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わたしが愛する50冊の本・2024年版

本棚の棚板がいくつか壊れ、溢れた本を床積みするようになってしまい幾星霜。ようやく重い腰を上げ、2か月かけて本棚の入替と蔵書の整理に勤しみました。
片付けの過程で、今手元にある本を改めて俯瞰で眺めた気がします。せっかくなのでこの機会に、今のわたしにとって大切な本を選んでみようと思い立ちました。

こういう選書って、そのときの自分の興味や時代の流れを反映するものだと思うので、何年かに一度選んでみても、変化があって面白いかもしれない。それならばnoteに記録を残しておこうと、ここに書き出してみました。

なお、題名には「50冊の本」と書きましたが、実際には「50タイトル」を挙げたかたちです。原著が日本語でない本は、自分が読んだバージョンの訳者を記載しています。


1) 特別に大切な宝物

1.銀河英雄伝説/田中芳樹
2.レ―エンデ国物語/多崎礼
3.王国/吉本ばなな

読書人生の中でも大きな出会い。本を開くだけで瞬時に物語世界へ旅立てることが嬉しい。自分の実人生と同じくらい、これらの小説で描かれている全てが、わたしにとっては歴史であり、世界であり、ひとつの現実であり、友である。そういう特別な物語がいくつかあります。

『銀河英雄伝説』で描かれる数千年後の宇宙。人物事典が編纂されるほど多くの人物が登場しますが、皆個性があり、その人の性格と信念で、その人だけの強さと弱さをもって、独自の人生を生きている。それぞれの戦いがある。社会の動き、人の心の動き。この物語で描かれる世界は、わたしの人生の一部として存在している!そう感じるほど深くコミットした小説です。

『レ―エンデ国物語』は現在4巻まで刊行中のファンタジー。レ―エンデという土地を舞台に繰り広げられる、400年にわたる「革命」の物語。過酷な世界で自分の役割を見出し、使命を果たし、志を後世につなぐ人々の気高い姿に心が熱くなります。特に1巻に登場するユリアとトリスタンのことは、現実の友人のように愛おしく思っています。リアルタイムで刊行を追いかけられることが本当に嬉しい!

吉本ばななさんの著書は本棚1段に納まりきらないほど沢山所持しているのですが、一番好きなのが『王国』シリーズ。人と繋がり、社会と関わり、自分も他人も偽らずに生きること。雫石をはじめとする登場人物たちと出会ったとき、堂々としていられる自分でいたい、と自身の心を顧みる本です。

2) 最も付き合いの長い本

4.ぼくは勉強ができない/山田詠美
5.イタリア遺聞/塩野七生

中学生くらいの頃に読んで以来、幾度の引越やライフステージの変化にも手放さず、ずっと本棚に並んでいる本がこの2冊だと、本棚の片付けに着手したことで改めて気づきました。

『ぼくは勉強ができない』は同調圧力に対する反骨精神を、『イタリア遺聞』はここではない時間や場所に存在する世界への憧れを、ごく若いときに植えつけられるきっかけになっていたのではと思います。

3) 抜群に面白い小説

6.三体/劉慈欣 著、大森望・光吉さくら・ワンチャイ 訳、立原透耶 監修
7.HHhH―プラハ、1942年/ローラン・ビネ 著、高橋啓 訳

本を読む「楽しさ」をもの凄い濃度で味わえる小説。中国の大人気SF『三体』が凄いのは、もの凄いスケールで展開する物語世界で今何が起こっていて、何を解決しないといけないのかがクリアに描かれ続けているからずっと面白い、というところ。今までわたしが触れてきたどんな物語よりも長い時間の出来事を描いた本でもあります。

『HHhH』はナチの高官・ハイドリヒの暗殺を試みるレジスタンスを描いた小説。読んでいて辛くなる場面もあり、題材的に「面白い!」と評して良いのか躊躇するところはあるのですが、読書としてこれだけ引き込まれ続ける体験って中々ないと思っています。歴史を文字にする、そのことが孕む矛盾と対峙し続ける著者の姿勢。これ以上ないほどもの凄く真剣に書かれた本。

