付き合いだしてから
初のデートは土曜日

彼に勉強を教えてもらうために
彼の家へ

その前の日
友達とデート用の服を買いに行った

ミニスカートを選んでたら
「絶対手が入ってくるって～」
と言われたので
ロングスカートにした

トップスも大人っぽいシャツを選んだ
背伸びしたファッションで、多分似合ってなかったはず

約束通りの時間に彼の家に行く
初めて部屋に通される

…
…
…

めちゃくちゃ汚い部屋

まぁ男の独り暮らしだしね、仕方ない
私が片付けてあげればいいかと
母性本能？がくすぐられる

彼も
「男の独り暮らしなんて、こんなもんだよ」
と…

彼の部屋のコタツに座り
問題集を開き教えてもらおうとするが

全くわからない
夏に教えてもらったあの頃のように
彼の事を無視するわけではなく
私は終始ニコニコ？デレデレしていた

少しして
「ドライブ行こうか」
となり、ドライブへ

海を見に行った

キラキラ光る海
とても綺麗だった

車内では
キスしたり
手を繋ぎながら運転してくれたり

中学生の私には
車を運転し、デートをリードしてくれる彼が
本当に素敵に思えていた

行った先は「御前崎」
かなり遠かった
私は帰る時間の心配をしていた
いくらヤンキーでも
その日のうちに帰宅してはいた
今日も昼間だけデートして帰る予定でいた

こんなに遠くまで来てしまって帰りは大丈夫なのかな？と心配になったけど
彼との時間が幸せすぎて
その事を彼に伝えることはなかった

すっかり
暗くなって
夕飯を食べに行った

彼は
カキフライ定食
私は何をオーダーしたらよいかわからず
うどん定食に

彼はカキフライが大好きだと知った

彼の事を知ることができて嬉しかった
その当時カキフライは普通だったけど
今私はカキフライが大好き

今年も寒くなり
カキフライの季節になったけど
今年見るカキフライは
今までより一層彼の事を思い出す予感かする