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職場の人間関係 パワハラ問題はどうやって解決する?

パワハラの相談を受けました。

「パワハラと思うんです。こんなことを言われてしまって・・」
若い友達から相談を受けました。

目次
1パワハラの解決方法
2パワハラの定義
3職場の人間関係 普遍のテーマ

1パワハラの解決方法

どうしたらいいのか。どこに相談すればいいのか。ということなので、うちの業界のルールを説明して、まずは身近なところから相談してみようか。ということになった。直近の上司から受けたパワハラであれば、その上の上司に相談する。そして自分の組織の上の組織に相談する。という手順になる。

ところが、彼女から返ってきたメールには、「上司に相談したら、そんなことをパワハラと言われたら、ちょっとかわいそうじゃないか。」と言われたそうです。予想はできた回答だとは思います。

解決の方法は、その当事者を向き合わせて状況を説明し誤解を解くこと。そこには謝罪を必要とすることもあるけれど、だからこそ双方の上司が立ち会う必要があると考えます。

それぞれの立場で、色々な業務があるので言葉がきつくなることもあるとは思います。しかし、自分の状況がどうであれ、言われた人が傷つくとそれはパワハラだという定義があります。なので、一方を庇えば言われたほうはさらに不信感を募らせるので、あくまでも中立に双方の話を聞き、互いに誤解があったのであれば誤解を解く、日常的に高圧的であるのであれば、それは上司として指導しなければなりません。

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2パワハラの定義

確かにパワハラ問題を語るとき、この基準が一般化したとき、「怖いな。相手がどう思うかだけが基準であれば、どんな不合理な状況も上司は飲むことになるのではないか・・・」と不安になった。

確かに「このはげー!死ね!」で話題になった女性議員もそれで職を失っただけじゃなく彼女は社会的制裁も受けてしまった。かなりひどいとは思ったけれど、人の関わりにはそれぞれの状況があり受言葉と買い言葉というのがあり、無風状態でのやり取りにきつい発言は出ないはずなのです。相応のやり取りがあったのではないかと思いました。

私の立場からすると、ちょっときつい言葉を投げてしまうとパワハラと言われてしまう。実際にあったことですが、問題が発生してその原因を聞いているときに、自分はこうやっただけだと言い訳しかいわないとき、私が言ったセリフは「あなたが悪いなんて一回も言ってないでしょ。誰のせいなのかって追求した?」と強く言ってしまった。その時に言われたことが「みんなの前で大きな声で言われたことがショックだった。」ということだった。明らかにパワハラだと言ってきた。

本当に難しいと思った。そこにいた他の人たちは誰もパワハラとは思わないと言っていただけでなく、彼女の言い訳を止めるにはあれしかなかったのではないかと言ってた。しかし、パワハラとは本人がどう受け止めるかだけが問題になる。私がとった行動は、一切がなかったかのようにふるまった。
抱えた問題は自分で処理した。何も聞かず、何も言わず、そして問題は回避した。彼女には最大限の注意を払った。言葉一つ一つに対して。
数か月過ぎて、何もなかったかのようになったことで一つの問題が解決したと判断できた。
いずれにせよ、どちらに言い分があるのかを検証するにも、時間を置いた方がいいということが分かった。

3職場の人間関係 普遍のテーマ

部下に愛情を持っているかどうか。
これが一番大事な事ではないかと思います。
縁あって同じ部署に配属されたわけです。その人のいいところをたくさん探す。どんなに問題があっても、いいところってあります。
仕事が遅いとか、能力的な問題とか、報告がないとか、勝手なことをやるとか、コミュニケーション能力に問題があるとか・・・挙げればきりがない。
それでもいいところって必ずあります。
そこを褒めると、必ず少し改善します。そしてどうして自分のやったことがダメだったのかを丁寧に説明するとわかってくれる。何度でも繰り返す。
我慢比べ的な要素もありますが、少なくとも1年は一緒にやらざる得ないのであれば、他の部下の為にも続けるしかない。
他の部下のやる気が失せたり、不満がたまったりすることも解消しなければならない。概ねパワハラと言われるとき、かなり溜まった問題が一気に出るときなので、ある程度日常的に小出しにするしかないのかなと思います。

これで解決する。なんていうスーパーな技はない。
何故ならすべてが職場の人間関係という問題だからです。この問題は普遍的でかつ永遠に続きます。人にはそれぞれ個性があり、個人の感情、感受性、能力、全てが異なる要素があり、人が変わるだけで問題も変わっていきます。では、どうすればいいのかといえば、上司であれば「部下に愛情を持っていますか?」と自分に聞くこと。

人を育てる事とは、愛情があるかどうかだけです。
綺麗ごとのように聞こえますが、これは結構しんどい作業でもあります。
自分の経験からでいえば、問題がある人を異動させた後、ものすごく開放感があったことを思うと相当ストレス感じていたと実感しました。

人間関係は難しい。今も昔も変わらすに。


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