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2022.7.13

こんばんは 


MONSTER
 
浦沢直樹さんの作品で一番好きです。
(これ以外読んだことない)

高校1年生の夏に真後ろの席の子が
漫画本を貸してくれたことがきっかけで
MONSTERを知りました。

その子は当時コンサドーレ札幌の
ポルトガル人選手に熱を上げており
辞典か何かを参考にしながら
ポルトガル語アルファベットを
見よう見まねで書いたファンレターを
手渡しで送るなど行動力のある女の子でした。
大学院生のお兄さんがいて
お兄さんのお部屋にある漫画を
なぜか私だけに時々貸してくれたのです。
今思えば私のリアクションが
出川クラスだったからかなと思います。

それまで漫画といえば
少女漫画とギャグ漫画だった私にとって
MONSTERはあまりにも衝撃的でした。


15歳で読むMONSTER

ヨハン・リーベルトが出てくる度に
鳥肌がぶわわわ、心臓がばくばくばく
足に力が入らなくなるような恐怖を感じて
焦って読み飛ばしたりしていました。 

この恐怖を誰かと共有し解放されたくて
眠る前の母親の枕元で
延々MONSTERのレビューをして
こっぴどく叱られたことを
昨日のことのように思い出します。

当時はグロ諸々に耐性が無く
加えてDr.テンマに異常なほど感情移入し
あまりの報われなさに
食べ盛りなのに食欲も失せ始め
大好物の炊き立ての白米を
おかわりできないという事態に発展し
読み進めることが困難であると判断を下し
途中で離脱してしまいました。

そういえば
数年前に観てたウォーキングデッドも
シーズン7の第1話が衝撃的で心が折れ
観るのをやめてしまいました。


28歳で観る読むMONSTER

2016年1月
東京に住んでいた私は
TOKYOMXで深夜再放送されると知り
録画予約をして心待ちにしていました。

そしていざ視聴し始めると
15歳の頃とは大きく異なり
不気味で切ない物語の世界観に
惹き込まれていきました。

しかし不運にも16話あたりで
録画用の外付けHDDが
芝刈り機の音を奏で壊れてしまい
撮り溜めた金曜ロードショーと共に
この世を去ったのです。 

あまりにも続きが気になった私は
泣く泣く秋葉原のBOOKOFFへ向かい
大きな漫画本を勢いで全巻購入し
一からまた読み始めました。

最終話まで読み果たし
札幌へ引越しをする直前に
秋葉原のBOOKOFFに全巻売りました。
本当に一番好きな作品なのか?という
疑念且つ苦情は後程お受けします。

しかしあろうことか
最終話まで間違いなく読んだはずなのに
記憶が途切れ途切れで曖昧で
ここ数年結末が思い出せずにいたのです。 

あまりの衝撃に
記憶が吹き飛んだのかもしれません。


34歳で観るMONSTER

そして、つい先日Netflixにて
MONSTERが配信中であることを知り
引越しの荷解きをしながら観始めて
現在は59話まで進みました。
(昨年10月に配信開始してたらしい)

それでも未だに結末が思い出せません。
果たして本当に読破したのかすら疑問です。

話は変わりますが
6年前に初めてヨハンの声を聴いた時は
想像していた声とあまりにも異なり
えぇえん?これがヨハン?ぇえん?と
勝手に拍子抜けしていました。

しかし時を経て、改めて聴いてみると
ヨハンだ…ヨハンはこの声…ヨハンはこれ!
と、佐々木望さん以外考えられなくなりました。 

少し舌足らずで、鼻にかかる弱々しい声が
余計に不気味さを増して
とにかく素晴らしいのです。

佐々木さんのWikipediaを拝見すると
MONSTERではヨハン・リーベルト役以外に
警官、記者C、刑事、ヴォルフの部下B、代表者D、刑事B、刑事3、部下B、記者B
これだけの役の声をこなしていました。 

ヨハンの色を微塵も感じさせないので
全く気づきませんでした。


‣ ヨハン・リーベルト

体に支障を来すほど恐ろしく
心の底から嫌悪していたヨハン。 

それが今では現れる度に胸が高鳴ります。 

登場が楽しみで仕方ありません。

ヨハンがとある行動を起こした日の夜
洗面所で顔を洗うシーンがあります。

洗い終わり、そっと顔を上げ
鏡の中の自分に不敵に笑うのですが
その時の顔が鳥肌もんでいっっ!!!!

悍ましい!!!!!!!!


気持ち悪すぎる!!!!!! 


好きです。


もう好きで好きでたまらず
何度も巻き戻し再生しました。
明日もそうしよう。

突然ですがMONSTERは
ベルリンの壁崩壊後のドイツが舞台で
時々際どい歴史的背景が
精緻に描写されています。
世界史に疎いこのわたしでも
勝手に軽く知識が身についていくのです。

台詞においても
知らない言葉が要所要所に出てきては
恥を忍んで意味や使い方を調べて
一人トリビアの和泉を楽しんだり(それは元彌)
無知な自分にとっては
あれこれ学ぶことが多いのです。

物語が面白いだけじゃないのが
この作品の数ある魅力の一つだと
勝手に思っています。

是非、いつかどこかで
触れてみてください!


こんなに長いのに
読んでくれてどうもありがとう


またあしたかな


またあした 


〜𓆡

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