財布にも環境にも優しい農業設備 ~アグリーフ~
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日は環境に優しくかつコストダウンも図れる設備の話です。
トマトやイチゴ、きゅうりなどハウス栽培では温度管理のために重油を燃焼させる暖房機がよく使われています。促成栽培や安定収量、安定品質のためには必要な設備ですね!
重油を燃焼させるとCO2が排出されます。植物の栽培では光合成を促進させるためにCO2が必要なのですが、暖房機で重油を燃焼させるとCO2以外の気体も発生し、人体に影響があってはいけないので、暖房機で燃焼させたときに発生する気体は煙突からハウス外に放出してしまいます。
一方で、ハウス内のCO2濃度を高めるため、多くのハウスではハウス内では灯油を燃焼させるタイプCO2施用装置(光合成促進機)などを使っています。
これってすごくもったいないですよね!
重油の暖房機で発生したCO2を含む気体はハウス外に放出してしまうのに、また別にハウス内で灯油を燃焼させてCO2をハウス内に供給しているのですから。
もし、重油暖房機から発生した気体からCO2だけを取り出して、ハウス内で光合成促進のために使えたら!!というのを実現させたのが、自動車の部品メーカーであるフタバ産業の「agleaf(アグリーフ)」!
これは画期的ですよね。
agleaf(アグリーフ)は、暖房機の排気ガスに含まれるCO₂のみをタンクに貯留し、日中、作物の光合成が活発な時間に貯蔵したCO₂をハウス内の植物群落に局所施用するシステムです。
重油暖房機から発生した気体からCO2を取り出してハウス内に供給するので、CO2削減にもなるし、CO2施用のために灯油の燃焼をする必要がなくなるので、エネルギーの消費量の削減にもなります。また環境にやさしいだけでなく、財布にも優しいのがいいですね!
フタバ産業は自動車のマフラーを作っているので、排ガスをきれいにする技術を持っており、それを農業に応用したものになります。
ドンドン新しい技術で農業を「効率的に」、「経済的に」、そして「環境にも優しい」農業を実現していったほしいですね!
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