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おかたづけの極意#8 粗大ごみの巻

 自転車を捨てる

 今回の断捨離熱で片付けたものは、何度かの引っ越しにも負けずに生き残ってきた、ここ数年来気がかりだったものたちが中心でした。

 捨てることはまず決定で、捨て方も良くわかっているのに、なかなか重い腰が上がらなかったのが、今回の粗大ごみ。自転車です。

 我が家には「車輪」と名の付くものがほとんどありません。
 度重なる引っ越しで車を所持するのが面倒になり車を手放してからは持っていませんし、子供が小さい頃自転車の練習に買ったストライダーも必要な方に譲りました。我が家に車輪があるとすれば無印の収納のキャスターぐらいなもの。

 しかし子供が小学生になり、しばらく同じ土地にいそうだ、ということになって、必要だと思って買ったのが、今回の自転車でした。

 しかし、意外と使わず。
 友達の家は徒歩圏内で、遠くに遊びに行くこともあまりありませんでした。自転車で遊びに行ったのは、本当に何回もなかったと思います。今思えば、同時に私の自転車も買えば、休日に出かけるなどができたかもしれません。でも超インドア派の我が家にそういう休日の過ごし方というのが念頭になく、結局、マンションの駐輪場に預けっぱなしになってしまいました。
 
 そんなことをしているうちに、子供の背丈はあっという間に伸び、子供自転車と大人自転車の中間的サイズを買ってしまったために乗れなくなり、そのまままた引っ越して、駐輪場へ。思えば可哀そうな自転車です。こちらも新しいうちなら、第二の自転車生を歩ませてあげられたのに、コロナ禍だの受験だのでバタバタしているうちに、いつか乗るだろう、いつかと思うまま、時だけが過ぎたのでした。

 駐輪場にあったとはいえ、ほぼ放置自転車になっていたので、サビも廻り、かなりいただけない姿になってしまっていました。家族で相談し、修繕して譲るというよりは、やはり粗大ごみに、ということに決定。なかなか心痛む結果になりました。

 ところで、この何年かで、私が住んでいるマンションの駐輪場の自転車が激減しました。居住者の多いマンションなので、比較的広めの立派な駐輪場がついているのですが、置いてある自転車の数がだんだん、目に見えて減ってきているのは感じていました。

 築年数が経って、高齢化が進んでいるのが影響しているのかなと思っています。自転車というのは、どこかファミリーの香りがするもの。昔は、子供を乗せるための椅子が前後についているような自転車が何台も置いてあったり、子供の自転車も目立ったのですが、ほぼ見かけなくなりました。スポーツタイプの自転車を持っている方は、どうやら自宅保管のようで、各部屋のポーチなどに置いてあるのをみます。駐輪場にはあまり置いていないようです。

粗大ごみの捨て方(横浜市の場合)

 さて、粗大ごみについては、各自治体によって捨て方が色々あると思います。私が住んでいる横浜市は、申請して予約すると、予約日の朝に指定の場所に取りにに来てくれる方式です。
 前回利用した時には、コンビニで領収書シールを買って、それを貼り付けるというものでしたが、今回はなんとペイペイで払うことができ、予約も支払いもネットで完結するようになっていました。進化してました。

 粗大ごみというのは、モノを捨てる罪悪感が最も高まるもののような気がします。リサイクルされるものも中にはあるのかもしれませんが、埋め立てられたりするものがほとんどでしょうし、「電話で申し込みをして予約」「コンビニで支払い」「シールを貼って当日の朝の運びだし」という3ステップがなんとも気が重いものでした。ペイペイ支払いで「コンビニに行く」ということが無くなっても、やっぱり気が重いことには変わりがないのですが、手間が少し減ることで、助かったと思ったのは事実。
 ペイペイなどの電子決済の場合は、領収と同時に配布される番号を紙に書いて捨てるものに貼り付けてください、とのことでした。

 車で直接運び込むことができる処分センターもありますが、車が無いと処分のしようがありませんので、集荷サービスはとても有難いものです。

粗大ごみを出すのは気が重い

 前日夜か朝に指定場所に運ぶ時はいつも、「ほんとによかったのか」「まだ使えたんじゃないか」「もっと使えばよかった」「他にも手放す方法があったんじゃないか」などと、考えてしまいます。

 今回は、持ち主である息子と自転車を運びました。もともと少し空気が抜けがちなタイヤではあったのですが、タイヤが劣化してさらに空気が抜けていて、引っ張るとずるずる音がします。嫌がる動物を連れて行くようなドナドナな気分です。

 指定場所で、当時息子がつけた「イッパイアッテナ」のキーホルダーを自転車の鍵から取り外す時、息子が「なんか寂しい」と言いました。これしかないのだ、と思っていても、最後のこの時はやっぱりそういう気持ちになります。
 
 できるだけ、粗大ごみになるようなものを買わないようにするのがいちばんだなと、当たり前のことではありますが、改めてそう思いました。

 今回の学び。

粗大ごみにならないように買う時によく考える

粗大ごみの電子決済は便利

使わなくなったら早い時点で買取などを検討する

販売店に相談するのもアリだそうです


 

 

 

 

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