出資馬紹介(2022年産)③


シックスレイヴンズ

父Raven’s Pass 母サンタメテ
母父Intense Focus
ワラウカド 1/500口(24000円)
美浦 岩戸厩舎

栗毛に金髪、流星で美しい馬ですが、募集時の歩様動画がエレガントといった感じで心を奪われてしまった子。

父Raven’s Passはタワーオブロンドンの父として日本では有名で、なんとなくスプリンターのイメージがありますがAW開催のBCクラシック勝ち馬でもあり、決してスプリンターではなかった。

母サンタメテはさほど活躍馬のいる牝系ではないものの、シックスレイヴンズには配合的な見どころはあります。

Raven’s Passが5代アウトブリード、サンタメテがデインヒルの3×3を持つので「配合の緊張と緩和」の観点から良い配合。
また、Sir Ivor≒Terlinguaの日本ではお馴染みニアリークロスなど、柔らかさを強調する仕掛けもあり。母がクロスで持つデインヒルの血をいじる仕掛け(Hero’s Honer≒デインヒル)もあり。母サンタメテがマイラーだったようなので、シックスレイヴンズも芝マイル近辺が適性になりそうと見ています。

育成中のコメントはとにかく真面目で従順。相手に喰らいつくガッツもある。ただ馬体のメリハリがまだまだ…といったところですが、なんだか去年の出資馬サクソフィーナに近いイメージがありますね。(この仔も実質外国産馬だし)サクソフィーナは能力はある程度あるものの高速馬場ではパンチ力不足で苦戦中。
この子も馬場適性で困る事はあるかも。

馬格に不安は無く、優雅とすら感じる柔らかさを見込んでの出資。血統表だけみたらゴリゴリのパワータイプに見えるんでそのギャップをどう捉えるかですが😅
頑張って欲しいです。見た目は間違いなくG1級。


シナツヒメ

父ドレフォン 母シゲルゴホウサイ
母父パイロ
YGGオーナーズクラブ 2/500口(39600円)
美浦 牧厩舎

母シゲルゴホウサイは6600万を稼いだ馬で、勝ち星は1000から1200mと完全なスプリンター。
デビュー戦で406キロしかなかったものの、最終的には470キロ以上で走るという成長力もあったようです。

スプリンターの母にスプリンターのドレフォンという組み合わせは正直良くないです。もっと言えば母母父ボストンハーバーも短いところでしたしね。

一方でシックスレイヴンズのところでも挙げた「緊張と緩和」は良い配合。
また、Storm Cat直系のドレフォンですからA.P. Indyは相性良いんじゃないかと思ってるんですが、調べてみると母系にA.P. Indy持ちって意外と少ないんですよね。

これはドレフォンが芝の大レースを見据えた配合をされてきたからだと思いますが、数世代の結果を踏まえてこれからはダート路線を見据えた配合、A.P. Indy系との組み合わせは増えてきそう。

特にパイロはドレフォンとニックスになり得る存在で、これはPreachとYarnという両名牝の全姉妹クロスも発生するのが予想の理由となります。
この全姉妹クロスを持つ代表馬が米国三冠馬Justifyで、Preach=Yarnの母Narrateの血統構成はBold Ruler+Nijinsky(≒Storm Bird)+Princequilloですから、Storm Catと脈絡するんですよね。ここからシナツヒメが母シゲルゴホウサイのように更に成長するならば、NijinskyやPrincequilloの影響で胴伸びのする馬体になってくるかもしれません。

ということで短×短×短という配合にさえ目をつぶれるならば…といったところですが、私は二口行きました。金額も安いですし、近況で馬体重が20キロ増えたようにまだまだ成長しそうな気配もあるようです。確かにまだ身体が幼い印象。
残口があるので更に追加する可能性もあります。
ダート短距離で軽い馬場だと尚良しのイメージでいます。

地味にかなり期待している子です。


ワウワウワウ

父サトノアラジン
母オールアイキャンセイイズワウ
母父Street Cry
ワラウカド 1/500口(24000円)
美浦 牧厩舎

ハリーさん(パカパカファーム代表、ダーレージャパンファーム代表)が生産した馬の中でトップクラスの素質だから半持ちするわ!と言った子。
ワラウカドには珍しく満口となりました。

馬体のバランスやフレームの狂いのなさが素晴らしいとのことで、なるほど歩様動画を見てみるととにかく真っ直ぐ脚が出て真っ直ぐ歩いています。

この子には一歳上の全兄、マーゴットファブがいるのである程度傾向は掴めるのですが、ゴリゴリのダート短距離馬っぽいですね。ハリーさんは芝中距離と見立てているようですが。オーストラリアの芝なら…🤣
オーストラリアでは引く手数多らしいサトノアラジンですが、Danzig持ちは結構成績が良くて。
デインヒル無双のオーストラリアにはそういう意味でも合うのかも知れません。

ワウワウワウ(インパクト絶大ネーム)兄弟もDanzigを母系に持ち、兄は早々に勝ち上がったので弟にはそれ以上を期待したいところ。
まだ緩さはあるが500キロの馬体に前向きな気性で、夏前には移動の話も出てきているようなので楽しみにしています。

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