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内部告発

脱サラの大きなキッカケになった!
     【内部告発】
前回の【脱サラ】の記事でも触れましたが詳しく書き連ねていこうと思います。
28年間勤めた会社でしたが一番やりがいと刺激がありました。
なぜ!僕が『内部告発』の記事を書こうと思ったのは色んな経緯があります。
それは退職時に守秘義務の確認なんかを取られた割に僕の内部告発の守秘義務は守られていなかったりと、何故?僕は晒され僕は退職した会社を守らなくてはいけないのか?
理不尽な事が多い社会ですが近年、個人の主張もSNSをキッカケに出来る時代になり、思い切って書き連ねていこうと思います。
社会的に影響のある記事となると思いますので、すみませんが有料記事とさせていただきます。
ご自身の判断で購読の方宜しくお願いします。

内部告発

内部告発に至る経緯

そもそも何故?内部告発をしようと思ったか!内部告発に至る経緯をまずは書いていこうとと思います。
前回の【脱サラ】の有料記事でも触れましたが僕は医薬品を製造する製薬会社の工場に勤めてました。
医薬品。。。
そうです。
病院で処方される薬を製造する会社です。
人の口に入る薬、もちろん厳しい規格や手順に従って製造されているのです。
何かのトラブルでそれらの規格から外れたり手順を逸脱すれば、その製品はNG!その製品は薬の原料としては使えなくなります。
当然ですよね。
薬とは体調の悪い人に飲んでもらうのが薬ですよね。
そんな薬に1ミリの製造ミスもあってはいけないのです。
そのために定められたの製造マニュアルや製品規格なわけですね。
そんな製造マニュアルや製品規格から外れた行為を当たり前の様に指示していた上司。
何故、その上司がそんな指示を強いていたのか?
それはその上司の出世願望や見栄、プライドなんですかね?
そんな部下、約20名はとんでもない事をやらされていたんです。
その詳細を一つ一つ書いていきます。

医薬品製造データの改ざん

僕らは病院で処方される様な薬を製造していたのですが、その製造過程で様々な製造マニュアルや製品規格に沿って作業をしていました。
その製品マニュアルや製品規格から外れたり逸脱した場合にはすぐに上司に連絡し、製造をストップし対策などをして対応するのが通常です。
より良い物作りとしては当然のことですよね。
しかし、僕の上司は自分の職場での異常を出すのを嫌い(自身の評価を気にし)、異常時の隠蔽を当然の様に行う狂った上司でした。
その大きな所が『製品検査データの改ざん』でした。
医薬品を製造するにあたって定期的に製品の検査をするわけなんですが、その検査結果に規格があります。
その規格から外れた場合には『規格外』になりすぐに上司に連絡し対応しなくてはいけません。
しかし、その上司は何と!
『規格内に書き直してください』
と指示。
作業員は、『エッ』と思いつつも従わざるをえません。
この様な事が一度でも起こるのもいけませんが、上司の指示は続きます。
その期間、約4年。。。
僕はその上司と歳も近い事もあり何度も
『こうゆう事をしてたらマズイよ。』
と忠告しましたが、上司は
『対応していますのでお願いします。』
と、何をお願いしてるの?
ワケのわからない返答を繰り返します。
上司の指示していたのは『検査結果の規格外データの改ざん』でした。
酷い時にはほとんどの検査結果が製品規格から外れて改ざんデータがほとんどの時もありました。
データ改ざんを指示され、誤って規格外データを記入した場合には上司に注意される光景を見る事も度々ありました。
僕は仕事をしている意味?時間?最初からデータ改ざんするなら作業しなくても良いんじゃ無いか?とまで思いました。
いつまでも、この様な事をしててはいけないと思い様々なデータを集めて原因を追求し見つけて上司に報告もしたのですが聞く耳も無い様でした。
何故、聞く耳も持たないのか?
それは簡単で装置を停止すると製品の減産になり自身の評価に影響があると考えたんだと思います。
そんな感じで4年間にわたりデータの改ざんは当たり前の様に行われていました。
もちろん上司への不満は日に日に積もり、同僚達からも不満の声が大きくなっていきました。
何故、上司の出世願望の為に僕達がこの様な悪事に手を染めなくてはいけないのか?
僕は正義感が強い方では無いのですが、何となく許せなく同僚には内緒で『内部告発』をする事を決意しました!

