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実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方 Vol.12 ゲスト IKI PARK MANAGEMENT株式会社代表取締役の高田佳岳さんのご紹介

はじめに

こんにちは!一般社団法人ミライの学校です。

私たちミライの学校は「全国の子どもたちが自らの想いで学ぶ場所・暮らす場所を選べる世の中にする」をビジョンに、学ぶ場所の自由化を実現すべく活動している団体です。
そして、2022年7月より毎月第3土曜日に、教育をテーマにしたオンライントークイベントを主催しております。

第12回目の実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方のゲストはIKI PARK MANAGEMENT株式会社代表取締役の高田佳岳さんをお招きいたします。

ゲスト:高田佳岳さん|IKI PARK MANAGEMENT株式会社 代表取締役

ゲストの高田佳岳さん

●プロフィール

高田佳岳
IKI PARK MANAGEMENT株式会社 代表取締役

神奈川出身。壱岐移住5年目。東京壱岐の二拠点生活中。
東京水産大学卒業。東京大学海洋研究所 修士課程修了。
(株)博報堂で営業として8年勤務。その後、独立。広告代理業、コンサル業を生業にして4年目に壱岐に移住し、イルカの飼育施設の事業再生を担う。
ダイビングインストラクター、潜水士、調理師、6次産業化プランナー、国境離島プロジェクト推進アドバイザー。
著書:東北に花を咲かせた日. 映画:LIGHT UP NIPPON



●高田さんのSNSのご紹介

IKI PARK MANAGEMENT(株)は壱岐イルカパーク&リゾートの再生を行うために2019年に設立されました。自然の入り江でイルカを飼育する観光施設壱岐イルカパーク&リゾートを中心に、壱岐島の観光振興に関わる事業を行っています。
また、2020年3月からは全寮制オルタナティブスクール「島のまなび舎(しまのまなびや)」を開校されています。

今回はイルカの飼育からの学びと島のまなび舎で行う自然の中での学びを織り交ぜたお話しをお伺いします。イベントに先駆けて、紹介noteをお楽しみください!

IKI PARK MANAGEMENT株式会社のご紹介

高田さんが代表を務めるIKI PARK MANAGEMENT株式会社(イキ・パーク・マネジメント(長崎県壱岐市)は、運営する壱岐イルカパーク&リゾートにおいて、「日本で一番イルカが幸せな飼育施設となり、日本で唯一のイルカと泊まれるリゾート開発」そして、「人とイルカが共存できる、サンクチュアリになる」ことを目指しています。

壱岐イルカパーク&リゾートの夢は、大きく3つあるそうで、これらの夢を実現することで、イルカも人も幸せになれる場所をつくろうと活動を続けています。

①日本で一番イルカが幸せな飼育施設になる
②老若男女、障害を持つ方を含めいかなる人にとっても、いつでも自由にイルカと遊べる施設になる
③日本で唯一、全部屋から近距離でイルカが見えるリゾートを開発する

壱岐イルカパーク&リゾートがある長崎県壱岐島は、今から約40年前、イルカを漁業の害獣として何千頭も駆除していたという歴史があります。後に、欧米の保護団体からの反発を受けたり、活動家の一人によって、イルカが捕らえられていた漁網が切断される事件がおこるなど、国際問題にまで発展しました。このような背景のもと、壱岐島はイルカとの共存を選択し、イルカの飼育施設をつくりました。

高田さんは4年前にこの施設の再生プロジェクトのために壱岐市に移住しましたが、「日本で一番大量にイルカを駆除していた島の飼育施設が、日本で一番イルカを幸せにする」ことを実現するために、全力で取り組りくんでいらっしゃいます。

イルカの再生プロジェクトをはじめた背景について、

「私は学生の頃から海洋学に携わっていましたが、まず大前提として飼育されているイルカを見ることは好きではありません。しかし、不運にも捕われ飼育されているイルカたちに罪はありません。せめて、今ある状況の中で最高に幸せな生活を送り、心の奥底で人間を信頼できるようになるまで、そして、誰かの思い出となり、愛され、喜んでもらえる存在になるよう、しっかりと向き合い、一緒に生きていきたいと考えています。」

(出典|壱岐イルカパーク&リゾート、日本で一番イルカが幸せな飼育施設となり、日本で唯一のイルカと泊まれるリゾート開発を目指す。そして、人とイルカが共存できる、サンクチュアリになる!|PRTIMES)

と語っています。
「なぜ壱岐島?」「なぜイルカ?」と気になることが尽きません!壱岐島に移住した経緯とイルカの飼育を続けて感じていることを詳しくお聞きしたくなります!

■「どこにいてもイルカとともに」

イルカパークは、壱岐島北部にある天然の入り江を仕切ってできた海浜公園で、1995年(平成7年)に壱岐市がイルカの保護を目的に創業し運営してきた施設です。
高田さんは、イルカパークを企業として再生させると同時に、「どこにいてもイルカとともに」をテーマに、ヒトとイルカの境界線が限りなくゼロに近い場所となるような空間づくりを目指しています。今後も、たとえば、イルカを見ながら泊まることができるグランピングやホテルの建設、イルカと障害者とのふれあいが予約無しでいつでもできるような「誰ひとり取り残さない」体制づくり、トレーナーの実習や就職の場となることなど、まだまだやりたいことがあるそうです。いつか、ヒトとイルカが会話するようにコミュニケーションができる日本で唯一の施設にすることを目指しているとのことです。イルカが秘める可能性を信じ、広めようとするその姿勢に惹かれてしまいます。

みんなにとって居心地の良い家を作りたい! 島のまなび舎開校

高田さんは、2023年4月から全寮制オルタナティブスクール「島のまなび舎」を開校されました!島の学び舎の開校、その真意はどこにあるのでしょうか?

