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連続収穫するナス科野菜 (トマト・ナス・ピーマン)の栽培基本(農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日も栽培の基本についての話です。
トマト・ナス・ピーマンなどに栽培では株は上へ上へと茎をのばしつつ、次から次へと実をつけていきます。
このタイプの野菜の特徴は花芽をつけつつ、一方で生長点をドンドン上に伸ばしていくことで、花や果実を充実させる発育(生殖成長)と茎葉を伸ばす成長(栄養生長)とが常に競い合うように繰り返されています。

とはいえ 野菜にとって重要なのはまず子孫を残すこと。根から吸い上げられた肥料成分や光合成で作られた光合成産物(糖)が優先的に花や果実に優先的に回るため、ある程度、着果が続くと草勢が低下してきます。樹が細くなり元気のない状態です。そこで着きすぎた花や実を取り除く、摘花、摘果が必要になります。

果実に向かう養分が減って茎葉に回るため、茎葉の成長と花や果実の充実が交互にバランスよく繰り返されるようになります。
なお トマトは完熟果を収穫しますが、なす・ピーマンは収穫するのは未熟果です。熟す前に収穫するので、トマトの摘果と同じような効果があります。

また脇芽や果実の発達には初期生育から根を十分に張らせることも大切です。 根が増えればその先端で作られる植物ホルモンも増え生育が促されます。

トマトの原産地は雨が少なく乾燥した気候の南米アンデス地方。その頃の性質が受け継がれているため、露地で栽培するなら、雨よけ栽培が向いています。トマトは葉が濡れると病気になりやすく、土中に水分が過剰にあると根腐れなどもおこりやすいためです。

また生育初期は過繁茂に注意が必要です。
花芽がつけば養分が花芽のほうに優先的に回るため、茎葉の成長は止まりますが、それまでは茎葉側に養分を引き込む力が強いため過繁茂になりやすいです。第三花が開花する頃には完熟果を収穫するまで第一花、第二花の実もそのままついている状態になりますので着果負担が強まり、今度は草勢の低下が始まります。着果した株からそれぞれ摘花・摘果して花数、果実数を少なくします。 草勢低下の症状が現れた場合は、摘果後にぼかし肥料や油かすなどの株元に施し、その上から発根を促す液体の活力剤を与えて茎葉の成長を促しましょう

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