見出し画像

87/1095 積み重なっての15年

8月8日、結婚記念日。
今年は15周年、明日から16年目に入るということになる。

15年という時間を言葉で聞くと、長いなぁと感じたりもする。でも今感じている感覚からすると、長くもないし、かといって短くもないし、無論あっという間ということもない。それなりの時間を積み重ねてきたなぁ、という感じである。

長男が14歳になったので、彼の成長を見ると、それなりの時間だったことがわかる。抱っこしないと寝ない子だったので、1日のうちの10時間は抱っこして過ごしたんではないかと思うくらいだったのに、今や放っておいたら1日のうちの10時間はぐっすりと眠って過ごす男子に育ったのだから、幼少期のこちらの手間を回収しているのかと思うくらいだ。

そしてまぁ、何と言ったって、私自身が一番変容した。
先ほど夫に聞いたところ、あんなにピーピー泣いていたのに、笑顔が増えて毎日を楽しく生きるようになったよね。だって。

何をそんなにピーピー泣いていたのかと思うけれど、全く思い出せない。しかしおそらく日常の些細なことに対して、悲劇のヒロインになってストーリーにはまって生きていたんだろうということは、想像できる。

誰かのせいにしたかったんだろうし、誰かに助けてもらいたかったんだろうし、誰かに相手にしてもらいたかったんだろうし、誰かに愛されたかったんだと思う。

もちろん今だって、そう感じることはあるよ。
でも、だからこそ、自分で自分を守ってあげようと、自分で自分を幸せにしてあげようと決めて、時間を重ねてきたこの15年だったろう。

子育て期だったこの15年だけれど、自分育ての時間でもあった。
子育てを言い訳にせず、自分のやりたいことをやってきた時間でもあった。

会社員をやめて、起業をして、自分がやりたいようにやって、たくさんの挫折と失望を感じながらも、自分自身と対話してきた。その中で、今目の前にある瞬間と、今感じている感覚を大切に味わえるようになったことは、自分の人生が豊かになった理由だろうと思う。

Art of Feminine Presenceに出会えたことは私の人生を変えたし、そのAFPに出会うために出会ってきた人たちひとりひとりにBig thanksだし、そしてその人たちと出会うために諦めずにT&Eしてきた自分もよく頑張ったなぁと思う。

そしてそんな私をいつも見守り、受け止めてきてくれたのは、ほかの誰でもない夫であることは、何よりありがたいことだ。彼がいなければ私は今ここを生きていない。

一瞬一瞬の積み重ねが長い時間となるわけだけれど、遠い未来に目標を定めてそこに向かっていくというのもいいけれど、今目の前にある景色を味わい、感覚を味わい、喜怒哀楽に愛おしさを感じて積み重ねていく時間もまた好きだ。その時間の積み重ねが、もっと豊かな世界に連れて行ってくれるように思うからだ。

理想を思い描いて楽しみながらも、今ここにある景色も同時に味わうこと。ここからの時間もまたそうしながら、歩んでいきたいなと思う。

そして私は私自身をもっともっと守ってあげたいと思う。
生きたいように、生きようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?