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露地栽培の野菜はなぜ凍らないのか?

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は野菜のうんちくの話をしたいと思います。ちなみに2月って1年で最も寒い時期ですよね。この時期はトイレに行っても手を洗うのが億劫になります(笑)。

下記は大阪の月平均の気温の推移ですが1月~2月ごろがやっぱり気温が低いことがわかります。最低気温では氷点下になっていることもあり、朝、水たまりが凍っていることもありますよね。

(大阪の月平均気温の推移)

それなのに露地栽培されている野菜はなぜ凍らないのでしょうか?

野菜の体の90%近くは水分で構成されているので、氷点下になると凍ってしまっても不思議ではありません。

これは野菜が、冬になると体内の水分が凍らないように、体内の糖分を増やすためです。

中学の時に習ったと思いますが、通常、水は0℃で氷になりますが、塩水は0℃より低い温度にならなければ凍らなかったですよね。塩水では、濃度が高くなるとともに氷になる温度がより低くなり、飽和溶液では、マイナス21.3℃まで凍らないそうです。

植物は体内の糖分を増やして自らの体が凍ってしまわないようにしているのですね!
つまりこのことからどういうことが言えるのか。既に勘のいい方はお気づきだと思いますが、寒い時期の野菜は甘くなるんです!

植物が自らの体が凍らないように体内に糖を増やすことで、野菜の甘みが増すんですよね。

農業はサイエンスの塊! 
農業を”理科”の目線で見ていると面白いことがたくさんあります。

こういったことを考えながら冬野菜を食べてみてくださいね。
より味わい深くなりますよ~。


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