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【活動報告】府中市児童青少年課との青少年のインターネット依存予防に関する取り組み

ネット・ゲーム依存予防回復支援MIRA-i(株式会社KENZAN)では、青少年の間で深刻化するインターネット・ゲーム依存に関する社会課題について、自治体の方々と連携して地域課題の解決に向けた取り組みを行なっています。

今回は、東京都府中市児童青少年課と行なった、青少年のインターネット依存予防のための取り組みについてご報告いたします。

府中市児童青少年課では、青少年の健全育成にかかわる事業を行なっており、その中で昨今社会問題となっている青少年のインターネット使用に関する問題について啓発活動を行なっていたことから、当サービスが協力させていただくことになりました。

■講演会の実施

令和3年10月1日(金)、府中市中央文化センター「ひばりホール」において、「スマートフォン・ゲーム依存の予防と回復支援」というテーマで講演会を実施しました。

会場には、地域の青少年対策委員、学校、PTA等の教育関係者の方々が参加しました。参加者から多くの質問が寄せられるなど、ゲーム依存の問題に関する関心の高さがうかがえました。参加者からは「貴重な機会だった」「考え方を改める」等の感想があり、ゲーム依存に関して理解を深める機会になりました。

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講演会は二部構成で、第一部はネット依存専門心理師の森山から「青少年のインターネット・ゲーム利用の現状」「ゲーム依存とは」についてまず解説しました。そして、ゲーム依存の予防方法として、家庭内で子どもの主体性を尊重しながらルールを作ることの重要性、親の関わり方などについてお伝えしました。回復支援については、カウンセリングで実践している支援アプローチについて紹介しました。

第二部では、府中市児童青少年課職員の方とトークショーを行い、参加者の方々からの質問にも回答しました。

最後のメッセージでは、青少年の依存を防ぐためには、地域の中で人との繋がりを作っていくこと、地域の中で青少年を支える仕組みを作っていくことが大切であることをお伝えしました。

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■啓発用クリアファイルの作成・監修

府中市では、市内の青少年の手元に直接届くインターネット・SNS被害防止関係の啓発物品を作成しています。今回は、インターネット依存の予防啓発を目的としたクリアファイルを作成し、当サービス心理師が監修を担当しました。

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ネットに依存している状態となったとき、自分自身でその自覚を持つことはとても難しいものです。「自分はそんなに使っていない」とか「やめようと思えばいつでもやめられる」というように否認や過小評価してしまう場合もあります。そのようなときに周囲が使いすぎだと指摘しても本人はなかなか受け入れられません。

クリアファイルのように日々使うものにチェックリストが載っていることで、それ自体が注意喚起として機能し、使いすぎを防ぐ抑止力になるかもしれません。また「最近使いすぎかも?」と少しでも気になったときに客観的に振り返り、早めの段階でネット使用を考えるきっかけになることが考えられます。

今回は府中市との取り組みを一部ご紹介しました。今後もネット依存に関する正しい知識を伝え、依存を予防し、早期発見・早期対応できる仕組みを地域の中に広めていきたいと考えています。

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