●オルタナティブスクールとは?

オルタナティブスクールとは、ヨーロッパやアメリカの哲学的思想をもとに発展していったオルタナティブ教育を取り入れた学校のことです。画一的な教育ではなく、個人を尊重し子どもが本来持っている探求心に基づいて、自律的・主体的に学習や行事が展開されるようにカリキュラムが組まれていることが多いのが特徴です。(出典|https://allabout.co.jp/gm/gc/465529/

IKI PARK MANAGEMENT(株)では、2020年3月から長期休みに、島外の小中学生を対象としたキッズキャンプを行ってきました。そこで、参加してくれた子どもたちがみるみる成長していく姿や、日に日に輝きを増す素敵な笑顔を、たくさん目の当たりにしました。
そんな子どもたちの笑顔をこの先もずっと守りたい、これから私たちに出会ってくれる子どもたちを笑顔にしていきたい。そして、ゆくゆくはどんな子も受け入れられる居心地の良い学校にしたい。
そんな想いを持って、この度、全寮制オルタナティブスクール「島のまなび舎」を開校いたします。

最近ではオルタナティブスクールという言葉を少しずつ耳にするようになってきましたが、その実態についてはまだ知らない方が多いと思います。壱岐イルカパーク&リゾートに続いて「島のまなび舎」についてご紹介いたします。

●「島のまなび舎」の理念

島の学び舎は以下のような理念を掲げています。

・遊びの中で、考える習慣をつけ、自発的に行動する
・友達との生活の中で、共創・協働する
・なにごとも自分ごととして捉える
・自分らしくていい
・自分の中に意識の壁があることを知る

●島の学び舎で大切にしたいこと

運営するなかで大切にしたいことを以下のように綴っています。

畑と山林のある一軒家を最初の拠点とし、スタッフも含めた他の子ども達との、自然の中での遊びや共同生活を通して、自分の力で考えること、共創・協働することを学びます。加えて、学校や学校教育との連携も行い、一般社会の学習と同じレベルの勉強の時間も日々の生活の中で確保します。学習は、基本的に子ども自身が自らの目標を設定し、各自のスピードで進めていくことをサポートします。
子どもたちにとって、素敵な体験をした大切な場所として、また、学びと遊びを共有した島の友達がいる場所として、壱岐が「また帰りたい場所・第二の故郷」になることを目指してまいります。

(全寮制オルタナティブスクール「島のまなび舎」|HP)

このような「また帰りたい場所・第二の故郷」になるような未来を描きながら開校されたようです。オルタナティブスクールは、日々変化する時代に子どもたちが自分の力で未来を切り開くための力を養う場所だと感じています。また、子ども自身の選択肢を増やしていくためには、どんな大人に出会えるかが大切なことのひとつです。島の学び舎にはどのような方が、どんな想いで関わっているのかも気になってきます。

また、高田さんの生き方から活動までを語ったインタビューでは、

僕は「世界を何とかしたい」なんて思える、立派な人間ではありません。しかし、半径2〜3メートルの範囲では、人もイルカも、関わってくれるみんなを本気で幸せにしたいと思っています。その“幸せの濃度”をどんどん濃くしていって、笑顔になった人が、その人の半径2〜3メートルの人を幸せにしたいと連鎖がどんどん繋がっていったら、結構すごいことになりそうですよね。そして、その半径2〜3メートルには、もちろん自分も含まれています。“人のため”という思いの前に、“周りがどんな状況だったら、自分自身が幸せになれるのか”を理解していないと、続かないと思うんです。僕が基準にするのは「笑顔」。そのために、人もイルカもみんなが笑っていられるイルカパークを、必ず実現させたいです。

(出典|半径2〜3メートルに居てくれる皆を幸せに。 人もイルカも置き去りにしないイルカパークへ。|ソトコト)

と語っています。強い決意と共に移住し、イルカパークを引き継ぐことを決めたその裏側にはどんな想いがあるのでしょうか?

【参考】メディア掲載の一部をご紹介

おわりに

ここまで高田さんのご紹介をしてきましたが、気になるワードがたくさん出てきましたね。壱岐島に移住するまでと、イルカ×教育という新しい学びの形を実践する高田さんに根掘り葉掘りお聞きしていきます!

紹介noteを書くにあって高田さんのことを知っていく中で、本当に様々な側面を持つ方だとわかり、益々お話しをお伺いできるのが楽しみでなりません!新しいことに果敢に挑戦する高田さんですが、その裏側では数多くの試練や小さな一歩の積み重ねがあって今があるのだと感じています。どんなことを感じ、取り組みを続ける熱意をイベントではお聞きしたいです。

高田さんをゲストにお招きするオンラインイベントは6/17(土)に予定しています。みなさまのご参加お待ちしております。

【お知らせ】6/17(土)10:00~ IKI PARK MANAGEMENT株式会社代表取締役の高田佳岳さんゲストのオンラインイベント

▼イベント名
6/17(土)10:00-11:00 オンラインイベント
実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方Vol.12 イルカと共に“生きる”を学ぶオルタナティブスクールの可能性

▼イベント概要
日時:2023年6月17日(土)10:00-11:00
方法:zoom(オンライン)
参加費:無料
定員:100名
申込:http://ptix.at/nIQWxX