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箱根駅伝とウサギとカメ

こんにちは。
saoriです。

私は子供の頃から
<ぬのどうぶつ>とお話をしていました。

(皆さんはぬいぐるみと言いますが私にとっては
ネコちゃんやワンちゃんと同じくらい家族なので
ぬのどうぶつと呼んでいます)

今日は私が<ぬのどうぶつ>たちとどんなお話をしているか
ちょこっとご紹介したいと思います。

お相手はきれいな水色のイルカさん、キューちゃんです。

それは1月の事でした。

テレビを見ながら、私はソファ。
キューちゃんは、私の膝の上です。

「お年始はやっぱり箱根駅伝を見るのが楽しいキューね」

「そうね。
でも楽しいだけじゃないわ。
せっかく往路で優勝していた学校でも
復路で逆転されて総合優勝できなかったり...」

「せつないものですキューね。
だからみんな夢中になって応援したり、感動したりするんですキューよ」

「は~私も人生の往路が終わっちゃったって感じ。
しかも総合優勝どころか先頭集団にも入れていないわ」

「べつに優勝しなくてもいいキュー」

「そぉ?」

「そうですキュー
来世でシード権がとれればいいくらいの、
ユルい気持ちで十分ですキュー

「来世?」

「イルカはスピリチュアルないきものですキューからね」

「そうなのね」

「そうですキュー」

「駅伝といえばひとこと言わせてくださいピョン」

うさぎのデーヴィッド君が話に加わってきました。

「僕、べつになまけてお昼寝なんかしていないですピョン」

「有名な昔話、ウサギとカメのことね。
何かあったの?」

「僕が先に給水所についてお水を飲んだら
睡眠薬が入っていたんですピョン」

なんですって!

「僕が昏睡している間にカメがゴールして
まるで僕が調子に乗って、サボっていたみたいな話にされたんですピョン」

「ひどいですキュー。
キューちゃん世界中のイルカさんにエコーロケーションで教えてあげますキュー」

キューちゃんが、デーヴィッド君に
同情してこんな風に言ってくれます。

「ありがとうピョン。
ウサギ一族を代表しておねがいしますピョン」

「エコーロケーション...
やっぱりイルカさんはスピリチュアルないきものなのね」

「あ、それはふつうにイルカさんの意思疎通法ですキュー」

人間にとっての言葉以外で意思疎通をするイルカさんが
なんだかとても不思議に思えて
スピリチュアルと混同してしまいました。

とはいえ今日はデーヴィッド君のくやしい気持ちを聞くことができました。

みなさんにもウサギさんは本当は一生懸命走っているんですよ、
とお伝えしたいです。

あっという間に夜も更けて・・・

デーヴィッド君とキューちゃんを胸に抱いて
あたたかい光に包まれながら
静かに眠りにおちていくのでした。


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