オタ活とIT

久々の更新です。スペースはたまにやってたんですがnoteに何もなくてすみません…
本日はTwitterで自分のメイン職種だったIT業について触れたところ、学生の方から以下のような質問がきたのをきっかけにコラムを思い立ちました。

「IT」とは具体的にどのような職業でしょうか?また学生のうちに勉強しておいた方がいいおすすめのものはありますでしょうか?趣味と仕事を両立できるようになりたいです。

デスヨネ…!ITってざっくり言われても学生さんにはわからないよね…!
ということでじゃあそもそも「IT職ってなんなの?」っていう話なんですが…
取り敢えず自分でもググってみました。

そもそもIT職ってどんなのがあるの?

いや~~~いっぱいありますね、IT職。そりゃ混乱するわ。
プログラマーやSE、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアetc…多種多様ですね。
しかも一部で解説される、SIerの中の「メーカー系」「独立系」etcってなんだかよくわからないよね。私もたまに混乱する。これは下の「SIer」ってとこのリンクが分かりやすいので是非参考にしてください。

さて、とは言えざっくばらんすぎて「プログラマー目指すならどこがいいの?」とか「SEならどこがいいの?」っていうのが疑問だと思うんですが、個人的には最初からそんな決め打ちって難しいと思うので「システム関連全般を扱ってる企業」について知った方がいいかな~と。
そんなわけで私がいた業界のことにちょっと触れてみますね。
職種としては
プログラマー(PG)、SE、コンサルタント、セールスエンジニア
の話になります。

※私はネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアの経験はないためそこについてはご勘弁を。どちらについても非常に優位性のある専門職なので、ソフトウェア系に行くのかNW、セキュリティ系に行くのかでその後のキャリアパスは大きく変動すると思います。

SIer(エスアイヤー)/PG、SE、PM

私が新卒で受けた系統の企業がこちら。恐らく日本ではこれが一番メジャーなとこかと思います。
一般的な日本の「SE(システムエンジニア)」と言ったらSIer所属が多いんじゃないかな。小中大色々あります。大企業だと富士通とか日立とか挙げればきりがない。

私が新卒で入った会社はここに載ってこないような超マイナーな独立系SIerでした。自社のソフトがメインの商材で、それを営業が売り、システムを導入する時にお客様と「どういう形でシステムを整えて行けばいいの?」ってとこを具体的に落とし込むのが我々SEのお仕事。
ちなみにこういうのを1案件ごとに「プロジェクト」って単位で表現します。システム導入/開発プロジェクトって言った方がいいかも。
導入してシステムがお客様のところで動き出した後は「運用・保守」というフェーズに移ります。動かしてもシステムにはバグがあったりOSや機器のアップデートがあったりでずっとシステム屋さんがついてないとえらいことになるのでマストです。
こちらをメインにしてるエンジニアも沢山います。私も経験済みです。

SIerでありがたいな~~~って思ったのは、最初はプログラミング研修からで、運用保守含めた全部の経験をさせてもらえたところ。最初の1~3年は嫌で嫌で仕方なかったですが、業界10年↑いると多少でもあれこれ経験してると圧倒的に仕事しやすいなって感じることが多いです。

企業によってはネットワークエンジニア、セキュリティエンジニア、セールスエンジニア全て揃ってるのでキャリアパス変えたいって時にも有効かも。

※ちなみに「PM」というのは「プロジェクトマネジメント」の略称です。スケジュールとかお金とか人員とかetcのプロジェクト進行に関する管理全般をする役割、仕事のことを指します。PMがいないとプロジェクトは回りません。プロジェクトを左右するのはPMの出来にかかってると言っても過言ではなく、めっっっっっっちゃ過酷な仕事です。
新卒だったのであくまで「経験」としてPMやらされましたが二度とやりたくないです。進捗管理は好きなんだけどね。

