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農業初心者向け 直売所で販売するコツ! ⑤ ~農産物も見た目が9割?~

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。前回に引き続き、”農業初心者向け 直売所で販売するコツ!”シリーズの5回目です。
だいぶん前になりますが「人は見た目が9割」という本がありましたが、これは農産物にも同じことがいえます。第一印象など「見た目」でどれだけ惹きつけられるか、、というのが非常に重要です。お客さんの目に留(と)まらないと買ってもらえないからです。見た目の重要さについて見ていきましょう。

●見た目の良さで購入を決める!
まず見た目の良さに気を配りましょう。仮に内容量も品質も価格も全く同じならお客様は購入の可否を見た目で判断するするしかありません。 袋に入れて販売する野菜では形と大きさをそろえることが大前提です。きゅうりではまっすぐなものはまっすぐなものだけ、曲がったものは曲がったものだけを同じ袋に入れ、じゃがいもでは少なくとも大・中・小に分けて袋に詰めます。(形がバラバラなものが一緒に入っていたらやっぱり見た目が良くないですよね)
袋が汚れているものや曇っているものは手にとってもらえません。さつまいもなどの土物野菜は定期的に新しい袋に入れ替えます。曇りやすい袋を使っているのなら曇り止めの施された防曇袋に変更します。ほうれん草などの葉物野菜は全体に全体を袋に入れて口を閉じます。袋からはみ出た部分の鮮度が失われ、一日で廃棄することになりかねないからです。毎日の荷造りが終わりトラックに積み込む前には見た目が大丈夫かどうかもう一度点検することを習慣づけてください。

●POP を作って説明しよう
お客様からPOPのある野菜を選んで買っています、、と言われたことがあります。生産者の熱意や想いが伝わってくるからだそうです。直売所では商品のPOPが購入の判断材料や来店のきっかけになっていることがわかります。ではどんな農産物にどんな POP を用意すべきでしょうか。
例えばトマトでもいろいろな品種があります。しかし見た目はどのトマトも大きな違いはないのでお客様には味の違いが判りません。そこで”昔懐かしい味のトマトだ”と種苗会社のカタログに書かれていたりすると、ズバリそれをアピールします。
生産者自身を PR することも大事です。栽培へのこだわりや想いといったものをアピールしましょう。
冒頭で紹介したようにPOPによって生産者としての想いを感じるのです。
なおPOPは大きすぎると主役の農産物が見えなくなっては本末転倒ですのではがきサイズ程度で商品の手前に掲示するのがよいです。

●いろどりやカラーシールで目に留(と)めてもらう
赤いミニトマトが並んでいる中に黄色や緑色のものがあると真っ先に目に入ります。様々な色の野菜を栽培しいろどりでお客様の興味を惹きます。また袋入りのミカンやリンゴがところ狭しと並んでいるところに色合いの違うシールの貼られているものがあれば、興味が惹かれます。何が書かれているのだろうとの思いで、いち早く手に取ってもらえます。シールには書き入れる文字数を極力少なくします。小さな文字がたくさん書かれていると読みづらくてかえって逆効果になるからです。(細かい文字がたくさん並んでいるとよみたくないですもんね。)
かといって品種だけ書いてもお客様には何も伝わりません。要点を簡潔にわかりやすく表現することが大事です。
ある道の駅で卵が籾殻を敷き詰めた箱に入れて販売されていると売り場で際立っています。容器も重要なのです。いつも当たり前のように使っている容器も、ちょっとした工夫で人の目を惹きつけます。

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com

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