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読書メモ|データドリブンの極意 〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力

ビジュアルの効果を最大限にするためには、視覚属性をうまく活用し、意図した区分けで人間に認識させることが重要です。色を見分けるという行為は、教わっていなくてもできることです。こうした視覚属性をうまく活用することで、タスクを早く完了できるのならば、使わない手はないのです。

ビジュアルを正しく使う必然性

私は対象者を変えて何度もおこないました。黒一色の文字の羅列から3を探せと言われたとき、以下のようにさまざまな人がいました。

・ 真面目にじっくり数えて正しい答えを出す人
・ すばやく読んだが値がまちがっている人
・ じっくり読んだが間違っている人
・ もはや読むことを放棄した人
・ 一瞬にして正確な値を言い当てる、いわゆる数字に強い人 など

たった1つ色をつけてやっただけで、その場にいるすべての人が迅速かつ正確に読み解けたのです。ならば私たちはビジュアルを適切に使い、すべての人が共通して理解できる土壌を整えるべきなのです。

すべての人間が理解できる表現を選ぶ

記憶を構成する3つの要素
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 感覚記憶 200−500ミリ秒   本能的・直感的な記憶
 短期記憶 10-15秒      同時に記憶できるのは大体7つ程度
 長期記憶 最長で一生    個人の記憶力や経験に依存
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の計算ができますか?手を使わないでやってみてください。
 34✖️72🟰
では、紙とペンをつかって筆算でやってみましょう
  34
✖️ 72
ーーーーー
  68
   2380
   2448
これなら簡単ですね。
同じ計算のはずなのに、かかる時間はまったく違います。
暗算が難しいのは、過去の計算結果に短期記憶の容量を取られ、どんどん圧迫されていくスペースの中で、追加の計算を迫られるからです。
しかし、筆算は68という簡単な計算のあと、それを紙に書き残しました。記憶をすることなく次の計算に進めます。短期記憶は、10秒くらいの時間を記憶するもので、同時に覚えていられることも少ないです。
記憶をアウトプットすることによって外部の刺激に変換されます。そうすれば自分の記憶から消しても問題なく、その刺激に触れることによっていつでも情報を取り戻せます。そうして、さらなる思考のフローへ没入できるのです。

思考のフローを生み出す脳のしくみを押さえる
感覚記憶を動かす10種の視覚属性(Preattentive Attributes)

感覚記憶は考えなくても認識できる無意識の反応です。
色がついていると私たちは数えることが非常に容易になりましたね。
感覚記憶を動かすことのできる視覚属性は、脳科学の分野で諸説あるものの代表的なものとして10通りに分類されたPreattentive Attributesの例を紹介しましょう。(上の図です)
これらの視覚属性をうまく掛け合わせて表現することができれば、感覚記憶によるすばらしい認識と短期記憶による深い洞察のコンビネーションで思考のフローに没入することができるのです。

Tableauのアンバサダーなどをされている方のご著書です。会話形式なので個人的には苦手なスタイルです。苦戦しましたが、内容は有益ですごくいいこと書いてあります。
コーセラで学んで以降はまってるデータアナリティクスですが、なかでもTableauとRstudioが好きなので趣味レベルなりに知識やスキル積み重ねていきたい。


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