それぞれのエルレ復活

2018年5月10日18時。
私の脳みそはパニックを起こしていた。

あのELLEGARDENが、またライブをする?どういうこと?嘘?ドッキリ?エイプリルフール?
思考が追いついてこない。
3日程かけてやっと理解し、生きていて良かったと大袈裟じゃなく思った。

エルレが復活するまでは(っていう過去形の表現には未だに違和感と高揚感があるのだけど)、もし復活したら最初のライブにはわたしなんかが行ってもいいんだろうか。リアルタイムでライブハウスで観ていた人達が行くべきなんじゃないんだろうか。なんて勝手に妄想で悩んでいた。

活動休止した10年前、中学生になったばかりだった私はELLEGARDENのライブを観たことがない。
そのどうしようもない悔しさみたいなコンプレックスは、同世代なら理解してくれる人も多いと思う。

私たちは、ELLEGARDENの曲に思い出や思い入れはあっても、ELLEGARDENの思い出を持っていない。

エルレが好きな誰もがそうであるように、私も曲に対する思い出は数え切れないくらい持っている。

始めてエルレを知った曲はSpace Sonic。

始めてギターを弾けるようになったのは、Missing。
放課後に赤く染まる空を見て、Missingじゃんなんて笑ったりもした。

SalamanderとStereomanとThe Autumn Songは着うたにしていたし(着うたって懐かしい…)、たまたま鳴ったSalamanderを近くにいた子が聞いて、エルレ好きなの?!なんて友達になれた。

眠れない日はMiddle Of Nowhereを聴くと落ち着いて寝られるようになるのは中学生の頃から大人になった今も変わっていない。

好きなバンドの遠征に一緒に機材車乗って行ったときにはスターフィッシュを大合唱していた。

まだまだ思い出が出てくる。
バンドでコピーした曲はたくさんあるし、放課後に聴きながら帰った曲、バンドマンのあいつがわたしのギターを借りて隣で弾いていた曲とか。

曲にばかり思い出が増えていくことが当たり前だったのに、これからはELLEGARDENという存在の思い出が更新されていく。

ELLEGARDENのチケットに応募するなんて思ってもいなかった。
TOUR2018という文字を見られるなんて、新木場COASTの看板にELLEGARDENって表示されるなんて、対バンなんだと思う?って会話をするなんて、何一つ考えていなかった。

Supernovaで始まるライブが見られる日が来るなんて。

なんて幸せなんだろう。
やっぱり私には生き抜くために音楽が必要なんだと再認識した。
生きていて良かった。
頑張ってきて良かった。
まだ頑張れる。

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