昔、こんな話を聞いたことがある。

「幸運の神様はいつも行く所のいつもの場所ではなく、いつも行く所のいつもとちがう場所にいるよ」

いつもの家への道、

いつものジムのロッカー、

いつものコンビニ、

いつもの飲食店のテーブル、

いつものトイレの個室(?)…笑

わたしたちはなんとなく、いつもの場所に縄張りを張りたがる習性がある。

とりわけ大きな差があるわけではないのに、なんとなくいつもの道は安心するし、いつものロッカーやいつものトイレはおなじみの場所として愛着が湧いてくる。。

しかし、運はいつもと違う場所に落ちている、というのだ。。

たとえばジムに行くときを想像してみる。

いつもいつも同じ場所のロッカーを使っていると、いつも同じ光景しか目に入らなくなってしまうだろう。

では、今日はいつもと違う場所のロッカーを！とほんのすこし思って使ってみたら、いつもと違うチラシが目にはいったり、いつもと違う人に出会って、なにか縁がつながるかもしれない。

前置きが長くなったが今日、歩いていて急にこんなことを思い出したのだ。

歩きながらわたしは、今日の夕飯を考えていた。

そんな矢先に、いつも、ほぼ毎日家までの道のりで目にしていて一度も入ったことのない、お蕎麦屋さんが目に入った。

毎日目にしているのに一回も入ったことがないってすごいことだよなぁ・・・

若干老舗っぽい雰囲気でしり込みしたが、勇気を持ってガラガラとその店のドアをひいた。

店には誰もいなかった、ただ店主の女性がひとり、新聞を読んでいた。

いらっしゃいませ、寒い？大丈夫？

とてもにこやかに迎えてくれて安心した。

メニューを見る。

春菊の天ぷらそば、山掛けそば、山菜そば、海老天そば、ニシンそば、

…ニシンそば？？？

私は生まれてこのかた「ニシンそば」というものを目にしたこともなければ、食べたこともなかった。

ニシンそばってなんですか、思わず聞いてしまった。

京都や北海道で食べることができるものらしい…

まあとりあえず食べてみることにした。

いったいどんなものが出てくるのか、どきどきしながら待っていた。

実際でてきたのがこちらだ。

思ったよりニシンそのまんまやん、そう来るか…！！！

でも食べてみるとわたしの顔がほころんだ、

やさしい甘みでとってもおいしい味だった。

この店はニシンを京都から取り寄せているらしい。

なんか本格派を思わぬところで近所で味わうことができてラッキーだ。

この生まれて初めてのニシンそばがわたしはうれしくて、なんだか色んな人に報告したくなり、疎遠になっていた友人に連絡をしてみた。

どうでもいいことほど人に言いたくなってしまう性分だ。

するとどうだ、みるみると予定が入った。笑

このニシンそばによって一体どんな展開になったのか、また進捗あり次第報告することにする。乞うご期待！

まぁとにかくちょっとルーティーンを変えてみると、面白いことが起こるかもしれないって今日はそんなかんじだ。

みっぱ