4) 読書の滋味・好きな小説

8.問いのない答え/長嶋有
9.きょうのできごと、十年後/柴崎友香
10.倒立する塔の殺人/皆川博子
11.単独飛行/ロアルド・ダール 著、永井淳 訳
12.フィフティ・ピープル/チョン・セラン 著、斎藤真理子 訳
13.アメリカーナ/チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著、くぼたのぞみ 訳

2024年のわたしが、小説を読む喜び、読書という営みの滋味を深く感じる本。文字を目で追う、そんな静かな行為には、驚くほどのワンダーが詰まっている。「今」のわたしが、特に好きな近・現代小説がこの6冊です。

5) 読んでる間ずっと幸せ、そんな小説

14.壊れやすいもの/ニール・ゲイマン 著、金原瑞人・野沢佳織 訳
15.あなたを選んでくれるもの/ミランダ・ジュライ 著、岸本佐知子 訳
16.シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱/高殿円

本を手にしている間、ずっと幸福感を感じる、そんな本がいくつかあります。わたしにとってはこの3冊がそうです。

ニール・ゲイマンの豊かなイマジネーションが万華鏡のように繰り広げられる、夢のような短編集『壊れやすいもの』。フリーペーパーの売買広告を通し、今同じ世界を生きている人たちとの関りや生活を綴るノンフィクション『あなたを選んでくれるもの』。シャーロック・ホームズの舞台を現代のロンドンに移し、女性2人のバディ小説として再構築した『シャーリー・ホームズ』。ああ、好きだなあ、全部の文章が豊かに入り込んでくる。読んでるときずっと幸せ!

6) 言葉の豊かさに耽溺する

17.春の雪/三島由紀夫
18.宇治拾遺物語/町田康 訳
19.芝生の復讐/リチャード・ブローティガン 著、藤本和子 訳

言葉はツールであると同時に、表現形態でもある。「言葉」そのものの面白さや美しさを楽しむ。なんて贅沢!

『春の雪』は、本の重量が実際よりも重く感じられるほどに、こってりと濃厚な文章の洪水。容赦ないほど耽美で煌びやかな文体に、どっぷりと酔いしれるほかありません。

町田康氏の訳による『宇治拾遺物語』、古典の現代語訳のクラシカルなイメージを覆す、人を食ったような、それでいて根底に何かもの凄く「本当」を感じさせる文章。言葉を紡ぐという行為は、魔術だ!電車の中で読むと危険なほど、笑いに満ちた本でもあります。

ブローティガン×藤本和子訳は透徹したきらめきの世界。『芝生の復讐』の、小説と詩のあわいを漂う唯一無二の文章が本当に大好きで、好きな一編を何度書き写したことか!好きで好きで胸が苦しくなる、本棚にあるだけで幸福を感じる、わたしにとって特別な本です。

7) 古典の海の入り口で

20.高慢と偏見/ジェイン・オースティン 著、中野康司 訳
21.赤と黒/スタンダール 著、小林正 訳
22.風と共に去りぬ/マーガレット・ミッチェル 著、鴻巣友季子 訳
23.罪と罰/ドストエフスキー 著、亀山郁夫 訳

時の洗礼を経て今も読み継がれているのは名作の証。そう、古典はめちゃくちゃ面白い!これからもっともっと読んでいきたいし、骨太な本にも挑戦していきたいです。

『高慢と偏見』は可愛らしい恋愛小説の顔をしている(?)のだけれど、なんでこんなに面白いの?というくらい、ぐいぐい惹き込まれる。文章が巧み過ぎて、こんな自然に「読ませる」本があるなんて、と何度読んでもびっくりします。

