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強いブランドの特徴とは!(農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今までに何度も農産物のブランドについて記事を書いてきました。そしてブランド力があるというのはその名前を聞いただけで肯定的なイメージが頭に浮かびあがってくるものだということを述べてきました。今日は強いブランドに共通する5つの特性についてお話したいと思います。

①ブランドイメージが 明快である
強いブランド に共通する最も重要な特性はイメージが 明快であるということです。ブランド名を聞いた時に買い手の心の中に イメージが思い浮かぶ からこそ選ばれます。名前を聞いても イメージが浮かばなければ 選ばれることはないでしょう。ではどうすれば買い手の心に明快なブランドイメージを作ることができるのでしょうか?
そのためには 売り手側がブランドアイデンティティ(個性、こだわり、存在意義)を明確にすることが大事です。 ブランドアイデンティティ個性、こだわり、存在意義)とブランドイメージは 原因と結果のような関係です。 明快なブランドイメージを作るためには明快なブランド アイデンティティ(個性、こだわり、存在意義)が前提となります。ブランド アイデンティティ(個性、こだわり、存在意義)、つまり自分のブランドはどのようなブランドか、消費者にどのようにに思われたいかという考え方がしっかりしていれば何をすべきか 何をすべきでないかが明確になります。

② 感性に訴求している
ブランド 作りはサイエンスとアートの融合です。強いブランドは 顧客の理性だけではなく消費者の感性にも訴求しています。顧客を惹きつける農産物になるためには 健康効果や機能性の訴求によって顧客の理性に訴えることは有効ですが、それだけではなくネーミングパッケージ、デザイン、物語、接客など消費者の感性に訴えていくことも必要です。これからの農業は品質の良し悪しだけでなく消費者の心をとらえる共感が必要だということです。(=愛される農家)

③独自性がある
強いブランドは 独自の価値を消費者に提供しています。無難・平凡・平均・ 普通・まあまあ・そこそこ はどれも ブランド作りの NG ワードです。これからの時代は ”無難=難あり”の時代ということです。強いブランドを作りたければ”脱・無難”、”脱・平凡”で周りがやっていないことをやる必要があります。そもそも 皆が簡単に真似できることでは ブランドは生まれません。ブランド 作りに成功するためには 過去に例がない からやらないのではなく 過去に例がないから 挑戦するという姿勢が大事です。

④価格以外の魅力で顧客を引き付けている
価格を下げなければ 顧客を生み出せないとすれば、それはブランドではなく ただの商品です。強いブランドは 価格以外の魅力で顧客を引きつけています。強いブランドを作るためには いかに安く売るかではなく、いかに安く売らないかに知恵を絞らなければなりません。価格で引き付けた顧客は結局ほかに安いものがあればそちらに逃げていきます。

⑤情報発生力がある
強いブランドには ”情報発生力”があります。”発信力”ではなく”発生力”です。 具体的には新聞、テレビ、雑誌などのメディアで取り上げてもらいやすいということです。自分でこの農産物は美味しいと広告するよりも、この農産物は美味しいとメディアが伝えてくれた方がはるかに信頼性が高く説得力も高くなります。さらに記事や番組情報は 広告と違って基本的に無料というのがいいですね。どうしたら地元メディアや 報道機関が情報を取り上げたくなるかを考えてかんがえましょう。
またメディアだけでなく消費者に対する情報発生力が”口コミ”です。この口コミは伝搬力も強く、味方になればこれほど頼もしいものはありません。ただ口コミを発生させるためにはコツがあります。ブランドの特徴がシンプルで伝えやすいものであるということです。
消費者は自分の感動を人に伝えたい、教えたいという行動をとる傾向にありますが、わざわざ難しいものを一生懸命に伝えてはくれません。ブランドの特徴がシンプルで伝えやすいものだから伝えてくれるわけです。

以上、5つの特徴をあげてみました。
ぜひ戦略的な農産部のブランド作りを行ってくださいね!

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com

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