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夢と希望をもって。15

『おはよう!』 『おはよー!!』 新しい教室は、たくさんの笑顔と喜びの空間だった。 私もそんな空間にいれること、新しい友達とまた1からスタートできるんだって希望に満ち溢れていた。 『新しい先生ってどんな人なんだろう…またあーゆー先生だったら嫌だなあ…』 そんなことを考えていると教室の扉が開いた。 ガラガラガラ。 新しい先生の登場だった。 優しそうな笑顔の素敵な女性の先生。 私はこの日からまた違う新しい日々が待っている事をまだ知らない。

    • 夢と希望をもって。14

      新しいクラス。新しい先生。 今日も朝がやってきて、平凡な毎日を送れるはずだった。 そう。 はずだったんです。。。

      • 夢と希望をもって。13

        小学4年生から私は昔、姉が所属していた合唱部に入った。 小さい頃から歌を歌うことが大好きで0歳8ヶ月で歌を歌っていたらしい。 姉が伴奏してくれて一緒に歌ったり父が音楽を流してくれて歌ったり踊ったり戦士もののミュージカルを見たりして育った私。 歌は誰にも負けたくない。この気持ちだけは譲れなかった。 夏休み。学校生活。冬休み。学校生活。春休み。 どんどん月日は過ぎていった。 相変わらず私の学校生活は変わらなかったけど、ちょっとだけ変わったことがあった。 それは担任の

        • 夢と希望をもって。12

          学年が上がり私のクラスは相変わらずの空気だった。 毎日、黒板には相合い傘で私の名前と誰かの名前が書かれていた。 先生は犯人を見つけることもなく、黙って消す。 その繰り返しだった。 私の心は砕ける寸前まで落ちていった… 私はリストカットを繰り返すようになってその辛さを押し殺したんだ。 親に隠れて。部屋でバレない程度に。 何度も手首を切った。夏は太ももを切った。 でも、怖かった。恐怖心が勝ってしまって深く切ることができなかった。 だれか… お願い… 助けて。

        夢と希望をもって。15

          夢と希望をもって。11

          小学校中学年にしては、人よりも知識があったと思う。 宿題も人よりも倍以上自主勉強した。 百ます計算も1分以内。 幼稚園の頃からひらがなもカタカナもスムーズに書けていたし、勉強はさほど嫌いではなかった。 運動も人より優れていた。 足は学年で一番速かった。 いつも運動会ではリレーの選手に選ばれていた。 でも、やっぱり私は言われてしまう。 嘘ついてんだろ。ズルしてんだろうと。

          夢と希望をもって。11

          夢と希望をもって。10

          毎日の当たり前の日々。 わたしには長く感じた。 休み時間。 仲の良かった友達はみんな離れていった。 私の休み時間は本を読むこと。 それしかなかった。 読書が一番の私のお友達になって、かいけつゾロリ。キュリー夫人。マリーアントワネット。織田信長。アンネ・フランク。 たくさん、たくさん読んだ。数え切れないくらい。

          夢と希望をもって。10

          夢と希望をもって。⑨

          ふと掲示板を見ると… 自分の写真のクビに大量に画鋲が刺さっていた… 背中が凍るようなゾクっとするような恐怖を感じた。 なんで…? このことをわたしは先生に伝えに向かった。 先生は私の話を聞くと静かに口が開いた。 「お前がやったんだろ?また嘘つくのか?」 私はこの時、もうこの教室には私の味方をしてくれる人は1人もいないんだと確信した。 この写真事件から私の生活の日々は大きく変わっていく… 神様。私はなにかみんなに酷いことしたのでしょうか…?

          夢と希望をもって。⑨

          昔のことを思い出すってかなりの精神がいる。 思い出したくない過去を今更ながら振り返ってこのnoteに私は綴っている。 でも、もう振り返らないようにしたい。そんな時、友人に勧められてnoteを始めてみました。

          夢と希望をもって。⑧

          私は次の日重い足取りで学校に行った。 やっぱり周りの様子がおかしい。 この空気はなんだろう…小さい私でもわかってしまう空気だった。 周りがわたしを避けている。 ふと、係の掲示物を見た。 私の首回りには画鋲がいくつも刺さっている… え…? なに…? これ…