主人公、ジュリアン・ソレルの視点そのものを、文字だけで恐ろしく克明に味わえる、読むことがそのまま体験になる小説『赤と黒』。心というのは、絶えず揺れ動くものなのだとわかります。

『風と共に去りぬ』は映画や舞台でご存じの方も多いかと思いますが、何よりも原作のパワーに圧倒されます。ページを繰る手が止まらない、これから初めて読む人が羨ましい!物語としての情報量がもの凄く多くて、ZINEを1冊作れそうなほど語りたいことが山盛りの小説。いつかお菓子と飲み物をふんだんに用意して、アシュリの悪口を言う会(?!)を開きたいです。

そして『罪と罰』。人間について、社会について、深い洞察をもって描かれた名著。生きることの大変さを人より多く味わなければならない、社会的に弱い人々に対するまなざしの温かさ。袋小路の先に、それでもかすかに光る希望。「優しさ」を深く深く感じる小説だと思っています。

8) フェミニズムについて考えない日はない

24.自分ひとりの部屋/ヴァージニア・ウルフ 著、片山亜紀 訳
25.小さなことばたちの辞書/ピップ・ウィリアムズ 著、最所篤子 訳
26.持続可能な魂の利用/松田青子
27.完璧じゃない、あたしたち/王谷晶

家父長制、滅ぼしたい。女性を不当なまでに抑圧する社会構造、社会通念、ぶっ壊したい。ひとたび社会を見つめる「目」が備わったら、もう後には戻れない。数年前、医大入試に関するあまりにひどい点数操作が報じられたとき、自分が当事者ではないとか関係なく、涙が出るほど悔しく、怒り狂ったことをわたしは忘れていません。

フェミニズムに関わる本を読むときに気づくのは、今の世の中の構造や偏見に対して、おかしいと思っている人、変えたいと願い、行動する人が過去も現在も沢山いるということ。先人たちが時に血を流しながら拓いてきた道があり、自分たちはその前線にいるのだということ。わたしたちをじわじわと苦しめる小さな違和感が言葉にされることで、見える世界が広がること。ここ数年で発行された本だけでも、優れた指摘を投げかける本が本当に沢山あります。

ここで挙げた本の中でとりわけ思い入れが強いのが『小さなことばたちの辞書』。辞書編纂者の父を持つ主人公・エズメが、「ことば」を通して、これまで覆い隠され、ないものとされてきた女性たちの声を形に残し続けていく。「ことば」を愛し尊ぶ一人間として、心底胸に響いた本です。

9) 本を読むこと、言葉を紡ぐこと

28.やりなおし世界文学/津村記久子
29.「名著」の読み方/秋満吉彦
30.チャリング・クロス街84番地/ヘレーン・ハンフ 著、江藤淳 訳
31.三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾/近藤康太郎
32.言語表現の名手20人から学ぶ ことばの魔法/田丸雅智

本を読むとは、言葉と関わり続けるということだと思います。そして、言葉は自ら紡ぐものでもある。わたしには本を「読むこと」も、自分で文章を「書くこと」も、どちらも大切です。

『やりなおし世界文学』は、作家の津村記久子さんが、今も読み継がれる世界文学の数々を読んだ所感を記した本。ブックガイドとして珠玉のラインナップ、そして津村さんが小説を「面白がる」目線にインスパイアされ、読みたい本がどんどん増えていきます。この本をきっかけに手に取った本、沢山あります。

NHKの番組「100分de名著」のプロデューサーの方が記した、『「名著」の読み方』。100分de名著は、名著を紹介しながらも、「本来ならば一人一人に読んでほしい本を、要約して説明すること」の矛盾を常に念頭に置いている感じがあり、その姿勢に信頼を抱いている番組です。この本にもまた、本と向き合う誠実さが満ちています。

『チャリング・クロス街』は、こんな風に本を通して誰かと繋がれることが、心の底から羨ましい。本を読むという、基本的には一人で行う行為が、海を越えた友情を育む触媒となる。素敵で、そして繰り返しますが羨ましい!

