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エンタメの習慣化

一年前から名探偵コナンを読んでいる。

コナン公式アプリというものがあって、そこでは一日一話ずつ話が更新されている。僕はそれを毎朝電車に揺られながら読んでいる。

地上波で放送された当時、僕はまだ幼稚園?くらいだった。当時の少年にはちと内容が濃すぎて、怖くてしばらく見れなかった(確かピアノの呪い的な回だった)。それからはアニメや映画を見たり見なかったり。

でもこれ、改めて見るとものすごく面白い物語ですね。まずは設定。論理的な推理モノと、薬で体が小さくなるという非論理的とのかけ算ギャップ。

そしてストーリーの構成。
対黒の組織というぶっとい幹がありつつ、小さな事件が巻き起こる。この構造は多くの作品にも見られるわけで、例えば千と千尋だと、「両親を豚から人間に戻す」というぶっとい幹がありつつ、風呂屋の仕事だったりカオナシだったりの細かいobstaclesがあるわけで。

話をコナンに戻そう。

あと、キャラクターが憎らしいくらいに魅力的。新一かっこよすぎ。蘭ちゃんも和葉ちゃんも藍ちゃんも、好き。怪盗キッド?クールきわまりない。それぞれが自分の正義と葛藤を持ちながら生きている。
僕は蘭ちゃんの一途さが好きだ。あと、藍ちゃんが時折見せる切なくいじらしい心情にもぐっとくる。なによりアニメ版では林原めぐみさんが声優を務めている。そんなん、しゃべるたびにドキドキするじゃんか。herという映画では、ヒロインが人工知能なのだが、その吹き替え版も林原めぐみさんが担当している。人工知能は、人間の男性との性行為を試みるのだけれども、なんというか、その時の声がたまらなくいい。

話をコナンに戻そう。

そんなこんなで、コナンが僕の日常の一部となっている。エンタメの究極系はこういうことだと思う。NHKの教育番組しかり、サザエさんしかり、誰かの日常に根付くことがエンタメの最大のゴール。自分は24時間のうちの何分かを、毎日確実にコナンのために使っている。

思えば常に売れ続ける商品というのは、娯楽品ではなく日用品。いかに暮らしの中の必要不可欠なものになるかが鍵。

そういえば、エンタメは時間の取り合いだと誰かが言ってた。

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