andymoriにハマる

今更andymoriにハマってしまった。
私にしては本当に珍しく、歌詞に惹かれて音楽を聴いている。たいていサウンドばかり聴いて、何を言っているか考えたこともなかったりするのに。

漫画の影響でハマったと公言するのは正直かなり恥ずかしいけど、、きっかけは『ふつうの軽音部』とかいう、最近ジャンプ+で連載開始した漫画。

そこで主人公が歌うeverything is my guitarのシーンにビシビシ来てしまった。曲を聴きながら読むと尚更。
『物語が始まるかもしれないんだよ』からのサビの見開き!『everything is my guitar 僕のギターをきいてくれよ 特になんのこだわりもない音 部屋の隅で埃をかぶってた』

このページがとても良い。ただのバンドオタクの主人公かと思っていたら、実は音楽をやりたい理由や言葉にできない感情があって、その描写が曲と抜群にリンクしていて、、まあこれ以上は皆さんにぜひ漫画を楽しんでいただきたいから内容については割愛する。みんな読んで。

とにかくこの歌詞がいい。先ほどのサビは『ねえ君 間違っていないよっていって そしたら僕何度も何度も何度も何度も何度も何度でもいつでも』と続く。
なんだか自分が肯定されている気分になる。そういや私のギターもそういや部屋の隅で埃を被ってたな。技術もないので音にこだわることなんてできる段階ではない。少しも上達しないので、萎えて放置してしまっている。
そういや、楽器に関連して言うと、学生時代はトランペットとベースをやっていたが、常に『下手くそは悪』と自分を責めながら音楽をしていた。

でも思い出した。そりゃ技術ももちろん大事なんだけど、音楽って感情こもってナンボだ。なんか久しぶりにギター触りたくなってきたな。

ところでこの曲。私でも見たことのあるアルバムの2曲目だった。早速Apple Musicでアルバムごと聴いてみる。するとこれがもう、アルバム全体としての完成度がめちゃくちゃ高い。2009年の、CD文化がぜんぜん現役だった頃の音楽だなと思う。

なんだかふと、学生時代を思い出した。サブスクなんてなかった高校時代、ツタヤで限られた予算でなんとかCDを手に取って、WALKMANに入れて、名曲もハズレ音源も、全て大事に大事に何度も聴いていたあの頃を思い出す。

やっぱり、CDを苦労して手に入れて、自分の端末に音源を流し込む一連の流れからしか得られない喜びはあると思う。音楽を自分の所持品として、物質的に感じられるからこそ、お金を払って苦労して手に入れたCDの音源はそれはもう大切に聴き込みたくなる。

大学時代、サブスクが出てきたときはそりゃめちゃくちゃ感動したけども、どんどん音楽を聴き捨てるようになってしまった。ネットサーフィンのごとく浴びるように聴く音楽は、有り難みがどうしても薄い。なんか発言が老害みたいになってきたけど許してほしい。

最近の音楽は、イントロがどんどん短く、序盤のインパクト勝負みたいになっていて、それはそれでいいんだけど、確実にアルバム全体のバランスで楽しむ音楽とは離れていっている気がする。

それに、あの当時のWALKMANとかいう音楽聴くことだけに特価した端末はいいよな。
世の中どんどん、スマホ1台で何でもかんでも出来る時代になっているけど、ある1つの機能のためだけに存在している物品の価値も、私は忘れたくないなと思う。本なんかもその最たる例だろう。

そういえば、iPadみたいな、ネット検索機能のついた端末で楽譜を見ていると、どこかで魔が差すというか、フッと集中が切れてしまう瞬間が皆さん発生する傾向にある、と恩師から聞いたことがある。同じ端末で、インターネットにアクセスできるという『可能性』が、集中を阻害するのだとか。私もその傾向はあるし、めちゃくちゃ納得感がある。

やっぱり、本やWALKMANといった、たった1つの機能のみ持つものは、自分とただそのものだけが世界のすべてになる瞬間を提供してくれる。そこには何ひとつ邪魔の入る余地がない。五感をフル稼働して、そのものだけを堪能することができる。デジタルデトックスとはよく言ったものだ。(WALKMANはデジタルだけど)

だいぶ話が飛んだので戻すけど、、
おかしいな、以前すすめられて聴いたときはぜんぜんピンとこなかったんだけど、andymoriめちゃくちゃ良い。やっぱり刺さる音楽や歌詞ってちょっとずつ、歳を負うごとに変わってくるのかもな。今更だけど、新たなレパートリーとして楽しんで聴いていきたいものだ。なんならわざわざCD買って、昔使ってたWALKMANに流し込んでみようかな。

ついでにeverything is my guitar、ちょっとギターで弾き語れるように練習してみようかな。

↓続き

↓聖地巡礼したやつ

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