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よく頑張ったね、私

いよいよ、今週いっぱいで
仕事を辞めます。

思えば、9年前のこと。

英語に自信がなく、
白人社会で働くのが怖くて、
なかなか勇気が出なかった私は、

経済的な理由で、
必要に駆られて、

初めの一歩を踏み出しました。

初めての職場での、面接の日。
今でも、よく覚えています。

相手の質問がよくわからず、
頭の中が真っ白になり、

思ったことが言えないまま、
終わってしまった面接。

大恥をかいたと、
家に帰って、とても落ち込みました。

その数日後に、
その職場から電話があり、
仕事のオファーをつけた時は、
本当に嬉しくて、

あの時の気持ちは、
今でも、忘れることは
できません

そこで3年働き、
次の職場へと移りました。

その職場では、思いがけない
チャンスがもらえて、

最初は、派遣として、
不定期に仕事の依頼があったのが、

数ヶ月間の固定した雇用の
オファーを受け、

そして、
正規雇用の面接を受けて、
1度目は通りませんでしたが、

2度目の面接で、
やっと念願のパーマネント フルタイム
(無期限の正規雇用)を
勝ち取りました。

職場は、白人社会です。
私の住む田舎町では、
商売を営んでるインド人と中国人以外、
外国人はいません。

ブラック系も見かけません。

ブラック系の人達は、
田舎に住むと人目にさらされて
住みづらいので、

住みやすい大きな街に集まって、
暮らしています。

そんな閉鎖された白人社会で、
私は一人、頑張ってきました。

最初の頃、

職場で挨拶しても、
無視する人も多く、

挨拶を返されたら、
ラッキーだと思うように
なりました。

駒のように使われても、
急に仕事を頼まれても、

いつも感謝して、
笑顔で仕事を
受け入れました。

そして、職場では、
人の悪口を言わないことに
徹していました。

私が仕事をするモチベーションは、
毎年、日本へ子供達を連れて、
里帰りすることでした。

そのためには、
安定した収入を得ること。

私がずっと目指してきたことは、
無期限 正規雇用でした。

それが、1年前に叶いました。

正規雇用になってから、
職場の人たちから、

挨拶したら、
必ず、挨拶を返されて、

名前で呼んでくれるように
なりました。

私の存在をやっと、

職場の人達から、
認めてもらえるように、
なりました。

今、自分でも、
よく頑張ってきたなって
思います。

海外で20年暮らしてきて、
一番自分を誇りに思えることは、
仕事のことです。

それには、私の強いモチベーションが
あったから。

日本へ毎年、子供達を連れて帰りたい。

そして、今、

その自信と共に、
日本へ本帰国する私を

褒めてあげたいと
思いました。









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