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トマト+☆☆☆=満足 ~消費者の視点とは~ (農業)

かこんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。農業者は農作物を一生懸命に作ります。日本の農作物は外国の農作物に比べて十分においしいのですが、それでもよりおいしいものを作ろうと手間ヒマを惜しまずに頑張る農業者の方が多いです。おそらく農業もモノづくりで「職人気質」でとおといあり、よりおいしいものを作るというのは農業者の「誇り」なんでしょうね。
その暑い日も寒い日も努力されており、その姿は尊いものです。

ただしブランディングをしていくとなると倫理的な美しさ・尊さだけではなく、戦略が必要で、戦略の素となるのが「消費者の視点」です。

タイトルにある 「トマト+☆☆☆=満足」の☆☆☆にはどのような言葉が入るでしょうか? この記事を読んでくださっている皆さんも一緒に考えてみてください。
農業者に聞くと☆☆☆に入る言葉は「美味しさ」「品質」「うま味・うまさ」という回答が返ってくるそうです。
確かに「トマト+美味しさ=満足」というのも成り立ちますよね。

一方、消費者に同じ質問をしてみると、返ってくる回答は「チーズ」「パスタ」「塩」という言葉が返ってくるらしいです。
こちらも「トマト+チーズ=満足」という式は成り立ちますね。

つまり農業者と消費者は見ている視点が違っているということなんですね。
農業者はあくまでトマトをあくまで農産物とみており、消費者はトマトを使った食卓のシーンを思い描いている、、ということです。

このように農業者と消費者との価値観や視点がズレていると、冒頭のように農業者が必死になっておいしいものを作ろうとする努力も、消費者にとっては望んでいないことである可能性もあります。
(もちろんおいしければ有難いですが、消費者にとってはそれ以上に優先してほしいことがあるかもしれません)

しかし日々、畑で作物を育てている農業者にとって「消費者の視点を持つ」ということは、実は意外と難しいものです。

消費者の視点を持つための第一歩は自分の作物を自分が売り場で買ってみるということから始まります。自分がこの農産物にこれだけのお金を払うか、「おひとり様のサイズのものがあれば・・」とか、「これぐらいの価格であればもっとたくさん買うのに・・」とか「このサラダセットみたいなものがあればいいのに」とか消費者目線の発想を体感することが大事です。

消費者目線を持つことで同じ農産物でも新しいサービスや特徴を作り出せるかもしれません。

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com

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