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会社選び~夢破れる社会人~これからどうする?

私は公務員の中間管理職として、仕事を続けている。定年過ぎて給料が激減した中、業務量は増加。そして休職者が増えている状況についてつらつら考えてます。

適応障害の増加

 このところ、増加しているのが若い職員の休職。「適応障害」である。
公務員はその所属には必ず定数がある。つまり正規の職員の数は決まっている。そして、どこの職場でも同様のことがあるかもしれないのだが、隣の人の仕事はまったくわからないのである。それぞれが担当の仕事を持たされると、そのすべての責任と業務を負うことになる。
隣の人に「これってどうなってますか?」と聞いてもわからないというのが現実。一人で悩むしかない。
 そこで中間管理職はどのような仕事になるのかというと、その所属内の問題点は把握していなければならない。そして進捗状況の管理、判断。
若い職員がどのくらい疲弊しているのか・・・わかっていてもできることが少ない。悩みがあったら相談してと声をかけることもあるだろう。だが仕事を代わってやれることはないのです。

若手が「適応障害」になることがここまで増えることは尋常ではない。

中堅ともいえる職員に「あなたたちが中間管理職になったら、もっと増えるかもしれない。これからどう対応するのか考えてみて」といったら
「その頃は退職して別の仕事考えます」
と答えが返ってきた。

それも一理あるなぁ・・・業績には全く関係ない苦労をするわけだから。
無駄な苦労だからね。

「こんな仕事」があまりにも多いのか?

夢破れて、「こんな仕事」をするからなんだろうか・・・

でも、会社の業務は「経理・庶務・営業」が基本。
そこから発展するための「企画」新しい企画には営業活動なしには進展はない。基本は「売ること」売れれば利益を計算する。それが経理。
そして庶務は人事管理、服務管理、給与などの基礎経理管理をしている。
つまりどこをとっても、ほとんどは「こんな仕事」なのだ。
そして、インターネットの普及で対面が減った。
対面のいいところは出会いがあること。
仕事を通していろいろな出会いがある。
ネット環境だけでは味わえないものもある。
ただ、世の中には心底嫌な奴というのもいる。
そういう輩とはかかわらないに限るのだが、そうもいかないこともある。
ただ社会というのはそういうことひっくるめて存在しているので、一人の人間がどう思うかなんて関係ないところで動いているわけだ。
おそらく、夢破れる原因は解消しないだろうと思う。

職場で「適応障害」が増加すると、職場環境を変えるよう対応を迫られます。しかし、人事異動はそうそうできない。
動かすほうは、仕方がないという理由かもしないが、受け取るほうは最初から休まれる可能性のある職員を受け取れば、そこでの業務に支障が出る。双方で納得する人事異動はできないわけです。

いい会社って?


 「いい会社」ってどういう定義なんだろうか。
キラキラしたイメージ。IT企業などにみられる若者が楽し気に業務をこなしているような写真を見て、そこの若い社長が素敵な生活を披露しているのをみると、いつかそういう生活をすることを夢見るのかもしれない。給料が高く、休みが取れて、テレワークも日常。パワハラもなく、セクハラもなく、
気持ちよく仕事ができる。


これがいい会社の定義なら、いい社員の定義は?

「あなたはその会社にどのような貢献ができますか?」
与えられる条件というのは提供する労働時間とある種その人の人生の一部を引き換えることになるから、その代価としてふさわしいかどうか考えるわけですが、では逆に会社の側からすればこれだけ提供するのだから、そのためには相応の貢献をしていただくということが前提です。
 私は「いい会社」というのは、その貢献に対して見合った評価と代価を提供できること。つまり公平で働くことに対する尊厳を守れることだと思います。

そうなると、「いい会社」の数は相当減ると思う。
どんなに大きな会社であってもそれが必ずしもいい会社とは限らない。

少なくとも公平に人事評価をする会社であること。
人を大事にする会社であること。
会社の利益がなくては倒産するので、業績をあげていること。
ただし、業績を上げるためには当たり前のことだけでは上がらないものです。大事なことは業績に見合う代価があることです。

いい会社の見分け方

このような会社を見分けるには?
社長がどういう人なのか。
人の上に立ち、尊敬を集めた人は必ずカリスマ性があります。
普通の人にはないエネルギーがあります。
努力を惜しまず、労力を苦労としない。明るい性格でもあります。
こういう社長のもとに集まる人材は、それを求める人たちなので当然近いビジョンを持っています。
面接の際、そういう人が数多くいるかどうか見るのも一興です。

できる限り適応障害にならないように働くことはどうすればいいのか。
これからの課題ですよね。
働く側も採用する側も双方にとって大きな問題です。

ただ、働くことはきれいに気持ちいいだけではないということ。
そこに働く人たちが必ずしも自分にとっていい人であることばかりではないし、まあ・・ネットを見ていると悪意満載の人を見かけますがつまりそれが普通なんだと思うことです。

これから近い将来において、辞めていく若者、メンタルで働けなる人たち、いやならやらなくてもいいという世の中ですからますます増加するとおもいます。本当にどうなるのか・・・・
少なくとも役所内では、やれる人が頑張りすぎている状況で、結果的にそれで回ったのであればその人数でもやれるよねという判断もあります。
消耗度が増していくわけです。

いつからこんな時代になったんだろう・・・・

昔が良かったなんて微塵も思っていないけれど、少なくとも自分たちは何を言われてもタフだったかもしれない。


 

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