『三行で撃つ』には、自分以外の誰かが読む前提の文章を書く上で、もの凄く影響を受けています。分かりにくさを排除すること。思っていないことを書かない、自分の中で腹落ちしない言葉は使わないこと。文章を書くという、一生続けるであろう行為に対する心構えを改めて構築した、わたしにとって非常に重要な一冊です。

そして『ことばの魔法』は、作家、歌人、落語家、声優、ラッパーなど、様々な職業における言葉のプロに、言葉について聞いたラジオ番組が元になっている本。言葉と向き合い、自らが紡ぐ言葉を磨き続けること。そして言葉を楽しむ、面白がる、言葉に触れる喜びを満喫すること。自分自身の、言葉に対する姿勢がより多角的に広がるような、まさに「魔法」にかかる本。

10) 心が緩み、ほっとする

33.さくら日和/さくらももこ
34.安全な妄想/長嶋有
35.カレー沢薫の廃人日記 オタク沼地獄/カレー沢薫
36,阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし/阿佐ヶ谷姉妹

本を読んでリラックスしたり、思わず笑ってしまったりするときの、えもいわれぬ幸せ。緊張ではなく弛緩をもたらす本を、わたしは深く愛しています。

さくらももこさんのエッセイはほとんど全て読んでいるけれど、一冊選ぶなら『さくら日和』のクールさとおかしみを。
『安全な妄想』は惑星の話が特に好きで、読む度に笑い声が出てしまいます。軽くて面白くて文章が巧みすぎる!
カレー沢さんの著書の、一見ふざけているようで、実は人生を楽しみ、自分と他者の両方を尊重する姿勢が根底にあるところが大好き。『廃人日記』で書かれるソシャゲのガチャ悲喜交々、何度読んでも切実さと熱量に圧倒されます。
そしてドラマにもなった『のほほんふたり暮らし』。タイトル通りの和やかな雰囲気が心地よく、上品な文体に憧れます。

11) ドキドキワクワク!

37.シャーロック・ホームズの冒険/コナン・ドイル 著、延原謙 訳
38.新耳袋 現代百物語/中山市朗、木原浩勝

アドベンチャー的な喜びをもたらしてくれる本。シャーロック・ホームズは「赤髪組合」や「ボヘミアの醜聞」が入った『冒険』が個人的には一番好き。『新耳袋』は現代の怪談を蒐集した全10冊のシリーズ。著者の解釈や主観を取り除き、聞き書きの姿勢に徹した文体が、読みやすくて怖い。極上の怪奇体験を約束します。

12) 読書と同じくらい旅が好き

39.遠い太鼓/村上春樹
40.旅する力―深夜特急ノート/沢木耕太郎
41.斜線の旅/管啓次郎
42.極夜行/角幡雄介

このリストの見出しは先に本を選んでからつけたのですが、「旅」に関わる本が結構多かった。読書も旅も、自分の世界を離れて未知に触れる営みという点が共通しています。ここで挙げたのはいずれも、数えきれないほど再読を繰り返した大切な本。『遠い太鼓』は、実際の旅行に持って行くことも多いです。

13) 人間讃歌、勇気、学び

43.ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦
44.プロテストってなに? 世界を変えたさまざまな社会運動/アリス&エミリー・ハワース=ブース 著・糟野桃代 訳
45.声優、東大に行く/佐々木望

一見テーマは異なれど、「人間」の営為を力強く肯定しているところは同じなのでは?と、選びながら思った3冊。

『ジョジョ』の根底に流れるテーマは、作中で言及されている通り「人間讃歌」。時を超え国境を越え、後世まで長く読み継がれる偉大なマスターピースであることは疑いの余地もありません。