内部告発の準備

まずは内部告発とはどぉすれば良いのかを調べました。
色々と調べていく内に
【改正公益通報者保護法】
なる法律があるのを見つけました。
内訳は
『事業者による不正の早期是正、また通報者がより安心して通報できる制度』
とあります。
そして、300人以上の従業員がいる会社は
『内部通報に対応するために必要な体制の設備義務』
があるとゆう事も知りました。
早速、社内規定を読み漁ると確かに!
『内部通報』の窓口があり、その窓口は
内部通報委員会(会社)
外部通報窓口(弁護士?)
がありました。
まずは内部通報委員会(4名)に、なる部署に社内メールで僕の職場の
『上司によるデータ改ざんの指示』
をいくつかの証拠のPDF資料とともに送信しました。
そしてそのメールは携帯のカメラで撮影し直ぐに削除しました。
何故、削除したかというのは、メールを送信したPCが職場のPCで誰もが使うPCだったからです。
一応パスワードなどは入れているのですが、目の前に居る上司に見られたり他の同僚に見つかったりすると、極秘に進めていく内部告発も失敗しそうだと思ったからです。
なんせ3交代勤務の職場なので僕がPCの管理はできません。
それと、僕を信頼してくれている後輩2人に、この内部告発の計画を説明し協力してもらう事ができました。
後輩2人には何か不都合が有れば全て僕のせいにして関係ないスタンスで良いからと言いましたが後輩2人は全面的に協力してくれる事になりました。
これで僕が会社に居ない間の状況も全て把握できる様になりました。
内部通報の翌日。。。
僕のメールフォルダに緊急を知らせる赤色の点滅のメールが届いてました。
内容は
『社内のコンプライアンス委員会を作りました。
今すぐに原因の追求をしていきますので、協力を宜しくお願いします。』
との返信でした。
僕は直ぐに会社側も動いたのだなと思いました。
証拠は十分に揃えていたので問題は全くなく、僕はコンプライアンス委員会からの連絡待ちになり、その連絡は直ぐに来ました。
連絡が来た相手は経営陣の2名でした。
そしてその連絡は僕の携帯に電話が来て
『今から事務所の会議室に来て話を聞けますか?』
との事でした。
僕はとても社内で出来る話では無いと思い社外での立ち会いを希望しました。
社内だと同僚や上司の目もあり不審な動きに気づかれると思ったのです。
そして仕事が終わってから僕の家の近所のスタバに来てもらえるとゆうことで、スタバで一部始終の話と証拠を見てもらい説明しました。
そのコンプライアンス委員会の方も社内始まって初の『内部告発』にどぉ対応すれば良いの戸惑ってました。
そして『内部告発』からの紆余曲折が始まるのです。

内部告発の経過

『内部告発』を済ませて会社初のコンプライアンス委員会が発足しスタバで打ち合わせ?をしました。
会社も法律に従いながら動いていたのでしょうが先に勉強していた僕からすれば不安極まりない感じでした。
会社がまず動いたのが、『社内の監査を強化します!』
との提示でした。各部署に通達されました。
その日の内に僕の職場には社内監査が入りました。
そして、監査員は的確に証拠となる資料を押収していきました。
当然ですね。。。
僕が全て資料のある場所まで事細かに伝えてたので•••
突然の監査に当事者の上司や働いていた同僚はビックリです。
目をまん丸にして一歩も動けなかったそうです。
証拠となる資料を持ち帰った監査員は、その資料を見ても意味は分かりません。
それを説明するのに多少の時間を費やしました。
それはそうですよね。
経営陣は現場でのルールや規格なんて事は全く知りませんので。
ただ、経営陣の方達は言ってました。
何故こんなに異常も起きずに医薬品が製造出来るのか?
確かにです。
何年にも渡り一切の異常も無く医薬品が製造され続けるのは逆におかしいですよね。
経営陣も誰かが何かを操作や隠蔽しているのは怪しんでいたみたいです。

