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米国の論理だけしか報道しない日本のメディアは日本をどうするつもりなのか。

上川陽子外相は7日、ウクライナを訪問し、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領やクレバ外相と会談した。ロシアによる侵攻が長期化し、米欧の「支援疲れ」が指摘される。日本は2月に東京で復興推進会議を開く。官民で連携して将来の復旧・復興を支える姿勢を示した。

日経新聞2024年1月8日

能登半島地震、海保機と日航機の衝突事故と国内でも大変な時期に、上川陽子外相はウクライナを訪問し、支援の約束のオンパレードです。

この状況を知る日本人は多くの人が怒りを持っているのではないでしょうか。海外より、国内だろう、と。

ただ、非常に腹立たしいことに、日本のマスコミの論調は、「正しいことをしている」です。日経では、喜ばしいことだということ有識者のコメントも。

いったい、何がどうなったら喜ばしいことなのでしょうか。

米国でも、EUでもウクライナ支援の予算は通らず、最終的に日本に全てを負わせようとしているのが、丸わかりです。

でも、マスコミは、それは言えない。米国に守られた日本は、米国の言う事をそのまま聞くだけ。かつて、ここまで酷い事があっただろうか?と思うほどに。

もはや、大手メディアの流す海外情報は滑稽でしかなく、特にバイデン政権の擁護と尻拭いだけです。怒りよりも、呆れと滑稽さしかありません。

それが、マスコミの置かれた立場と言うことなのでしょうか。

なぜ、米国は議会をウクライナ支援を含む予算が通過しないのか。反対があるから。なぜ、EUが支援予算を組めないのか。反対があるから。

なぜ、日本は、予算をドンドン出せるのか。そもそも、議論するしなくても予算を出せるから。どう考えてもおかしい。

ウクライナを支援するということは、ウクライナの敵国のロシアとは敵対することを意味します。日本のマスコミは未だにロシアは悪、制裁を受けているとんでもない国という印象操作を行い続けています。

しかし、世界の現実は、全く違います。

ロシアはインドとの関係を深めています。

関係を緊密にしている両国は、様々な分野で協力しあうでしょう。西側経済制裁の中、インドはロシアから原油を調達し、安価で安定的にエネルギーを確保し、ロシアも輸出先の確保ができるという共にブラスな関係が出来上がっています。

また、イランを経由してインドとロシアを結ぶ国際南北輸送回廊(INSTC)のプロジェクトは、まもなく正式に始動するようです。

ロシアは2024年はBRICSの議長国として、BRICSのさらなる発展を推進します。

ロシアは、世界から悪と見られているのではなく、西側の支配体制へ対抗し、世界を多極化へ導く推進役として見られています。

いつまでも米国、G7が正義と見ているのは、もしかしたら日本だけかもしれません。

2023年までには、弱体化した西側諸国の統合がますます明白になっていた。西側諸国は現在、米国と中堅・小国の重要なグループを含む軍事・経済同盟を結んでいる。その特徴は、厳格な内部規律と、指導者がほとんどの利益を享受しているという事実である。西側諸国の統合は、国際安全保障と世界経済にとって問題を引き起こし続けるだろう。それは、統一された西側諸国が、今後長い間、新しい現実を受け入れることができず、歴史の自然な流れに抗うことをやめ、それに適応し始めることができないからにほかならない。

ワシントンとその同盟国の政治家たちの最近の発言からもわかるように、アメリカは、少なくともかつての権力と支配力を取り戻す以外に、問題の解決策を持っていない。たとえ主要人物がそれが不可能だと気づいていても、決してそれを認めようとはしないため、干渉し、地球上のさまざまな場所で混乱を引き起こすだろう。

これに対抗するのがグローバル・マジョリティである: 国連加盟国の約4分の3を占める世界各国の総体であり、自国の利益をますます重視するようになっている。この言葉は2022年に作られ、たとえ自国の企業や銀行が報復を覚悟で米国やEUの禁止措置に従わざるを得なくとも、国家レベルでモスクワに対する西側の経済戦争を開始したり支持したりしなかった国々を指す。彼らは常に、ロシアとの取引や一般的なビジネスを継続する方法を模索し、見出している。

2023年、この現象はすでに明白だった。最も顕著な例は、インド、(NATO加盟国の)トルコ、ペルシャ湾のアラブ諸国、すべてのアジア諸国(日本と韓国を除く)、そしてすべてのCIS加盟国である

RT

これを読んでどうでしょうか。

2024年、ロシアは間違いなく最大の大陸国家の一つとなり、近隣諸国との貿易、新たな輸送・物流システムの構築、そしてロシアを孤立させようとする敵対勢力の試みを阻止するなど、複数の地理的方向で一度に関係を発展させる機会を得ることになるでしょう。

今のところ、その関係国の中に日本は入っていません。

世界は米国、西側の支配を、望んでいません。

アフリカとロシアは関係を深めています。

そして、新植民地支配をしてきたフランスは追い出されています。

マリ、ブルキナファソ、ニジェールは、いずれもフランス軍を撤退に追い込みました。そして、フランスが30年前に暗殺したブルキナファソの大統領の事件も注目されるようになっており、これまでの西側諸国の悪事も出てきています。

実は私たちこそ、ロシアのことを知らずに、米国のプロパガンダに洗脳されていたのです。

アフリカは植民地支配、奴隷貿易、その後も新植民地支配で西側の勝手な論理で貧しさを強いられてきたのです。その怒りや憎しみは簡単に消えるものではないでしょう。

しかし、今後、人口が増えるのはアフリカ、特にサハラ砂漠よりも南側です。移民の多い米国以外のG7は人口は減っていきます。

BRICS、グローバルサウス、グローバルマジョリティ、いずれも、日本は関わっていません。

今年はベネズエラがBRICS入を目指しています。今でもBRICSは世界の原油生産量の40%を握っています。ベネズエラは世界最大の原油埋蔵量を誇ります。米国の経済制裁を受け、経済崩壊からまともな開発ができていませんでした。しかし、BRICS加盟によって開発が進むと、原油の生産量は確実に半分以上をBRICSが握ります。

こうしてみてみると、米国、西側の論理だけしか見せられていない日本人が、如何に危ういところに立っているかが分かると思います。

これからの世界で、沈みゆく船にしがみつき、船は沈まないと思い込まされて、船内だけの情報しか見せられていないのです。大波はドンドン迫ってきており、間もなく飲み込まれそうです。しかし、大波などあるはずもないと言い続ける日本のマスコミ。

せめて、米国や西側の都合の良い情報だけではなく、両方の情報を出せと言いたい。

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