書だ

…何だか
もやもやして
その指示がすっきり聞けなかった


＊＊＊＊＊

何も置かれていない空席のデスク
ロッカーに残る上司の荷物

そこ此処に
上司の影が溢れている中

上司不在の使命感に燃えて
イライラが飛び交う

誰かのイライラは伝染
誰かの嘆きも伝染
怒りも恐怖も伝染する

苦言を呈するのは必要
だけど
それがイライラの捌け口に聞こえて
息が詰まる

空気清浄機が
どんなに稼働していても
イライラは清浄されない

＊＊＊＊＊＊

誰かの喜びに鈍いのは
何故なのかな

喜びも
楽しいも
嬉しいも
ちゃんと響くし
伝播するはずなのに

＊＊＊＊＊＊＊

いい人である為の
表面的な拍手や賞賛の向こう側に

～自分ならあの人よりも
　　もっとうまくやれる～

その感情が隠れんぼ
優越感が隠れんぼ

それを見つけても
見つけた！
と宣言したら鬼になるから
黙ってやり過ごす

それも如何なの？
とは言え
我が身が優先されるから
誰も鬼になりたがらないし
ならない様に

逃げる
隠れる

隠れんぼ

般若のお面でもつけたなら
誰かが鬼になるのかな

日本中がそんななのかな
私もその一人なのだけれど

私も鬼にならない様に
隠れんぼ

だけど大概見つかって
見逃してはもらえない
大目に見てももらえない
概ね普段は
彼らと連まないから

＊＊＊＊＊＊＊＊

そんなことを考えていた時
同僚が
現場からすっきりした顔で帰って来た

「お帰りなさい。楽しかったですか？」
「はい！楽しかったです！相手方も満足してくれるといいんですけどね」

それだけでご機嫌になれた
疲れた様子だったけれど
いい笑顔だった

「多分、大丈夫だと思うよ」

その全力、良く伝わっていると思うよ
と、心の中で呟く

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

日頃から私の思考回路が
後ろ向きなのかも知れない
人の仄暗い感情に
過敏に反応をしているかとも思う

感じ方を誰かと比較するのは難しいから
わからないけれど

自分の鬱蒼とした感情を
振りまかない様に
私は過ごしているかな？

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

円くは…なり切れない

考え方や感情に
多少の刺が私にあっても…


それぞれ事情があって
痛みや恐れを感じるから
そうしているのだろうけど

膨れたフグや
怒った針鼠みたいな
刺々しさ全面でなくて


ならば
私の外側は
柔らかいフォルムがいいな

金平糖とか
線香花火の小さくちりちりしている火花や
姫蔓蕎麦の花の様に

うっかり触れても痛くない
穏やかな凸凹でありたい

そんなこと言ってるから
なめられたり
つつかれたり
踏まれたりするのかも知れないけど
私自身は後味悪くないから

(※余談：これはかの上司からの頂き物・七夕金平糖レモン風味。美味だ。私達は時々、ラムネ、ゼリービーンズをつまみに仕事している)
⇩

…もしかしたらフグや針鼠も
あっ、刺しちゃった！
どうしよう！
とか言う個体も居るのかも知れないけど
イメージ的な表現ということで…

(フグも針鼠もちゃんと好きです)

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

少し地味目の陽射しの影に咲く
金平糖草を見つけた

本当は姫蔓蕎麦とか言うらしいが
見る度に
金平糖が天地にお供えされたみたいだと思う
なので金平糖草とこっそり呼んでいる


空の何処かから
雨の匂いがした

つらつらと
昨日を思い出し
明日を思った今日だった

(余談：ネット上で検索すると、金平糖草でも出てくるのね)