『プロテストってなに?』は、人類の歴史の中で行われてきた、市民たちによる社会運動を文章とイラストで紹介した本。直接声を上げると命に関わるような危険な状況下でも、諦めず様々な形で社会への抗議・抵抗を行ってきたのは、権力のある政治家や資産家ではなく、市民たち。人形を道端に置くことや、バスで席に座ることが、戦いになる。大いなる勇気をもって体制と戦う人々の知恵と行動力に、自分の心も奮い立ちます。

『声優、東大に行く』は声優の佐々木望さんが40代で東京大学に入学し、卒業された後に書かれた著書。大人になって、キャリアや仕事のためではなく「学びたい」という好奇心に従って学問を志す、その豊かさ。この本を読んだ時期、わたしも社会人ながら大学院の講義を受けていたので、勉強のスケールは違えど、本当に「自分の話」として読んだ本でした。

14) 平易な言葉で普遍を知ること

46.父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話/ヤニス・バルファキス 著、関美和 訳
47.星占い的思考/石井ゆかり
48.トリスタン・イズー物語/ベディエ 著、佐藤輝夫 訳

世の中の成り立ち、物事の段階、物語の源流。一冊が先へと繋がる。誰にも分かる言葉で物事の理を説く。学びの入り口になり、見える世界が広がる本があります。

『父が娘に~』は、今の社会に対する違和感をクリアにするために、お金の原理を勉強したいと思い手に取った本。経済の勉強が高校でほぼストップしているわたしにもとても分かりやすく、教科書的な学びを超えた「理解」と「納得」を得ました。世の中の原理原則を知る大切さを実感した名著です。

『星占い的思考』は、文学×占星術のマリアージュ。占星術というのは、心の動きや物事の段階のある種「普遍」の部分を言葉にしたものでもあるので、文学と占星術を同時に語る親和性の高さに納得。初めて読んだとき「わたしのためにある本だ!」と大興奮しました。

そして『トリスタン・イズ―物語』。わたしは創作活動するとき「Tristan」という屋号を使っており、屋号としての元は『銀河英雄伝説』なのですが、『トリスタン・イズー物語』は名付けの際に読み、印象に残った本。『ロミオとジュリエット』をはじめ色々な物語の下敷きになっており、聖書や神話などと同様、他の物語を深く理解する助けにもなっています。(聖書は、欧米ルーツのあらゆる物語を深く理解するのに必須だと考え、導入となりそうな本を購入してはいるのですが、わたしにとって中々勉強が進まない分野です…)

15) これからもっとわかりたい

49.カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー 著、亀山郁夫 訳
50.戦争論 縮約版/ カール・フォン・クラウゼヴィッツ 著、加藤秀治郎 訳

今のわたしには「しっかり読めた」とは言えない、だけどこれからもっと深く読んでいきたい、そんな未来への願いを込めた2冊。

『カラマーゾフ』は数年前に読み、面白いところや胸打たれるところが数多くあり、それ以上に自分の読書力が届かないと感じるところも沢山あった本。世界文学の最高峰とも位置付けられる名著ゆえ、読み手の器が小さければ、見えるものも限られてしまう。読書と人生の経験値を増やし、もっと深く読める日が来るよう、自分を耕し続けたいと思っています。

『戦争論』はこのリストで唯一、読了していない本。去年大学院の授業を受けていたとき、難しそうだけど読まなければ、と一念発起しました。ベッドサイドに蛍光ペンと共に置いているのですが、まだほんの序盤までしか読み進められていません。時間をかけて、少しずつ読んでいこうと思います。

おわりに

このブックリストはわたしの個人的読書史を言葉に残したものであり、万人に薦める選書ではありません。何年かしてまたリストを作ったら、変わってくるところもあるだろうなと思います。

それでも、もしこの長い記事をここまで見てくださった貴方が、本を読むっていいなと思って下さったり、ご自身の好きな本を思い出したり、このリストの中の本に興味を持って下さることがあれば、とても嬉しいなと思います。それぞれに、同じ時代の同じ世界で、本を愛し、共にいろいろな本を読みましょう。

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