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いろんなことが怖くなったら南アフリカでサメと泳いだっていい

「サメと泳いだ。
ケージなしで」

全て終わって綺麗で意外と都会なホテルに戻り、
ベッドの上で家族にLINE。

あの映画ジョーズに出てくるサメのモチーフとなったホホジロサメ、人喰いサメ、、、

場所は南アフリカの下にあるダーバン
海岸東側沿いの都市

早朝のダーバン 朝日を見ながら出発する瞬間


6月のとある日、行きの飛行機にCAとして乗務中。
お客さんを迎える準備をする前にクッキー食べながら速攻お茶タイムをしていた。
南アフリカのステイで何をしようか?とぼんやり考える。
サファリツアーくらいしか想像つかないから、現地着いたらツアーはないか聞いてみるかなど考えていると、

他の男性クルー2人がやってきて、
「サメと泳ぎに行く?」と誘われる。

さ、サメ?…….

もはや未知すぎる。

「OK」

予備知識ゼロだから謎にワクワクしたのを覚えてる。


何にも用意はなかったけど、12年もクルーのツアーやってるベテランの人が
ホテルまでピックアップに来てウェットスーツもレンタルできるみたい。

なんとかなる。でしょう…

ドバイから約8時間のフライトを終え、ダーバン到着


翌朝、5時に集合。車で40分かけて沿岸に向かう。
レンタルしたウェットスーツに着替えて準備。


ディズニー映画モアナに出てくるようなおじさん男4人と
私たち3人、そして他のツアーのお客さん3人(こちらの人たちはケージ付きで、ケージの中から出ずに近くでサメを見るコースを選択)で向かう。

朝日を見ながらぐーんと伸びをする。
そして砂浜から、自分達が乗るボートをみんなで押す。
なんともワイルド。

そこから20分かけて、ホホジロサメがいるスポットへ向かう。

船の真ん中を開け円形に座り、
「もしもし亀よ亀さんよー」の高速バージョンに乗るように
波に合わせボートが上下に揺れる。
海水が顔にガンガンくる。

そのスピードの中、掴むのは自分がしゃがんで座ってるフチにあるロープ1本

… サメに会う前からかなりの異世界体験

やがてスピードが緩まり静寂。



かと思ったらモアナのおじさんたちが海面を叩き始める。
サメを呼んでる…
サメと泳ぎに来たのに、この時ばかりは
「わざわざ呼び寄せなくていいよ、、」という気分になる。笑

最初に少しでもサメの空腹を満たすため
餌となる魚を投げる。 するとサメがどんどん来る。
ぱっと見5頭。

頼りないボートを囲む5頭のサメを見て「冷静にしてね〜」は無理がある。笑

緊張に気づいたのかモアナのおじさんたちが屈託のない笑顔をこちらに向けてくる。
こちらも試しに笑うと緊張がほぐれてきた!ような気がする。

先におじさんたちが海へ勢いよくドボン。
餌をあげ続けたり、海面を叩き続けたり、カオス。

サメがすぐそばにいる中で、慣れないシュノーケルの装着。

いざ自分の番になり、海へドボン。

一旦サメのことは忘れていたが、周りには5頭のサメ
3人のクルー同士腕を組み、うつ伏せの水面に浮く。

サメの尾ビレが足に当たる…
さすがに恐怖心はくる。

うち1人がシュノーケリングがうまく装着できておらず海水が入り込み咳き込む。動きも大きくなる。
するとそのパニック状態に気づいたのかサメが寄ってくる。

それに気づいたモアナのおじさんもすかさず寄ってくる。

「落ち着いて、深呼吸
サメはここに暮らしてる
わたしたちはここに遊びに来ているだけ
こちらが恐怖心を少しでも感じると、それをサメが察知する
するとわたしたちを獲物だと感じて襲ってくる。
よく見てみて、かわいいよ」

ほら!写真撮るよ!静かに浮くわたしたちの写真を撮り出すモアナ

ああそうか

何かが腑に落ちた。

そこからはただ目の前にある状況だけに集中した。

何秒、何分経ったのか時間の感覚も無くなってくる。


静かだった

とつぜんの静寂が訪れた

サメが、まるで友達のように感じる

ただそれだけで、恐怖は無くなった… 

なんだこの感覚、
海の中で一番怖いサメと友達になって、海と一体化してしまったようなこの感覚

無事に帰ってきて着替えて、外のスペースでコーヒータイム
いつもはいれない砂糖をたっぷり入れて、
現実に戻ってくる。

夢だったのかな。



いや、
興奮冷めやまぬうちに送られてきた水中でのビデオを見て確信する。
確かに自分はホホジロサメと泳いだんだ。

最後の記念写真 笑 Shark Cage Diving KZNってところのケージなしプランを利用しました。



恐怖の向こう側にあるのはクリアな至福の瞬間

いろんな当たり前に疲れたら、
何かを選ぶ時に「怖い」が勝ってしまったら、
その怖さの向こう側にある感情の方に焦点を向け直して
雑音のない光を想像してみてにんまりしてみる。

なんなら南アフリカでホホジロサメと泳いだっていい。

よね?😁


With love, 
今日も思いっきり生きてみようか
Mirai

(◆この経験は下のビデオでウィルスミスが語ったことと似てるなと思ったのでついでにシェア↓ ドバイでスカイダイビングをしていた時の話)





創作のために使います!もっともっと愛を広げていきたい