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「超逆年の差カップルのリセットライフ」リアルストーリー~回想24~🧡運命のカウンセリングの日


2023年9月

いよいよ私たちは
ケンが提案してくれた

逆年の差カップルの
カウンセラーKさんとパートナーのYさんに会う日がやってきました。

二人共、ウキウキ感は全くなく判決でも下されるような気分で緊張していました。

でも、どう転がっても
人生の分かれ道を決める
最後のとりで?のようにも感じてました。

前進するしかない・・
たとえ、別れを選択しようとも・・・

お互い、無口になり
なんとも表現しがたい緊張感に包まれました。


2023年9月

~運命のカウンセリングの日 1~

その日は、朝から台風の余波で強風
まるで私たちの現在の心境のようだった

この嵐の後は
穏やかな青空が戻るのか・・

それとも…
災害のように土砂崩れが起こり

この2年半の思い出は悲劇と変わってしまうのか...

今日で…
私たちの人生が決まる

そう思うと
緊張もマックスになっていった

15時・・・

まずケンから一人でカウンセリングを受けた

なぜなら
私には話せない本音をカウンセラーに話してほしかった

そしてカウンセラーに公平なアドバイスをもらいたかった

私はホテルロビーのガラス越しから

激しく降る雨を静かに見つめ
ゆっくりと深呼吸をしながら
精神を落ちつけるように心がけた


そして15分後…
ケンから電話があった

体が熱くなり
心臓の鼓動が早くなってきた

ドアの前に着くとノックする手が震えていた

このドアを開けたら 
私達には…どんな運命が待っているのだろう…

真っ暗な闇夜の嵐の中へ
1人で飛び込んで行くような
恐怖を感じた


~カウンセリング 2~


私は恐々、ドアを開けると

静かで清潔感のある
真っ白な色調の室内が広がり

私の緊張感を少しだけで
和らげてくれた

「ミライさん、ようこそ」

カウンセラーKさんは小柄でかわいらしかった
そして、眩しいぐらい
人を魅了させるオーラを持っていた

そして彼女の横には
34歳下カレのYさんが
とても爽やかな笑顔で迎えてくれた

Yさんは偶然にもケンと同じ歳だがもっと若く見えてしまい驚いた

「こんにちは、ミライです」

「初めまして、カウンセラーのKです。そして私のパートナーのYくんです!
さあ、どうぞ座ってね」

皆でテーブルを囲い座った

「今ね、ケンさんと話をして
彼の気持ちを聞いたの。

だから、この後はリラックスしてミライさんのお話を聞かせてね」

「はい・・・」

正直、何から話したらいいのか戸惑ってしまい黙っていると。。。

Kさんは私のナーバスな気持ちを察し優しい言葉をかけてくれた

「ミライさんの素直な気持ちはどんな感じかしら?」

優しい眼差しで
私の顔をのぞき込むように
問いかけてくれた

「はい・・・・」

私は今まで…
ずっと感じてきた

辛くて惨めな気持ちが込み上げてしまい初対面の二人の前で涙が止まらなくなってしまった

そんな私を気遣うようにKさんが

「ミライさんもすごく傷ついて悩んでいるのよね・・

ケンくんが結婚をしてくれなかったら…本当に別れたいのかしら?」

私は一瞬、躊躇したが
ケンが北海道に戻る前に
結婚などできないことを
承知で言った言葉を繰り返しった

「…はい…
自分が失た自信と不安を
解決出来るのは
結婚だと思ってます

でもケンに無理時はできなから北海道に戻って

また新しい人生をスタート
してほしかったのが本音です」

Kさんは穏やかな口調で

「ケンくんが、
本当にミライさんと一緒にいたいと思っても?

結婚という型にとらわれないと無理なのかな?」 

「・・・・・・」

私が返答に困っていると 

ケンが話始めた

「もう一度、伝えるけれども
すべて俺が悪いことは分かっている・・

でも北海道に帰省して
やはりミライの存在が
誰よりも、自分にとって
どれだけ大切か悟ったんだよ。

だから、二人で再スタートしたい」

KさんとYさんは
私達、二人を見守っていたが
長い沈黙が続き
助け舟を出してくれた

「ケンくんの気持ちは本気よ。ミライさんの為に北海道から戻ってきたのよ

今、さよならしてしまって後悔しない?」 

「・・・・・・」

部屋の中は、さらに冷たい沈黙に包まれた

Kさんは私の本当の気持ちを
十分に見抜いていた

「ミライさん・・・
ケンくんにこんなに愛されていることに自信をもってほしいわ。幸せでしょ。

そして
まずは自分を大切にして愛してあげてね

そうすることで自然に不安も薄れてくれから」

”自分を愛する・・”

自己肯定感がまったくない私は・・

今までの人生も
PTSDに悩まされ
不安症状に襲われ 

海外でも究極の精神疾患から
メンタルホスピタルに入院した

果たして…
50代半ばになり

本当に・・・
自分を愛せるようになり

もう一度…
愛する人を信じて

リセットライフをスタートさせれるのか・・・

悲しいが、やっぱり・・・
3人の前で胸を張り

「分かりました」と
割り切って答えることはできなかった。

ただ、同じ歳の差カップルに
出会え幸せそうな笑顔を見れたことは心から勇気が持てた。

そしてマイノリティ(少数派)かもしれないけれど

このライフスタイルも非常識ではない?かもと
少しだけ安堵感を持てた



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