データ改ざんの揉み消し工作


内部告発から証拠の押収、そして上司への事情聴取。
上司はパニックです。その医薬品の製造に携わる更に上司に相談に行ったみたいです。
やはりその製造ラインの上司達も腐ってました。
どんか対応をするのか見ていたら更なる隠蔽を指示しだしたのです。
僕の直の上司のチーフ(主任)リーダー(係長)、課長、次長、製造管理者がデータ改ざんの揉み消しに動きだしたのです。
揉み消しと言っても苦しい言い訳ばかりで、それは無理があるだろうとゆうような言い訳ばかりでした。
そして僕の元にコンプライアンス委員会の経営陣から連絡がきました。
その連絡の内容は、
『もっと強い証拠はありませんか?凄い無理な言い訳をして来て押し切られそうです。』
と言われました。
そうですよね。
この製造ラインの上司達は今までずっと異常やトラブルの揉み消しを行なって来た連中ですから。
今回も無理やり言い訳すれば押し切れると思ったのでしょうね。
コンプライアンス委員会は僕の同僚達からも事情聴取をしていました。
しかし、その事情聴取に呼び出されたら上司から『今回の事を認めると大変な事になるからデータ改ざんなどはなかったと言ってください』
と、口止めをされていました。
何の事情も知らない同僚達はむしろデータ改ざんがバレるとマズイ!
自分も罪に問われるといった感情にさせられていたみたいです。
それはそうですよね。
この会社に勤めていても一生会わない様な経営陣の人達に囲まれて質問責めされるんですから、怖かったんだと思います。
そして、揉み消しが功を奏し逆に僕の立場がどんどん危うくなって来ていました。
それはコンプライアンス委員会もデータ改ざんは間違いなく有ると分かっているけど事情聴取でデータ改ざんはなかったと証言されていたからです。
そこで僕はコンプライアンス委員会の経営陣に
『事情聴取に僕を呼び出して下さい。決定的な証拠を持って行きます。』
と言って次なる手段に打って出る事にしました。

決定的な証拠

そして、ついにコンプライアンス委員会から僕への呼び出しがかかりました。
当然の様に事情聴取前に上司から呼び出され口止めを念入りにされました。
その時僕はiPhoneのボイスメモを録音モードにしました。
そして、その上司を誘導するかの様に誰がデータの改ざんを指示したのか?
関係者は誰が居るのか?
実名で全て喋らせ、録音されているとも知らずに全ての証拠を掴む事に成功しました。
更にその上司に自分達の子供の位の年齢の後輩に隠蔽を指示するのは、いかがなものか?
と、問いただしました。
この件に関しては責任を自分が全て取ると言ってましたが、僕は
『それなら真実を自分の口から自白すれば良いのでは無いか?』
と上司に言いました。
観念した上司は自分から説明して来ます。
と言って事務所へ向かいました。
直ぐにコンプライアンス委員会の経営陣から僕に電話があり。
『全てを自白しました。』
と連絡があり、僕に証拠のボイスメモを持ってくる様に言われました。
コンプライアンス委員会に僕は証拠の写真や資料、ボイスメモなどを全て渡して内部告発は完了しました。

内部告発からのその後

内部告発が完了し、この医薬品の製造に関わった責任者は全員、役付を外され全く関係のない部署に左遷されて行きました。
そして会社の経営陣からは社内全体に、今回の様な事が無いようにとお達しがありました。
ただ、社員は内部告発があったという事実は知らないので何故いきなり大幅な人事異動があったのだろう?
みたいな感じでした。
そして医薬品の製造をストップして原因を調べて、正しい製品作りが再開されました。
しばらくは平穏な日々が続いてました。

報復人事

数ヶ月、何事もなく平和に過ごしていたある日!
突然、呼び出しがかかりました。
新しく部長になった上司からです。
嫌な予感は的中しました。
僕は全く関係の無い部署に異動をする様に言われました。
ある程度予想はしてましたが、やはり来ましたね。
その新しく部長になった人は今回の件で左遷されて行った人達の腰巾着みたいな人だったので大方僕の名前が出て仕返しに来たんでしょうね。
会社からすれば不正をする人もヤバいですが、その不正を暴く人も同じくらいヤバいですしね。
僕は退職する気持ちで内部告発をしたので異動を言われ二つ返事で
『退職します。』
と告げ、次の日から退職の準備、有給消化をしていきました。
退職して数ヶ月後に同僚達と飲み会をしたのですが、やはり課長から上の会社側の連中は僕が内部告発をしたのは全員が知っていたみたいです。
本来なら僕の名前は出ないように【改正公益通報者保護法】に守られなくちゃいけないはずなんですけど。
僕が内部告発したことによって少しでも不利益を感じたら訴える事も出来るそうです。
なんか裏切られた感じと、所詮こんなもんかって会社をバカにした感じで退職しました。
結論から言いますと、会社の経営陣は凄く優秀でした。しかし、中間管理職は自分達の立場しか考えないクズの集まりでした。
これではいつまで経っても良くはならないなって思ったのが素直なところです。
こんな事を言っては何でですが28年間勤めた会社で『内部告発』が一番、刺激的で充実した仕事になりました。
まるで『半沢直樹』みたいでした。
長々と乱文を購読いただき、ありがとうございました。

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