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2022.5.11 教育や人材育成は当事者への動機づけを仕組み化することが重要だと思った話

こんにちは。
この頃、「給付型奨学金」についてのニュースを良く見ます。
2020年度から、「就学支援新制度」で給付型奨学金+入学金・授業料の減免制度が始まっているようですが、その制度には世帯年収の条件があります。
現在、この制度のアップデートとして、
”世帯年収の上限以上の世帯でも理工農学部系の学生や多子世帯を支援対象とすることを「教育未来創造会議」の提言内容とする”
ことが日経に出ていました。

ところで、この教育未来創造会議って何ぞや?と思ったので、少し調べてみると、内閣官房のWebサイトに会議の議事次第や提言内容の資料を見つけたのですが、公開されている参考資料集やデータ集がかなりすごい!
教育関係、人材育成関係に興味のある方は、色んなまとめWeb サイトを見るのもいいですけど、他人の見方や意見に左右される前に、自分なりにデータを見て考えるのもかなり良いと思います。

それで、この未来創造会議での提言内容の概要資料をぱらぱらとみていたのですが、うーん、立派なことが書いてある・・・!笑

第3回教育未来創造会議 資料より抜粋

課題&ありたい社会像(Why)や目指したい人材育成(What)の内容は、これ自体を反対する人はいないと思います。
ただ、どうやってそれを実現するのか(How)については、この後のページで結構ページ枚数が割かれて記載されている割には、(●●の推進、●●の連携強化、●●の充実、●●の転換、●●の支援、などの施策っぽいことは書いてあるのものの、それが動いているイメージがつかめないと感じました。

なぜ動いているイメージがつかめないのか?
それは冒頭に書いた奨学金の施策も同様ですが、施策を考えて実行する側が良かれと思って実施することが記載してあるだけ、だからだと思います。
私は、当事者への動機付け・インセンティブ設計を考えること、つまりどうやったら当事者・対象者が自ら動くのか、そういったきっかけをどう掴ませるのか、有用な情報をどう届けるのか、を考えて施策に盛り込むことがHowを成功させるためのポイントだと思いますし、それを現場での1人1人へのきめ細かい対応だけではなく、仕組みをつくることで解決できる方法が考え出せればなお良いのではないかと思っています。

このテーマ、継続して考えてみたいと思います。

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