SES/派遣

次にやったのは派遣とSESの企業です。
違いについてはやっぱり以下を参考にしてね。

どっちも「システムをお客様の会社に導入する時にプロジェクトに常駐する」ことが多いです。そのため上記SIerに派遣されることも。勿論種類によってはネットワーク系だったり、サポート系だったりもするので必ずしもプロジェクト単位とは限りません。が、ほとんどがプロジェクト単位と言ってよいでしょう。
経験を積めるという意味では全然問題ないと思いますが、新卒でSESは帰属意識が持てないという寂しさがあるかもしれません。とは言え今の時代そんなのどうでもいいって気もしますが。

ERPコンサルタント

SIer時代も半分はこれやってました。ERP(Enterprise Resource Planning)はある程度の規模の企業ならどこでも使っている、会社の基幹(中枢)を担うシステムです。
種類は色々あるんですが私は会計ERPを最初の会社で2~3年、後に1年弱+派遣時代にもERP連携なんかを担当していました。 物流系(コンビニとかの小売業におけるモノの流通を管理する)も少々やったけどややこしかったのでもうほぼ覚えてないな…

「コンサルタント」ってなんかかっこいいですよね。かっこいいんですが、やってることは正直SIerのプロジェクト内と同じようなことです。
一番のポイントは「顧客の要件をどうやってシステムに落とし込めるか」という顧客との折衝+プログラマーさんとかその他関係者(超省略)とかとのやりとりetc…かなりコミュ力重視なとこがありします。顧客折衝経験がないとコンサルはキツイと思います。対人ありきだからね。
この段階までくるとプログラミングとかはほぼやりません。知識としてはある程度あった方がいいけど、必要なのはあくまで「プログラマーに指示ができるかどうか」です。書類仕事や顧客折衝ばかりです。こういうの苦手な人は死ぬほどストレス溜まります。
とは言えERPコンサルタントはほぼカスタマイズして開発するようなことがないので(あってもAPI連携とか)営業がミスらない限りは本来大変なことにはならないんですが…………… 案件次第です。

プリセールス(セールスエンジニア)

日本ではようやく最近メジャーになってきたポジションです。プロジェクトには段階があって

1.商談開始(営業)
2.受注前営業(コンペとかはこのあたり)
2.受注(コンサルへの引き渡し)
3.開発フェーズへ…

ざっくりこんな感じなですが、プリセールスは2~3の辺りを営業と一緒に行います。

↑のコンサルの部分で「顧客要件をどう形にできるか」という点に触れましたが、その前段階である程度の提案を形にするのがプリセールスの役割。大体プレゼンです。プレゼンとデモ。
近年はアジャイル型開発が主流になってきてるのでPoC(サンプルとしてお見せするシステム。デモとしてガワだけでも動いて見せられるもの)を作ることも要求されることがあります。PoCに関しては費用を頂戴して作成することが多いのでPoCのみの契約を結ぶことも。(時間がかかるものなので発注する企業も無償で、というケースは減っているようです)
※PoCに関してはコンサルが作成するケースもあり。

新卒でやれる(目指せる)職種/企業系統

プログラマー/SE/NWエンジニア/セキュリティエンジニア
辺りなのかなぁと思います。

いきなりITコンサル(有名なとこだとアクセンチュアとか)にいっちゃう方もいますが、未経験でITコンサルは結構無謀です。相当頭の良い人しかやれんと思います。(やれるやれない以前に任せられないという顧客側の気持ちもある)とはいえ私も新卒でITコンサルの経験は当然ないので、今はどうなのかさっぱりわかりません。プロジェクトでOJTとかして結構ハードな環境で学ばせるのかもしれない。
プリセールスはほぼ未経験は無理で10年以上の経験値を求められることが多いです。(といっても新卒時代に近いことはやらされてました)

