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ずいぶん遠回りしたけど―社会人学生を経て―ここにたどり着いた

 オンライン英会話を初めてから何回自己紹介をしたでしょう。出会った先生の人数分はしているわけなので数百回はしているのかな。それと比べて、日本語で自己紹介をした回数はとても少ないです。それに、なんかの集まりで「では簡単に自己紹介を!」となっても出身地と名前を言って、集まりによって専攻とか職種をひとこと付け加える程度、文字通り簡単なものが大半です。まあ、顔合わせという意味ならそれくらいで十分なのでしょう。

 英会話のレッスンでは、その後の会話がどう展開するかにもかかわるので、けっこう詳しく話すことになります。普通は事前に先生のプロフィールを読んでいるので共通点があればそこをアピールしてみます。それで一気に話が盛り上がって楽しいレッスンになることが多いから。たとえば海外ドラマ『フレンズ』が好きな先生に、わたしも!と言うと、4人のうちだれが好き?と続きます。さらには好きなエピソードある?というマニアックな先生に会ったこともあります。ちなみにその先生のお気に入りエピソードは、Air quotesの意味がわからないのに、両手でピースサインをクイクイ曲げるジョーイの話でした。

 話を戻すと・・先生のほうはどうして英会話を勉強したいのか?という点を知りたいと思っておられるので、そこにつながる自分の略歴をまずお伝えします。具体的には、最初の大学(法学部民法ゼミ)卒業後、精密機械メーカーの知財部門に勤務。特許事務所で秘書・調査業務を経た後、大学に入り直す。言語学のゼミにいたけど院に進むときに文学・文化系に専攻を変え、非常勤講師のお話をいただき今に至る――みたいな内容です。

 たいていの先生がずいぶん大きな変化だねとびっくりされ、日本でそういうキャリアは珍しいのでは?と言われます。また、オンライン英会話の先生方は、勤め人からフリーになったというケースが多いので、同じような道をたどってきたよーと親近感を持っていただけるようです。で、「時間はあるけどお金がない」という共通点で盛り上がるのでした。

 文字で表すとあっさり数行で書けますが、仕事+家事+学業の日々はなかなかしんどかったし、途中、父の入院、死去も挟み、長い道のりでした。母のほうはわたしが大学に入り直す前に亡くなっていました。というか、母の急逝が人生をリセットする大きな要因だったようにと思います。今思うと母が、遠回りしているわたしに何がたいせつかを気づかせてくれたのかな。入り直した大学は現役時代に、行きたいなと候補に挙げた大学でもあったのです。当時のわたしは担任への反発もあって(!?)「女の子らしくない」法学部を選んだのでした。でも、むさくるしい(と言われた)某法学部はわたしに合っていたし、遠回りだって無駄ではなかったと思っています。あとピアノ講師として仕事をした時期も少しあるのですが、それはまたいつか。

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