          夢と希望をもって。⑧

          夢と希望をもって。⑦

          どのくらい時間がたっただろうか。 1時間…2時間… 多分そのくらい時間は経っていた。 先生が車に乗る姿が見えた。 母に私は呼ばれた。 おいで。 母の姿を見たとき母の目と声は優しかった。 あの先生はあんたを否定しかしないね。もしかしたらなにを言っても無理な先生かもしれない。もう形だけ相手のお母さんに謝りに行こう。 私は母に従った。 それで事がおさまるなら。それで終わるなら。 神様…どうかどうかお願いです…こんな嫌な時間早く終わらせてください。

          夢と希望をもって。⑦

          夢と希望をもって ⑥

          帰り道が長かった。 15分で帰れる道が長く感じた。 あんなに帰りたくないと思った日があっただろうか。 1時間以上のように思えた。。。 家につくとお母さんが心配そうな顔をして私を迎えてくれた。 どうしたの?先生から電話があったよ。 母はすべてわかっていたようだった。 早口で母に私の気持ちを伝えた。 母はわかったよ。と黙って頷いてくれた。 ピンポーン 普段は喜んで自分からいく玄関なのに、行けなかった。 先生が来るから。 先生が私の家に入ってきた。 また険

          夢と希望をもって ⑥

          夢と希望を持って ⑤

          先生と私だけの時間が5時間程続いた。 私は心も体もボロボロになっていった。 本当の事を言っても 「嘘をつくなああああああ!!」 と叫ばれ、精神的苦痛が私を襲った。 もう逃げたい。こんな場所に居たくない。なんで本当の事を言っても信じてくれないの。 ねぇ、ダレカタスケテ… 私はもう精神に負けてしまった。 そう。嘘をついた。 私があの人に死ねというポーズをしました。 友達みんなにあの人の事を言いました。 と。 嘘をついたのに先生の表情が変わった。 「最初か

          夢と希望を持って ⑤

          夢と希望を持って ④

          あれは今でも覚えてる。 1時間目の体育の授業が終わってみんなで教室に帰る時、 学校の入り口に女の人の姿がある。 事務の人が私の担任の先生を呼んだ。 私はなんか嫌な感じがした。 その直感は当たってしまった。 数時間後、私は先生に違う教室に呼び出された。 なんだろ…あの女の人と関係しているのかな…? 不安が私の心を襲うんだ。心臓がバクバクいう。心音がだんだん速くなっていく。帰りたい。この場所から早く自分の教室に帰りたい。 そう思っていたら、担任の先生が怖い顔をし

          夢と希望を持って ④

          夢と希望をもって。 ③

          相変わらず歳上の女の子達に嫌がらせをされる日々が続いている。 そんな私はまだ9歳。 友達と遊んでいても、歳上の女の子達に死ねのポーズをされる毎日。 どこで遊んでいても周りにはそんなのばかり。 保護者が注意をしても耳を傾けない歳上の女の子達。 ねぇ。私は一体あなた達に何をしたの? 私何かした?私何か言った? なんでそんなことするの?怖いよ。 ある日、友達と近所の駄菓子屋さんに行った時だった。 あの、フード店で嫌がらせをしてきた女の子に遭遇してしまった。 また

          夢と希望をもって。 ③

          夢と希望をもって ②

          何日か経って、私の家の近くの学童保育所に彼女が通っていることを知ってしまった… すれ違う時に、周りの友達に私の事を何か言っていることは小さい私でもわかってしまいその日はお母さんの前で号泣した。 何日か経った頃、なぜか彼女の学年の女の子達に私の名前が知れ渡っていていろんな人から嫌がらせをうけるようになった。 私はお母さんに相談した。 私の母は比較的性格が男っぽく、『そんなこと気にしてたらキリがないよ。気は強くもたないとおっきくなってから色んなことがもっとあるんだよ。何を

          夢と希望をもって ②

          夢と希望を持って ①

          新しいクラスの担任の先生は男の先生。 みんな大好きな先生でドラえもんのようで、なんでも理科の授業で楽しい実験をしてくれている凄く人気の担任の先生でした。 私はみんなが大好きという中なぜかこの先生にその感情が芽生えなかった… この時はなんでかわからなかった。 でも、だんだん時が経つにつれて先生の私に対する態度・対応・言動すべてが変わっていく。 そう。あの日のあの事件からだ。 ✖️年✖️月✖️日 今日は授業参観の日。 私はお母さんが来てくれるのでルンルンな気分で授

          夢と希望を持って ①