というわけで、研修とかもしっかりしていて様々な経験が詰めるとしたらやっぱり日系のSIerなんじゃないかな~と。但し日系は物凄くドメスティックな働き方なので、ちゃんと選ばないとブラックな案件だらけになること請け合い。できるだけ一次請けをしている企業にしましょう。二次受け三次請け…と下に行けば行くほど結構悲惨な目に遭います。近年問題になったCOCOAの多重請け構造とかでも挙げられてましたがシステム開発って大体あんなものです(とはいえあれは多重請けそのものが問題だったわけでなく他に問題があると思うんだが)
何故日系って最初に記載したかというと、外資より日系の方が研修がしっかりしてるケースが多いからです。これはケースバイケースなのでぜひ調べてみたりOB訪問で聞いてみましょう。日系企業苦手だけど(文化が)外資は一人でなんでもしろよ文化なのでこれはこれでキツイのです。

あとプログラミングデータベースネットワークセキュリティ用語の基礎が分からないとお客様と会話すらできないので、それら技術用語を新卒の時に叩き込んでおくと、即戦力は難しくても経験年数上がるとお客様先のSEと会話がしやすくなるし、逆にその辺りの用語を理解してないと信用されません。
なので、新卒で経験がない間はガンガン勉強させてもらいましょう。これはどんな職種でも言えることですが「未経験者に即戦力」を求める企業は皆無です。新卒とあらば猶更です。
難しいことも多いと思いますが最初はだれでもそうなので「お金貰えて勉強もできるなんてラッキー」くらいの気持ちで行きましょう。勿論教えてもらう相手に敬意を払ってだけどね。

学生時代に学ぶべきこと

1.何かしらプログラミング
2.お金、経済周り
3.やれるならインターン

あくまで個人の見解ですが…以下一つ一つ

1.プログラミング

近年自分でも開発しやすい傾向にあるのでもしIT系興味あるなら何かしら開発をしてみることをお勧めします。プログラミングの授業とかきっとあるよね?あるよな…?私の時代はC言語でした。授業1期しかなかったから全部忘れたけど。
今は完全にWeb系が強いので何でもいいから一つだけ言語を選び、ちょっとしたものを表示させるのだけでもやってみると面白いと思います。それをネタに企業と会話できるので面接もはかどるんじゃないかな。

2.お金、経済のこと

是非興味を持って学んでほしいです。今後の日本では一人一人がしっかり意識してるかしてないかとではかなり差が出ると思います…こんな低金利時代なんて悲しいけど自分のことは自分でしっかり守って行った方が良い。
お金のこと…ってことで、興味あるなら簿記の世界も悪くないんですが、仕事で使わないと絶対忘れるので社会人経験ある程度積んでからのがいいかもしれない。でも会計は強いぞ。マジで強いぞ。
経験値による持論になっちゃいますが、IT×会計×英語があれば一生食いっぱぐれない自信があります。

3.インターン

折角学生なのでインターン利用できるとこはガンガン利用してください。インターン制度私の時はあったかもだけど主流じゃなくて…めっちゃ勿体ないことしたな~と思いました。
海外では新卒向けの新人研修とかがないので、大学時代にインターンでしっかり学び、即戦力として就職するケースが多いです。
それだけ有用なシステムなので活用してほしい。私も大学時代に戻ってインターンやってみたい。

余談:英語について

余談ですが、私が外資にいたので英語についても聞かれることが多いので&興味ある人は多いかな?と思ったので…

英語に関しては正直「経験に勝るものはない」ので、机に向き合ってひたすら英語の勉強よりも、留学できるなら短期留学でもいいからするといいし(その代わり日本人で群れないこと。現地の友人を作ろう)…って感じです。
が、これはマストではないかな~と。どんだけTOEICのスコア取れても使わなきゃ意味がないので。但し新卒採用の時にはTOEICを足切りに使うようなので、できるに越したことはないのかも。

でも個人的には、
ある程度日系企業で経験→外資企業に転職し、現場で学ぶ
というのが一番手っ取り早いな~と感じます。
あとはオタクなら英語吹き替えされてる好きなアニメ/映画を見る!!これがいっちゃんお勧め!SNSで海外のオタ友作るのも良いぞ。

なお私はTOEICスコア持ってませんが、30頭にワーホリで海外に行き、そこで仕事を見つけた(たまたま運が良かった)経験から外資企業の採用されるようになりました。日本平均よりも喋れるし聞けるとは思うけど、文法や語彙力がないのでテスト受けても落ちる自信しかない。
キャリアの中で「いつか外資に行きたい」とかのレベルであれば会話優先に動いた方がいいんじゃないかな~と。TOEIC800越えでも会話できない日本人なんて死ぬほどいるし、外資系で求められるのは読み書き<<<会話です。

注:あくまで個人的な意見であり、TOEICの勉強が無意味という話ではありません。ビジネスに必要な語彙が詰まってるので外資にいたら嫌でも必要になるものが沢山ある。
最初から外資を目指すならTOEICめっちゃスコア取らないとだけど、ことITに関しては、上述した通り日系で経験を積んだ方が良いと思うし、その観点だと「そのうち現場で学んだ方が手っ取り早いのでは?」と思うから。外資でも顧客は日本人なので、中途採用においては英語力<経験値で判断されます。そのため、敢えてIT職を目指す学生に必要なものと感じてないだけです。(ぶっちゃけ会話さえできれば基礎能力は義務教育レベルでどうにかなる)

趣味と仕事の両立

これについてはどの職種に行っても絶対最初は苦労します。
断言しますが絶対苦労します
なのでITに限った話でなく、最初の半年は心身共にキツイという覚悟はしておいてください。残業とかの意味でなく生活スタイルが一気に変わるのでこんな大変なことはない。あと責任が伴うのでプレッシャーも桁違いだと思います。
でも土日は休むんだぞ!新人の時から根詰めすぎても何も得るものはないぞ!それよりしっかり休んでリフレッシュして仕事の時間に超集中して吸収しよう!そういう意味だと土日はがっつりオタ活しよう!あれ、オタ活できるじゃん!やったね!

暫くして慣れてくると平日でもいい感じに両立できるタイミングが来るし、それでもキツイときは辞めるっていう選択肢を選んでも良いんです。私も病んで仕事辞めたり、休職したり、思い切って全然違うことしたり…と色々やってきました。そんなかんなで15年↑IT関連にいて今はフリーランスです。今はIT以外のことやってるけど、1年後またITに戻るぞ~となっても仕事がある自信があります。常に声がかかるのでありがたいけど本当に人材不足なんだな…とゾワゾワします。

あと「ITは大変」っていう話もよく出てくると思いますが、大変な時は大変だけど(納品前とか)その後落ち着くと途端に暇になるっていうのもITの特徴な気がする。プロジェクト次第だけど相当根詰めてる時期じゃなければ有休もとりやすいです。取りにくいところはちょっとブラック気味。
あと近年労基法が厳しいので定時キッカリとは言わなくてもしっかり残業代出るとこが多いし、月の残業時間が少ない企業も沢山です。残業代でないところは間違いなくブラックなので辞めようね。

なのでそこまで怖がらなくても良いよ。
時代は良い方向に、少しずつだけど変化してます。

色々あったけどそれでもITで良かったな~と思えるのは「一時的にドロップアウトしても戻れる世界だから」という点です。あと比較的お金も貯めやすいです。こんな職種なかなかないと思うんだよな…それほど人材が常に不足しているし、経験者が少ないということ。

なのでぜひ私たちに若い力をください!
ウェルカムIT!!!!
(ただしくれぐれも無理はしないでね!!!!心身ともに健康が第一!)

あとキャリアや人生に悩んだら是非キャリアカウンセラーの力も借りてみてください😌 …というわけでお約束みたいな流れですがもはや友人でもあり恩師でもあるmonaさんのnoteご紹介です。



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